英語の総合学習・TOEIC対策にも役立つ!読書のススメ
あなたは、「英語学習」という言葉からどのようなことを想像しますか?
一口に英語学習と言っても下記のように様々な単元に分けることが出来ます。
- リスニング
- スピーキング
- リーディング
- 単語
- 文法
英語を学びたいけれど、どこから手を付けたらいいのかわからない……。覚えなければいけないことが多くて億劫……。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、これらすべてを網羅できる方法があります。それは、洋書を読むこと。すなわち「読書」です。
目次
なぜ「読書」が英語学習に効果的なのか
読書と聞くと、リーディング対策のみに有効なのでは?と思われるかもしれません。
もちろん、リーディング対策としてもとても効果的です。
一方で、見方を変えれば、文章は文法と単語の組み合わせで成り立っています。つまり、自然な文章に触れることができ、どの場面でどんな単語が使われるのかといった語彙力も身につけることができるのです。
海外映画やドラマでは、主に口語的な文章表現を学ぶことが出来ます。
そこに加えて、状況描写や感情表現といった多種多様な文章に触れることが出来ることが読書の強みです。
日本語でも、例えば相手との関係性によって言葉使いを変えたり、シーンによって単語を使い分けたりします。同様に英語でも、同じことを意味していてもその場により適した表現や単語を持ち出す力をつけておくに越したことはありません。
TOEIC対策にも
文章に慣れ、読むスピードが上がれば、その分、TOEICなどで問題を解く際のスピードも上げることが出来ます。
また、オーディオブックやCD付きのリーディング対策問題集を使って、シャドーイングを行えば、リスニングやスピーキング対策にも生かすことができます。
十分に読み込み、内容を頭に入れた後で、聞くスピードを1.5倍速などに上げれば、より効果的です。文章を読む時に、頭の中で声を出している方は多いと思います。
そうした方の中には、リスニング力の向上に比例して文章を読むスピードも上がったという方もいらっしゃるのです。そうなれば、まさに一石二鳥の相乗効果と言えるでしょう。
読書でしか鍛えられない力も・・・!?
リーディング問題が「読めるのに解けない」理由とは
一般的な長文のリーディング問題は、大きく2種類に分けることができます。
- 英語の「理解度を問うもの」
- さらにその上のレベルである「読解力を問うもの」
日本でも、古文や漢文は文章の意味を理解できているかを問われるので、話の粗筋など、本文そのままの答えを問われることが多いです。これは文章の「理解度を問うもの」です。
一方、現代文は日本語を読めることを前提にして問題文が作成されています。そのため、筆者の意図が読み取れているかを問われます。これは文章の「読解力を問うもの」です。
つまり、古文や漢文は文章の意味を理解できるようになれば点数を取れるけれど、現代文は日本語が読めるだけでは正解までたどり着けないということです。
これが、英語で文章が読めるようになってきたのに、問題ではなかなか正解できない理由です。
なお、TOEICの長文問題ではどちらのパターンも見受けられます。よって、どちらが来ても問題を解ける力を身に着けることで、幅広く対策することが可能です。
それぞれの問題の特徴とは
例えば、
- “I said ‘I like cats’ before, but actually I prefer dogs.”
「前に猫が好きって言ったけど、本当は犬が好きなの。」
という文章があったとします。
この場合、理解度を問う設問の場合は「彼女が好きな動物はなんですか?」となり、選択肢には犬、猫、その他の動物などが並びます。
一方、読解力を問う設問の場合は「彼女はなぜ、後から犬の方が好きだと告げたのですか?」になります。
選択肢には、犬をキーワードとして文章全体の主題に絡めたものや、その場で嘘を吐かなければいけなかった理由など、文章を理解できた上で、さらに考えなければならない、踏み込んだものが並びます。
このような、直接的に書かれていないことを本文から類推する力は、接続詞の役割などの知識を技術として覚えるより、多くの文章を読み、慣れていくほうが無理なく身に着けられると思います。
(技術として役立つ知識は、超長文などの速読が求められる長文問題では非常に効果的です。)
具体的に何を読めばいいの?
初めは「文章を理解する」、作品全体の内容を読み取るために「読み切る」ことを目標にスタート
ムツゴロウさんの愛称で親しまれる畑正憲さんも、中学3年生の時にエドガー・アラン・ポーの『黒猫』を丸暗記したことで、単語、熟語、文法を学び、英語をマスターしたそうです。
ただ、ポーは関係代名詞が多く文章構造が複雑なため、作者や作品のファンでなければ、初読作品としてはややお勧めできません。好きな日本の作家がいる方でも、英訳本を読み切る前に挫折してしまうと習慣化できないので、なるべく文章量の少ないものから始めるのがお勧めです。
読みたい作品が思いつかない方は、ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ(通称ペンギンリーダーズ)から探すのはいかがでしょうか。
こちらの出版物は7段階にレベル分けがされています。ご自身で楽しく読めるレベルを見つけ、そこから少しずつ上がっていくと成長が感じられ、楽しく学習できると思います。
徐々に長い文章や少しずつ難しい文章が読めるようになるにつれ、成長も目に見えて感じられるでしょう。
その他のお勧めとして
他におすすめの小説は、レイモンド・カーヴァー作品です。短編小説家であり、日常の些細な出来事や会話に焦点を置きながら、深い心理を描いた作品が特徴です。
中には、はっきりとした起承転結がないほど簡潔な作品もあり、英文もシンプルで平易なので、さほどの苦もなく読み切れると思います。和訳は村上春樹さんが担当されていますので、村上さんの作品がお好きな方にもお勧めです。(村上さんご自身の作品とは、文体がやや異なっています。)
なお、電子書籍で読書をされる方は、Kindleが洋書の取り扱いが多くあります。また、新聞を読む習慣がある方やノンフィクションを好まれる方は、英字新聞はいかがでしょうか。
関心のあるトピックを決めて、毎日それに関する記事を読めば、国外で今何が起きているのかリアルタイムで知ることができ、ネイティブスピーカーとの時事会話にも役立ちます。
読解力向上という点を注力するならば、事実のみを記載したものではなく、個人の心情や意見も含まれた、インタビューやコラムなどがより良いと思います。
効果的な学習のために一番大切なこと
読書学習の最大の利点は、学習という意識を減らし、楽しんで出来ることです。興味を持って楽しむことは、語学学習を続けることにおいて最も大切なことです。
気に入った文章や熟語、単語を書きとめて自分のお気に入りの1冊を作ったり、続きが気になって仕方なくなったり、自分のお気に入りの1冊を見つけたり、元々好きだった作品を英語で読めるようになったり……読書には、様々な発見や楽しみ方があると思います。
時間制限にとらわれることや、問題を解くためではなく、自分で自由に文章を読めることをぜひ味わい、楽しんでください。
まとめ
そうは言っても、本を読むのが苦手な方、なかなか習慣づけるのが難しいという方はブッククラブを探してみるのもいいと思います。月に1冊などのペースで同じ本を読む仲間が出来るので、モチベーションの維持に繋がります。
また、他の人の感想を聞くことで、作品についての新しい視点を得ることもでき、より深く作品を理解することが出来ます。
トライズでは日本人コンサルタントとネイティブコーチのレッスンでサポートするプログラムを行っています。
次に何を読めばいいかお勧めの本を聞いたり、洋書を読む上で困っていることを相談することも可能です。英語学習が続かない方・仕事で英語が必要な方など、ぜひトライズの無料カウンセリングにお越しくださいませ。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。