【完全版】英検3級のレベル・勉強方法・合格率・合格点まとめ
本記事では、英検3級の合格に必要なことを1から10まで1つずつ丁寧に解説します。
記事を読むと分かること
- 英検3級のレベル
- 英検3級の合格点と合格率
- 英検3級の試験内容
- 英検3級の勉強方法
この記事の内容さえ抑えておけば、他の情報を調べずとも、英検3級に合格できるようになっています。
英検3級を受験する方や、英検3級を受験すべきか迷っている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。またブックマークをするなどして、英検3級の試験当日まで、何度もこのページを訪れてみてください。
目次
英検とは?
はじめに、英検とは何かを紹介します。
英検とは「実用英語検定」といわれる英語テストです。日本英語検定協会が実施しているテストで、年間300万人以上の志願者がいる、とても人気の高い資格です。
同じく人気のある英語テストとしてTOEICなどがありますが、英検はTOEICのようなスコアではなく、1級から5級まである7つのどれかを受けて、合格すると資格が与えられるという仕組みです。文字通り、検定ということですね。
また英検は、文部科学省後援ということで信頼度も高く、今もたくさんの方が進学や就職、キャリアアップなどで活用しています。
- 英検とは「実用英語検定」といわれる、日本で人気の高い英語テスト
- 1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つがある
- 検定に合格すると、その級の資格が与えられる
- 高校、大学入試や海外留学、就職、転職、キャリアアップなどで活用されている
英検の試験概要については、以下の記事で詳しく解説しています。
英検3級のレベル
英検には、1級から5級までの7つの級がありますが、数の大きいほうから順に、5級、4級、3級と難易度が高くなっていきます。こちらでは、英検3級のレベルについて詳しくご紹介していきたいと思います。
英検公式によるレベル
英検を運営している日本英語検定協会は、公式サイトにて英検のレベルを公開しています。その情報によると、英検3級は、高校入試レベルとのこと。
実際に英検3級受験者の多くは中学3年生です。「中学英語の定着度合いをチェックするため」「入試で有利になるため」といった理由で受験する方が多いようです。また英語学習を先取りした中学1・2年生や小学生も少数ですが受験しています。
日本英語検定協会公式サイトに記載の詳しい目安を見てみましょう。
習得目標 | 使える英語の登竜門
l 基礎力定着 l 高校入試レベル |
推奨目安 | 中学卒業程度 |
出題目安 | l 二次試験でスピーキングテストがある
l 筆記試験では、海外の文化なども題材とされる |
また、英検3級の取得には、「身近な英語を理解し、使用できること」が求められるとあります。ちなみに3級からは、4級と5級にはない面接試験があります。スピーキング、話す力が、3級から測定されるようになっています。
審査基準
英検3級には、読む、聞く、話す、書くの4つの技能があり、それぞれの審査基準があります。日本英語検定協会は、各級の審査基準も公開していますので、こちらで基準をまとめてみました。準2級と4級もまとめていますので、比べながら参考にしてみてください。
読む
準2級 | l 日常生活の話題に関する文章を理解することができる |
3級 | l 身近なことに関する文章を理解することができる |
4級 | l 簡単な文章を理解することができる |
聞く
準2級 | l 日常生活の話題に関する内容を理解することができる |
3級 | l 身近なことに関する内容を理解することができる |
4級 | l 簡単な内容を理解することができる |
話す
準2級 | l 日常生活の話題についてやりとりすることができる |
3級 | l 身近なことについてやりとりすることができる |
4級 | l 簡単な内容についてやりとりすることができる |
書く
準2級 | l 日常生活の話題について書くことができる |
3級 | l 身近なことについて書くことができる |
4級 | l 簡単な文を書くことができる |
ちなみに、英検は20,000人の合格者に対するアンケートをまとめた、「英検Can-doリスト」を公開しています。3級を持っていると何ができるかをまとめたリストですので、レベルを知るうえも、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
TOEIC、TOEFLと比較したレベル
