TOEFL iBTのスコアのレベルはどのくらい?TOEICや英検と比較
英語に関する資格は、TOEFL・TOEIC・英検・IELTSとたくさんあります。
そこで本記事では、TOEFL iBTのスコアをTOEICや英検・IELTSと比較しました。
目標スコアを決める際は、そのスコアがどのくらいのレベルなのか、そのスコアを取得すればどんなことができるようになるのかを知ることが大切です。
記事を最後までチェックして、TOEFL iBTのスコアのレベルについて知りましょう。
目次
TOEFLとは?
TOEFLは、ETSというアメリカの機関によって開発された、英語力を測る資格試験です。英語の4技能「読む」「聞く」「話す」「書く」の能力を測定します。各30点で、4つ全てを合計すると、120点満点です。
試験時間は3時間で、受講料は235ドル(約2万5千円)です。試験会場は、全国のテストセンターで、試験会場に設置されているパソコンを使って試験を行います。
他の英語資格試験と異なり、TOEFLには2年間の有効期限があります。主に海外への留学の際に必要とされる資格です。
TOEFLに関する詳細は、以下の記事でも詳しく解説しています。
TOEFL iBTのスコア別のレベル目安一覧
TOEFL iBTの各スコアごとのレベルについて表にまとめました。目標スコアを決定する際の参考になるはずです。
40点未満 | 簡単な日常英会話であれば問題なくこなせるレベル。 |
40〜50点 | 仕事や趣味、学校に関する話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができるレベル。 |
50〜60点 | 身近な関心事項についての会話ができるレベル。 |
60〜70点 | 大抵の事柄について会話でやりとりができるレベル。 |
70〜80点 | 自分の専門分野において複雑な議論ができるレベル。英語を母語とする人と緊張せずにやりとりができるレベル。 |
80〜90点 | 専門分野に関する複雑な議論ができ、それを文章にもできるレベル。 |
90〜100点 | 様々なジャンルにおいて、複雑な文章を理解できるレベル。また流暢かつ自然に自己表現ができるレベル。 |
100点以上 | 聞いたり読んだりしたほとんど全ての英語を理解できるレベル。得た情報をまとめて再構築できるレベル |
(「平成30年 文部科学省 各資格・検定試験とCEFRとの対照表」を元に作成)
TOEFL iBTと英検やTOEIC、IELTSスコアとの換算表
英語関連の資格の中で、日本で最も知名度があるのは、TOEICと英検です。
「TOEFL iBTのスコアは英検やTOEICに換算するとどのくらいなの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
そこでTOEFL iBTとTOEICや英検、そしてIELTSとのスコア換算表を表にまとめました。
TOEFL iBTのみならず、TOEICや英検、IELTSも受験したいという方も多いはずです。「TOEFL iBTでこのくらいのスコアを取得すれば、英検でもこのくらいの級を取得できる」という形で、試験を受験する際の参考にしてみてください。
TOEFL iBT | IELTS | TOEIC L&R | 英検 |
120 | 8.0 | 990 | 1級 |
110 | 8.0 | 990 | 1級 |
100 | 8.0 | 990 | 1級 |
90 | 7.0 | 950~980 | 準1級 |
80 | 6.5~7.0 | 900~950 | 準1級 |
70 | 6.0 | 800~900 | 準1級 |
60 | 5.5~6.0 | 700~800 | 2級 |
上記の換算表を見てみるとTOEFL iBTは、TOEICや英検と比べて難易度が高い試験であることが分かります。
セクション別TOEFL iBTのスコア目安
TOEFLの試験全体のスコアのレベル目安がわかったところで、ここからは少し深掘りして「セクション別の」スコアの目安を見ていきましょう。
TOEFLは以下4つのセクションに分けられます。
- リーディング
- リスニング
- スピーキング
- ライティング
順番に見ていきましょう。
リーディング
TOEFL公式情報の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® Test」を見ると、以下の4段階で振り分けられています。
- スコア0~3 :Below LowIntermediate(初級)
- スコア4~17 :Low-Intermediate(中級)
- スコア18~23 :High-Intermediate(上中級)
- スコア24~30 :Advanced(上級)
リスニング
リスニングのレベルはスコアによって以下の4段階に振り分けられます。
- スコア0~8 :Below LowIntermediate(初級)
- スコア9~16 :Low-Intermediate(中級)
- スコア17~21 :High-Intermediate(上中級)
- スコア22~30 :Advanced(上級)
スピーキング
スピーキングのレベルはスコアによって以下の5段階に振り分けられます。
- スコア0~9 :Below Basic(基礎)
- スコア10~15 :Basic(初級)
- スコア16~19 :Low-Intermediate(中級)
- スコア20~24 :High-Intermediate(上中級)
- スコア25〜30 :Advanced(上級)
ライティング
ライティングのレベルはスコアによって以下の5段階に振り分けられます。
- スコア0~6 :Below Basic(基礎)
- スコア7~12 :Basic(初級)
- スコア13~16 :Low-Intermediate(中級)
- スコア17~23 :High-Intermediate(上中級)
- スコア24~30 :Advanced(上級)
TOEFLの平均点とスコア分布
TOEFLのスコア別に「できること」のレベルがわかったところで、ほかの受験者がどれくらいのスコアを持っているのかが気になりませんか?
