社会人のリスニング学習!シャドーイングにチャレンジしよう
みなさんは、「シャドーイング」という英語勉強法について聞いたことがありますか?
シャドーイングとは、英語のお手本音声を聞きながら、ちょっと遅れて自分も発音してみることで、英語の音と意味を素早く理解する力を養うためのトレーニングです。
非常に効果的なトレーニングということで、英語学習を行う方の間では注目をされており、一部の学校では授業の中で取り入れているケースもあります。
今回はそんなシャドーイングという勉強法について、具体的なやり方や学習効果をご紹介したいと思います。
目次
「シャドーイング」基本の学習ステップ
シャドーイング学習の基本ステップをご紹介いたしましょう。
シャドーイングはとても負荷の高いトレーニング方法なので、いきなりチャレンジするよりは段階を踏んでマスターしていった方が、正しいやり方を定着させることができます。
英文を見ながら音声をリピート
始めは、英文を見ながらの音読からスタートしましょう。
お手本音声をよく聞いて、聞き終えた直後に発音やイントネーションに気を付けながら自分でも音読していきます。
できれば1文ずつなど短めのセンテンスで区切って行い、自分の発音がお手本と同じように滑らかになっているかどうかを確認するようにしましょう。
もし、お手本音声の速度が変えられるようであれば、遅めの速度から始めると上達が速いです。
英文を見ながらシャドーイング
つづいて、英文を見ながらのシャドーイングに進んでいきましょう!
お手本音声のすぐ後ろを追いかけるようにして、少し遅れて発音していきます。このとき、文章の意味は意識せず、音をまねすることに集中しましょう。ついていけないようであれば、もう一度①のリピートからスタートします。
また、慣れてきたら、英文を見ずにトライしてみましょう!このとき、英文を丸覚えして暗唱している状態になってくると、お手本音声と声がぴったり重なってしまったり(オーバーラッピング)、お手本音声のスピードを追い抜いてしまったりすることがあります。
これでは「暗唱」になってしまいますので、あくまでも聞こえた音声をまねして発音するという意識をしっかり持つようにしましょう。
話し手になったつもりでシャドーイング
続いて、意味や文構造を意識しながらのシャドーイングを行います。
ご自身が話し手になったつもりで感情をこめて、時にはジェスチャーも交えながらトライしてみましょう!とても難しいトレーニングですので、音声の速度が変えられるようであれば遅めに設定したり、もう一度音読(今度は意味を考えながら)を行うことで少しずつ慣らしていったりするのも良いでしょう。
録音チェック
意味や文構造を理解しながらのシャドーイングが滑らかにできるようになってきたら、次はご自身の音声を録音してみましょう!録音を聞いてみると、「案外できているな」「ここはお手本と全然違う音に聞こえるな」などの発見があると思います。
お手本と録音を聞き比べて、よく似た発音で滑らかに言えるようになったらクリアです!
(上級者向け)全文通してのシャドーイング
さて、④まで終わったところで、上級者の方はぜひ全文通してのシャドーイングを行ってみてください。先ほどまでは、一文ずつなどの短いセンテンスに区切って行っていたかと思いますが、今度は長めの文章を一気にシャドーイングしていきます。
このやり方で、意味や文構造まで理解してシャドーイングできるようになったら、パーフェクトだと言えるでしょう。
「シャドーイング」による学習効果とは
シャドーイングをどのような手順で行うか分かったところで、シャドーイングによる学習効果を見てまいりましょう!
シャドーイングは、英語の代表的な四技能であるリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングすべてにアプローチすることのできるトレーニング法です。それぞれ、どんな効果があるのでしょうか。
リーディング:音読スピードを上げて読解スピードもアップ!
音読できるスピードは、目で英語を認識できるスピードですから、速く音読できるようになると読解スピードも上がっていきます。
シャドーイングでは、ネイティブのお手本音声のナチュラルスピードについていくために音読スピードを上げるトレーニングもしていくことになりますから、それによって結果的にリーディングの際の読解スピードも上がってくるでしょう。
リスニング:発音できる音が増えて聞き取れる音も増える!
自分が発音できる音は、きちんと聞き取れると言われています。
シャドーイングでは、ネイティブの発音を真似して話す練習をしていきますから、上手にまねできるようになればなるほど、聞き取れる音も増えていきます。
ライティング:すぐに使える熟語・フレーズの知識が増える!
特に意味や文構造を考えながらのシャドーイングでは、「こういう言い回しがあるんだ!」「このフレーズ、そのまま使えそう!」という表現にたくさん出会うことができます。
ライティングでは、必要な時にサッと出してこれる表現がどれだけたくさんあるかがとても大切ですから、何度も繰り返し行うシャドーイングで、使える英語表現を増やしておくことは大変有効なのです。
スピーキング:相手に伝わる英語が話せるようになる
言うまでもなく、シャドーイングはスピーキングのトレーニングに有効です。
日本の学校教育では単語文法をしっかり学びますが、「話す」ことに関するトレーニングがまだまだ弱いのが現状です。発音や抑揚、時にはジェスチャーなども交えながら、相手に伝わる英語を話していくためには、生の英語に触れ、真似することから始めるのが一番でしょう。
ビジネス英語、日常英会話、英語スピーチや英語プレゼンなど、ご自身が遭遇しそうなシチュエーションの英語音声を使うことで、相手に伝わるフレーズと話し方を身に着けていくことができるのです。
シャドーイングと併せて取り組みたい「ディクテーション」
シャドーイングを行う際、ぜひ併せて行っていただきたいのがディクテーションです。
こちらは、聞こえてきた英文を書きとっていくトレーニングであり、こちらを行うことでご自身がどこで躓いているのかが明確にわかります。
書きとった文章とスクリプトを見比べると、ご自身がどういう音の聞き取りに弱いのか、しっかりと確認することができますよね。また、うまくスペルが書きとれない場合は、その単語自体を知らないケースが多いので、語彙力に問題があるということに気づくことができます。
せっかくシャドーイング用の音声を用意したら、まずは英語音声の書き取り(ディクテーション)から行って、ご自身の書きとった英文を見ながらシャドーイングをしていくと1つの教材を最大に活用することができるでしょう。
まとめ
シャドーイングの勉強法と効果についてご紹介してまいりました。参考になるものはあったでしょうか?
正しいやり方でシャドーイングを行うと、飛躍的に英語力・リスニング力を伸ばしていくことが可能です。ところが、やり方が複雑でわかりにくく、途中で挫折してしまう方も少なくありません。
トライズの学習でも、リスニング学習としてシャドーイングを積極的に取り入れたカリキュラムをご案内しています。社会人の方で英語の勉強を1人で続けられるかわからない方や、シャドーイングのやり方に不安がある方は、ぜひコーチング英会話トライズのコンサルタントに尋ねてみてくださいね!
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。