英語力テストは、英検のほかにもたくさんあります。こちらではCEFRを使って、英検3級のレベルをほかのテストと比較したいと思います。
まず、英検CSEスコアでいうと、英検3級は1456〜1699点のレベルになります。これをCEFRで換算すると、A1レベルとなります。
このA1レベルは、TOEIC L&Rでいうと200〜385点となります。TOEFL iBTやIELTSには、A1の換算表がありませんが、TOEICをもとにするとiBTは30前後、IELTSでは2.5〜3.0というスコアになっています。
- CEFRのA1レベル
- TOEIC L&Rでは200~385
- TOEFL iBTでは30前後
- IELTSでは、5~3.0
英検とTOEICの比較については、以下の記事で詳しく解説しております。
英検3級の合格率と合格点
続いては、英検3級の合格率と合格点を見てみましょう。
受験者数と合格率
英検は、受験者と合格率を公開していません。そのため、英検3級の合格率はわからず、また問い合わせにも対応していないとのこと。
ただ以前、1級、準1級、2級であれば、プレスリリースにて合格率が公開されたことがあります。2016年のデータになりますが、その情報によると、1級は29%、準1級は15%、2級が24%という合格率となっています。
残念ながら3級のデータはありせんが、ほかの級とくらべて著しく低かったり高かったりすることはないと考えられます。現に、3級の合格者が50%を上回ったという情報もあり、上位の級よりは、合格率が高いとも考えられます。
英検CSEスコアで見た合格点
2016年より英検は、「英検CSEスコア」というスコアを採用しています。英検CSEスコアとは、簡単にいうと、英検の各級をスコアにしたもの。「CEFR」という国際標準規格をもとに開発されました。
英検CSEスコアには、たとえば1級だと2028点以上、準1級だと1792点以上というような合格点があります。そして、その合格点を超えると、受験した級が取得できるという仕組みです。
合格点はそれぞれの級でことなり、3級では、一次試験で1103点、2次試験で353点以上のスコアが必要となっています。こちらで、1級から5級までの合格点をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
■ 各級の合格基準スコア(満点)
級 | 一次試験(R・L・W) | 二次試験(S) | 合計 |
1級 | 2028点(2550満点) | 602点(850満点) | 2630点(3400点) |
準1級 | 1792点(2250満点) | 512点(750満点) | 2304点(3000点) |
2級 | 1520点(1950満点) | 460点(650満点) | 1980点(2600点) |
準2級 | 1322点(1800満点) | 406点(600満点) | 1728点(2400点) |
3級 | 1103点(1650満点) | 353点(550満点) | 1456点(2200点) |
4級 | 622点(1000満点) | – | 622点(1000点) |
5級 | 419点(850満点) | – | 419点(850点) |
英検3級の試験内容
英検3級からは、「一次試験」と「二次試験」の2つの試験があり、一次試験をパスした人が、二次試験に進めるという仕組みです。
一次試験は、リーディング、リスニング、ライティングの3技能、筆記(リーディング+ライティング)が50分、リスニングが25分で行われます。二次試験はスピーキングで、5分くらいの個人面談を通じて行われます。
問題は、家庭、学校、地域といったシーンにおける、買い物、スポーツ、天気、趣味というような話題がおもに出題されます。二次試験は、1対1の個人面接で、音読や質問への受け答え、イラストを説明するといった内容になります。
■ 一次試験(筆記50分、リスニング約25分)
技能 | 形式 / 問題数 | 解答形式 |
リーディング | 短文の語句、空所補充 / 15問 | 4肢選択 |
会話文の空所補充 / 5問 | 4肢選択 | |
長文の内容、一致選択 / 10問 | 4肢選択 | |
ライティング | 英作文 / 1問 | 記述式 |
リスニング | 会話の応答文選択 / 10問 | 3肢選択 |
会話の内容、一致選択 / 10問 | 4肢選択 | |
文の内容、一致選択/ 10問 | 4肢選択 |
■ 二次試験(面接7分)
技能 | 形式 / 問題数 | 解答形式 |
スピーキング | 音読 / 1問 | 個人面接 |
パッセージについての質問 / 1問 | 個人面接 | |