本項では、平均点とスコア分布についてお伝えします。
まずはTOEFLの平均点についてです。
TOEFLの平均点
TOEFL iBT® Test and Score Data Summary 2019の19ページによると、日本人受験者のTOEFL平均点は「72点」と記載されています。
↓各セクションごとの日本人受験者平均スコアの内訳は以下の通りです。
セクション | スコア |
リーディング | 18点 |
リスニング | 18点 |
ライティング | 18点 |
スピーキング | 17点 |
各セクションの満点が30点ですから、それぞれ約6割の得点の得点で日本人の平均点になりますね。
また世界全体の平均点は「83点」です。
「日本人の平均スコアは全体の平均スコアより低い…」と思われるかもしれませんが、これはあまり気にする必要はありません。
なぜなら、英語圏の平均スコアも「91点」だからです。
つまり、アメリカやイギリス、ニュージーランドやオーストラリアなどの「英語を母国語としている人」であっても満点を取るのは難しいことを指しています。
TOEFLは英語力の証明になるだけでなく、「英語を学術で用いることが出来るか」を測る試験でもあるので、平均点や各国のスコアはあまり気にせず、「自分に必要なスコアはどれだけか」を意識して対策するのが良いでしょう。
TOEFLのスコア分布
続いてTOEFLのスコア分布についてです。
スコア分布とは、受験者がそれぞれ、どれくらいのスコアを、どれくらいの割合の人が取得しているかを表すものを表す分布図を指します。
↓公式情報である「TOEFL iBT® Test and Score Data Summary 2019」によると、TOEFLのスコア分布は以下の通りです。
スコア | 割合 |
28 | 1% |
32 | 1% |
36 | 1% |
40 | 1% |
44 | 2% |
48 | 2% |
52 | 2% |
56 | 3% |
60 | 3% |
64 | 4% |
68 | 5% |
72 | 6% |
76 | 7% |
80 | 7% |
84 | 8% |
88 | 8% |
92 | 9% |
96 | 8% |
100 | 8% |
104 | 6% |
108 | 4% |
112 | 3% |
116 | 1% |
TOEFLは、国内の就職活動などで英語力を証明する目的で用いられるTOEICと比べて、英語圏の大学や大学院へ正規留学するための要件として用いられます。
そのため、受験する層のレベルが高いことから、70点を超えたあたりから取得者の割合が多くなり、100点を超えてから落ち着いてくるのがわかりますね。
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TOEFL iBT結果の確認方法
TOEFL iBTの試験結果は、受験から6日後にオンラインまたは公式アプリから確認できます。また受験後8日後には、スコアレポートのPDFファイルをダウンロードできるようになります。
TOEFL iBTの結果はいつ届く?
TOEFL iBTの結果自体は、受験から6日後にオンラインで確認できますが、結果とスコアレポートが郵送されるのは、それよりも後になります。
本人宛のスコアレポート原本は、受験日から11日以内にETSの所在地であるアメリカから発送され郵便で届けられる仕組みです。
TOEFL iBTのスコアレポートが自宅に郵送されるまでには、4〜6週間程度かかります。
TOEFL iBTの勉強方法
TOEFL iBTの勉強方法について以下3つの観点でまとめました。
- 単語
- 問題演習
- セクションごとの対策
どうやってTOEFL iBTを勉強すればいいのか、事前に大まかなイメージを持っておきましょう。
単語
これはTOEFL iBTに限った話ではありませんが、英語の資格試験を受ける上で最も大切なのが単語です。
TOEFL iBTは留学に活用される資格試験ということもあり、アカデミックな単語が多く出題されます。まずはTOEFL iBTの頻出単語をインプットしましょう。
単語さえ分かれば、文章を完璧に理解できていなくても大まかな意味は推測できます。しかし単語が分からなければ、話の内容を一切推測することができません。
単語・文法と英語学習に必要なことはたくさんありますが、TOEFL iBTで高得点を取得するためには、まず単語が必要です。
単語学習は短調なので、なかなかモチベーションが続きません。1日に数分でもいいので、毎日確実に単語学習を行うようにしましょう。
ちなみに、単語のような暗記系の学習は、寝る前に行うのが最も効率的だと言われています。よって毎日寝る前の時間に単語学習をするという習慣を作ると良いかもしれません。
TOEFL iBTの頻出単語を集めた単語帳も出版されているので、そちらを1冊購入しておくと良いと思います。
問題演習
TOEFL iBTでは、公式の問題集や過去問が販売されています。問題演習を行うことで、TOEFL iBTの流れが一通り分かります。またどこが苦手でどこが得意なのかも一目瞭然になります。
単語などの基礎学習を終えたら、問題演習を行いましょう。ただし問題演習を解くだけで終わってしまってはいけません。問題演習を解いたあとは、必ず復習もセットで行わなければなりません。
復習をすれば、次似たような問題に遭遇した際、その問題を解けるようになります。一方復習をせずにひたすら問題を解くだけだと、問題形式に慣れることはできるかもしれませんが、次同じ問題が出題されてもまた同じ間違いを繰り返してしまいます。
セクションごとの対策
問題演習を行なっていると、次第に苦手なセクションと得意なセクションが明確になってきます。TOEFL iBTで高得点を取得するためには、得意なセクションを伸ばすのではなく、苦手なセクションを改善しましょう。
最終的には、苦手が一切なくなって、全て平均以上は解けるようになるのが望ましいです。
苦手を対策するのは、モチベーションもなかなか上がらないはずです。しかしいつまでも苦手を避けていては、いつまで経ってもTOEFL iBTのスコアは上がりません。
問題演習で苦手を見つけ、苦手な箇所を重点的に対策しましょう。
まとめ
TOEFL iBTのスコアのレベルについて解説しました。TOEFL iBTはTOEICや英検と比べると、難易度が高い試験だということがお分かりいただけたのではないでしょうか?
TOEFL iBTで高得点を取得するには、TOEICや英検で高得点を取得する時以上に高い英語力が求められます。
まずは目標とするスコアを決め、早速学習に取り掛かりましょう。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。