GTECとは?概要やスコアの仕組み、受験のメリットを解説
「GTECってどんな試験?」「受験するとどういったメリットがあるの?」
こういった疑問に答えます。
本記事では、GTECの概要やスコアの仕組み、受験するメリットなどについて解説します。
記事を最後までチェックすれば、GTECがどういう試験なのかわかりますよ。
目次
GTECとは?
GTECとは、ベネッセコーポレーションが実施している、小学生から社会人まで英語力を測定できる英語4技能検定です。Global Test of English Communicationの頭文字をとっています。
- 小学生から社会人までが自分のレベルにあった試験を受けられる
- 小学生向けの試験からスピーキング試験やライティング試験を導入している
以上の2点から注目を集めている試験です。
GTEC3つの種類
GTECには以下3つの種類があります。
- GTEC Junior(小学生向け)
- GTEC(中高生向け)
- GTEC(大学生社会人向け)
またそれぞれが以下のように3つから4つの問題タイプに分かれています。
GTEC Junior(小学生向け)
- Junior1(小5)
- Junior2(小6)
- Junior Plus(中1〜)
GTEC(中高生向け)
- Core(中2〜中3)
- Basic(中3〜高2)
- Advanced(高1〜高3)
- CBT(中高2後半〜高3)
GTEC(大学生社会人向け)
- Academic(大学生)
- Business(大学4年生〜社会人)
- Business 公開会場版(大学4年生〜社会人)
GTECのスコアの仕組みについて
GTECでは、TOEICや英検といった試験とは異なるスコアの仕組みが採用されています。
まずGTEC3つの種類で最大のスコアはそれぞれ以下の通りです。
- GTEC Junior(小学生向け):560点
- GTEC(中高生向け):1400点
- GTEC(大学生社会人向け):1000点
そしてどの問題タイプを受験するかによって、獲得できるスコアに上限があります。スコア上限は以下の通りです。
GTEC Junior(小学生向け);560点
- Junior1(小5):400点
- Junior2(小6):480点
- Junior Plus(中1〜):560点
GTEC(中高生向け):1400点
- Core(中2〜中3):840点
- Basic(中3〜高2):1080点
- Advanced(高1〜高3):1280点
- CBT(中高2後半〜高3):1400点
GTEC(大学生社会人向け):1000点
- Academic(大学生):1000点
- Business(大学4年生〜社会人):1000点
- Business 公開会場版(大学4年生〜社会人):1000点
つまりGTEC Junior(小学生向け)のJunior1(小5)で満点を取得しても、GTEC Junior(小学生向け)の満点である560点は取得できないということになります。
よってGTEC Junior(小学生向け)で高得点を目指すのであれば、Junior1(小5)→Junior2(小6)→Junior Plus(中1〜)と少しずつ上のレベルを目指す必要があります。
GTECの受験料について
GTECには、個人申し込みができる試験と、団体申し込みしかできない試験があります。
個人申し込みができるGTECは以下の2つです。
- GTEC CBT
- GTEC Business
GTEC CBTは中高生向け、GTEC Businessは大学生から社会人向けの試験です。
上記2つ以外の試験は、学校や塾などで申し込みをして団体で受験します。またGTEC Businessに関しては、自宅受験か公開会場での受験かを選択できます。
個人申し込みができるGTEC試験の受験料をまとめました。
問題タイプ | 受験場所(検定技能) | 受験料 |
GTEC® CBT | 公開会場(4技能) | 9,900 |
大学生・社会人向け
GTEC® Business |
公開会場(4技能) | 14,520 |
公開会場(2技能) | 4,620 | |
自 宅(4技能) | 8,800 | |
自 宅(2技能) | 2,420 |
※受験料は全て税込です。
GTECを受験する3つのメリット
GTECを受験するメリットは以下の3つです。
- 大学入試に活用できる
- モチベーションが持続する
- 4技能を測定できる
それぞれ詳しく解説していきます。
大学入試に活用できる
GTECは大学、短期大学入試に活用できます。
高校入試には英検、就職活動にはTOEIC、海外留学にはTOEFLが役立ちますが、これまで大学や短期大学の入試にピンポイントで役立つ英語資格はありませんでした。
しかしGTECは日本で作成された試験かつ、中学レベル高校レベルと細かく分類されているので、日本の多くの大学や短期大学の入試に役立ちます。
- どの大学でGTECを活用できるのか
- 何点くらい必要なのか
- どのように活用できるのか
以上のことについては、GTECの公式サイトから確認できますよ。気になる方は確認してみてください。
▶英検2級のレベルはどれくらい?難易度や合格率を詳しく解説!
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▶TOEFL iBTのスコアのレベルはどのくらい?TOEICや英検と比較
モチベーションが持続する
英語学習には継続が大切です。なぜなら英語は短期間で身につくものではなく、長期間の学習が必要だからです。
GTECは学習のモチベーションが持続するように作られているので、途中で飽きることなく英語学習を継続できます。
まず小学生・中学生・高校生向けの試験に関しては、英検と同じように学習指導要領に準拠しています。
つまり「中2の学習を終えたからこのレベルを受験しよう」のような形で学校での英語学習と連動させて受験をすることが可能です。
「学校の内容は覚えられているかな?」と確認したくなる気持ちがGTEC受験へのモチベーションになります。またGTECで良いスコアをスコアを取りたいという気持ちが、学校での英語学習のモチベーションになります。
またGTECの試験内容は英検のようにアカデミックではなく、TOEICのようにビジネスライクでもありません。留学生とのやりとりやホームステイでのやりとりなど、日本の学生が遭遇しやすい場面を想定して作られています。
4技能を測定できる
GTECでは、小学生から社会人まで受験者全員が英語の4技能を測定できます。英語の4技能とは以下のスキルのことです。
- スピーキング
- ライティング
- リスニング
- リーディング
これまでの日本の学校教育では、リスニングとリーディングが重視される傾向にあり、スピーキングやライティングはそこまで重要視されてきませんでした。
最近ではスピーキングやライティングも重要視されるようになってきたものの、それでもまだまだです。
GTECでは、スピーキング力やライティング力も測定できます。またスピーキングでは、正しい表現というよりかは、伝わる英語を話すことに重点を置いています。
日本人にありがちな「完璧な英語を目指しすぎて英会話ができない」といった事態を防ぐことにつながります。
▶英語スピーキングの上達に必要なのは〇〇と〇〇の両立!【忙しい社会人向け】
▶ビジネスで必須スキル!英語のライティングを学ぶメリットと上達のための3ステップ
まとめ
GTECの概要や、スコアの仕組み、受験のメリットについて解説しました。
GTECを受験するメリットを再度おさらいすると以下の通りです。
- 大学入試に活用できる
- モチベーションが持続する
- 4技能を測定できる
この記事を読んでいる方の大半は、GTECを一度も受けたことがないはずです。ぜひ機会があればGTECを受験してみてください。
GTECの公式サイトでは、サンプル問題も公開されています。どういう問題なのか、確かめてみましょう。
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英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。