英検の新しい級「準2級プラス」とは?いつから始まるか、レベルなどを紹介
英検準2級プラスは、31年ぶりに新設される英検の新しい級です。2025年度第1回試験から実施されます。
英検準2級プラスのレベルは英検準2級と2級の間で、CEFRに換算するとA2程度です。
本記事では、英検準2級プラスの試験概要やいつから始まるのか、レベルについてまとめました。
興味がある方はぜひチェックしてみてください。
目次
英検の新しい級「準2級プラス」とは?
英検準2級プラスは、31年ぶりに新設される英検の新しい級です。
英検準2級プラスが新設されたのは、英検準2級と2級のレベル差が大きいからです。
文科省は、高校卒業段階でCEFR B1レベル以上の英語力を身につけさせることを目標としています。CEFR B1レベルは、英検だと2級レベルです。
関連記事:CEFR B1のレベルはどれくらい?日本人割合や英検・TOEICとの換算についても解説
しかし高校生や教師からは「英検準2級までは取得できても2級は段違いに難しい」という声が挙がっていました。そこで英検準2級と2級の間の級として新設されたのが、英検準2級プラスです。
これまでは、英検準2級までで諦めてしまう高校生も少なくありませんでした。しかし英検準2級プラスが新設されることで、英検準2級と2級の差に愕然として受験を辞めてしまう人は減るでしょう。
英検準2級プラスの問題形式は以下のようになっています。
単元 | 問題形式 | 問題数と試験時間 |
リーディング | 大問1:短文の空所補充×17問
大問2:長文の語句空所補充 (A)説明文×3問 大問3:長文の内容一致選択 |
31問(ライティング込みで85分) |
ライティング | 大問1:要約問題(80語程度の文を25〜35語に要約)
大問2:意見論述問題(自分の主張とその理由2つを50〜60語で記入) |
2問(ライティング込みで85分) |
リスニング | 第1部:会話の応答文選択15問
第2部:文の内容一致選択15問 |
30問(約25分) |
スピーキング | No.1:パッセージについての質問
No.2:イラストについての質問 No.3〜4:受験者自身についての質問 |
4問(約7分) |
英検準2級プラスはいつから実施される?
英検準2級プラスは2025年度第1回試験から実施されます。
日程については、以下のように当サイトでも詳しくまとめています。毎年11月頃に翌年度の日程が発表されるので、ぜひ本記事をブックマークしてチェックしてみてください。
関連記事:【2024-2025年最新版】英検試験日程!申込期間、試験日、結果発表日まとめ
英検準2級プラスのレベル
英検準2級プラスのレベルについて、日本英語検定協会による評価、合格点・CEFR・TOEIC・TOEFLといった観点から解説します。
日本英語検定協会による評価は?
英検を実施している「日本英語検定協会」は英検準2級プラスのレベルについて以下のように紹介しています。
全体 | 身近な社会的な話題について、概要や要点、詳細を理解したり、情報や自身の考えを多様な語句を用いながら詳細に伝えることができる。 |
読む | 身近な社会的な話題について、日常的によく使われる語句を用いた文章であれば、概要や要点、詳細を読んで理解することができる。 |
聞く | 身近な社会的な話題について、ゆっくりかつはっきりと話されれば話の概要や要点、詳細を聞いて理解することができる。 |
話す | 身近な社会的な話題について、情報や自身の考えなどを多様な語句を用いながら話して詳細に伝えることができる。 |
書く | 身近な社会的な話題について、情報や自身の考えなどを多様な語句を用いながら文章を書いて詳細に伝えることができる。 |
また審査基準は以下のとおりです。
程度 | 身近な話題であれば、社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。 |
読む | 身近な話題であれば、社会性のある内容の文章を理解することができる。 |
聞く | 身近な話題であれば、社会性のある内容を理解することができる。 |
話す | 身近な話題であれば、社会性のある話題について書くことができる。 |
書く | 身近な社会的な話題について、情報や自身の考えなどを多様な語句を用いながら文章を書いて詳細に伝えることができる。 |
英検準2級プラスの合格点は?
英検準2級プラスの各技能の配点は、625点です。つまり625×4で2500点満点の試験となります。
そして英検準2級プラスの合格点の目安は以下の通りです。
- 一次試験:1,402 / 1,875(得点率74%)
- 二次試験:427/ 625(得点率68%)
一次試験も二次試験も、7割近く得点する必要があります。
ちなみに英検準2級プラスとレベルが近い、英検準2級と2級の合格点は以下のとおりです。
英検準2級の合格点目安
- 一次試験:1322点(1800満点)
- 二次試験:406点(600満点)
英検2級の合格点目安
- 一次試験:1520点(1950満点)
- 二次試験:460点(650満点)
関連記事:【完全版】英検準2級のレベルは?合格点や合格率、二次試験(面接)の勉強法、TOEIC換算スコアを解説
関連記事:【保存版】英検2級のレベル・難易度・合格率・勉強方法など完全まとめ
英検準2級プラスをCEFRに換算すると?
英検準2級プラスをCEFRに換算すると「A2」の上位レベルです。
関連記事:CEFR(セファール)とは?概要や英検・TOEICとの換算を簡単に解説
A2レベルの英語力は以下のとおりです。
ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
引用:BRITISH COUNCIL CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)
なお英検準2級プラスとレベルの近い準2級はCEFR A1〜A2レベル、2級はCEFR A2〜B1レベルとなっています。CEFRで見ても英検準2級プラスは準2級と2級のちょうど間のレベルに位置します。
関連記事:CEFR A2のレベルはどのくらい?日本人割合や英検・TOEICへの換算まとめ
関連記事:CEFR B1のレベルはどれくらい?日本人割合や英検・TOEICとの換算についても解説
英検準2級プラスをTOEICやTOEFLスコアに換算すると?
英検準2級プラスをCEFRに換算すると「A2」でした。
TOEICスコアやTOEFLスコアも、英検と同じようにCEFRスコアに換算されます。そして英検準2級プラスと同じCEFR A2に該当するスコアは、それぞれ以下のとおりです。
- TOEIC:リスニング110〜、リーディング115〜
- TOEFL:〜42
英検は中学1年生レベルから大学上級レベルまで、級ごとに幅広いレベルをカバーしています。一方TOEICやTOEFLは、もう少し上のレベルを想定して作られた試験です。
よって英検準2級をTOEICスコアやTOEFLスコアに換算すると、思いの外低くなってしまいます。
反対に「英検準2級プラスに合格できたらTOEICやTOEFLのスタートラインに立てた」と考えても良いでしょう。
関連記事:【TOEIC対策】TOEIC初心者におすすめの勉強法&まずやること3つ
関連記事:【初心者向け】TOEFLの勉強法5つを分かりやすく解説【独学OK】
まとめ
英検準2級プラスの試験概要やいつから始まるのか、レベルについて解説しました。英検準2級プラスが新設されることで、よりストレスなく英検を受験できるようになります。
英検準2級プラスに関することがひと通り分かったら、早速対策を始めてみましょう。
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それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。