イラストについての質問 / 2問 | 個人面接 | |
受験者自身の意見など / 2問 | 個人面接 |
公式サイトでは、過去1年分の「3級の過去問・対策」が掲載されていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
関連記事:英検3級過去問の無料ダウンロード方法とおすすめ過去問3選
英検3級取得のための勉強方法
- 単語・熟語
- 文法
- リスニング
- リーディング
- ライティング
- スピーキング
それぞれ詳しく見てみましょう。
単語・熟語
英検3級には、中学レベルの単語の中でも、中2〜3年レベルの単語がよく出題されます。
中学3年生以上の方は、2〜3年レベルの単語の中で忘れているものがないか、復習しましょう。また中学3年生以下の方は、新たに単語帳を購入し、中2〜3レベルの単語の中でも、英検3級に頻出の単語に絞って学習をしましょう。
おすすめは旺文社の「英検3級 でる順パス単」です。
ただ参考書を眺めるだけでなく、付属の音声を使ったり、単語や例文を声に出してみたりすることが大切です。
そうすることで、リーディング以外の技能も鍛えられます。特に英検3級からは二次試験のスピーキングも始まりますからね。
関連記事:英検でる順パス単の概要や効率的な使い方を紹介【アプリも】
文法
英検3級では、中学1〜3年レベルの英文法が出題されます。
すでに4級を取得しており、今回新たに3級にチャレンジする方は、以下の単元を確認しましょう。
- 現在完了
- 受動態
- 現在分詞
- 過去分詞
- 関係代名詞
上記はいずれも、中3で新たに習う単元です。
文法は、問題数をこなすのではなく、時間をかけてしっかり理解することが大切です。問題演習を始める前に、文法事項に関する解説を読み込みましょう。
リスニング
英検3級の第一部では、音声は1回しか放送されません。第二部と第三部では、音声は2回放送されます。
よって第一部では集中して音声をきちんと聞き取ること、第二部と第三部では、落ち着いて内容を理解することが大切です。
リスニング対策では、まず参考書を使って問題演習を行いましょう。問題演習を行ったら、苦手な分野が見えてくるはずです。その分野は音声を何度も聞いて復習します。
その際に、音声を文字に書き起こして、聞き取れている箇所と聞き取れていない箇所を明確にしたり、音声と同じスピードやリズムで英語を発音してみたりすることが大切です。
教材は「英検3級 過去6回全問題集CD」を使うのがおすすめです。
リーディング
英検3級のリーディングでは、まず単語・熟語・文法を知っているかが大前提になります。よって単語帳などを使い、基礎の確認を行いましょう。
単語・熟語・文法が分かれば、大問1と大問2は解けるようになります。その後は大問3の長文読解の対策をしましょう。
ライティング
英検3級のライティングでは、できるだけ難しい表現を使わないことが大切です。なぜなら英検のライティングは、減点方式だからです。
難しい単語を使おうとして間違えるのと、簡単な単語だけを使って間違えないのとでは、前者の方がスコアが低くなります。
また、以下のように型を覚えて、その型に当てはめて英作文をすることが大切です。
- 意見
- 理由1
- 理由2
どの参考書でも、上記の型で作文することが推奨されています。問題演習を繰り返して、以下の2つに慣れましょう。
- 簡単な表現を使う
- 型を覚える
おすすめの参考書は「英検分野別ターゲット英検3級ライティング問題」です。
スピーキング
英検3級の二次試験であるスピーキングでは、何度も模擬面接を行い、面接慣れしておくことが大切です。
英検3級は、英検の中でも初めて二次試験が追加される級です。よってそもそも英語で面接をしたことがないという方が大半なはずです。
保護者、学校の先生、塾の先生、兄弟など面接官役をしてくれる相手を見つけて、模擬面接を繰り返しましょう。
一通り面接が終わった後で「ここが間違っていたな」「ここはこう言った方が適切だったな」と振り返る時間をとりましょう。
おすすめの参考書は「7日でできる! 英検3級 二次試験・面接 完全予想問題」です。
関連記事:英検3級面接の問題形式・合格率・落ちる人の特徴・過去問の入手方法完全まとめ
まとめ
こちらでは、英検3級についていろいろとご紹介してきました。英検3級は、基礎力の集大成とされる級です。資格の取得は、英語学習のモチベーションにもなりますので、3級の受験も検討されてみてはいかがでしょうか。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。