「プラダを着た悪魔」に学ぶ人生の糧にしたい英語フレーズ
Anne Hathaway主演で一人の女性の生きる道を描いた映画「プラダを着た悪魔」(2006年公開)。ファッション誌業界、或いはファッション業界そのものをテーマとしているため、プラダ、シャネル、ジミー・チュウなどのブランドが登場し女性にとっては視覚的にも楽しいオシャレでファッショナブルな映画です。
その一方で、主人公の女性が自分の本当にやりたいことは何なのか、人生を模索するストーリーになっている点も人気の理由です。人生のヒントになるフレーズもたくさん出てきますので、人生の糧となりそうな英語フレーズを紹介します。
目次
- 1 あらすじ
- 2 1. You’re not trying. You are whining. (君は努力してない。泣き言を言っているだけ)
- 3 2. Her opinion is the only thing that matters. (彼女の意見が全てだ)
- 4 3. I’m still the same person I was. I still want the same things.(私は今もまだ中身は同じよ。同じことを望んでいるわ)
- 5 4. My personal life is hanging by a thread, that’s all. (私生活が危機に脅かされている)
- 6 5. Join the club. That’s what happens when you start doing well at work, darling. Let me know when your whole life goes up in smoke. That means it’s time for promotion. (僕も同じさ。仕事が上手くいき出すと、起こることなんだよ。人生の全てが崩壊したら教えてよ。そのときは、昇進の時期ってことだよ)
- 7 6. The decision is yours. (決めるのはあなたよ)
- 8 7. Another divorce splashed across Page Six. (離婚がゴシップ欄を賑わせるわ)
- 9 8. Of all the assistant she’s ever had, you were, by far, her biggest disappointment. (これまで雇ったアシスタントの中で、極めて最もがっかりしたわ)
- 10 まとめ
あらすじ
主人公のAndrea(Anne Hathaway)はジャーナリスト志望でファッションに全く興味がなく、冴えない服装をしている女子。しかし、縁あって世界が注目するファッション誌Runwayでアシスタンとして働くことになります。
世界中の何百万人もが憧れている職場ですが、AndreaはRunwayを読んだことさえありません。業界ではよく知られた鬼編集長Miranda Priestly(Meryl Streep)の第2アシスタントになったものの、頻繁に電話で呼び出されたり、無理難題を押し付けられたりと、仕事に翻弄される日々。
この仕事を1年やり抜いてジャーナリストの夢への足掛かりにしようと決意したAndreaは、ブランド品のファッショナブルな服装に身を包み仕事をするようになり、その面白さに目覚めます。
しかし、一生懸命に仕事をすればするほど、恋人や友人との関係が悪化。自分にとって大切なものや本当にやりたいことは何だろうと悩みながら成長し、最後に答えを出します。
1. You’re not trying. You are whining. (君は努力してない。泣き言を言っているだけ)
Mirandaにアシスタントとして認められず、何をやっても嫌味を言われてばかりのAndrea。スタイリストのNigelに「私は頑張っている」と泣きつくも、「じゃあ、辞めたら?」と冷たく放たれますが、そのシーンでのNigelの台詞です。whineは「弱音を吐く、泣き言を言う」の意味です。
この編集部ではみんな死ぬ気で仕事をしているんだということをNigelに言われたAndreaが、自分の意識を変え目覚める瞬間でもあるので、大事なシーンの一つです。
2. Her opinion is the only thing that matters. (彼女の意見が全てだ)
コレクション前に必ずMirandaが全てのデザイナーのデザインをチェックする、というシーンでのNigelの台詞です。1回頷けば「良い」、2回頷けば「とても良い」、口をすぼめれば「見るに堪えない」の意味で、デザイナーたちはMirandaの反応を見てコレクションの内容を決めるというのです。
「彼女の意見だけが関係している」という直訳から分かる通り、Mirandaの意見が全てを左右する、それくらい影響力の強い人だということを示した一言だと言えますね。
3. I’m still the same person I was. I still want the same things.(私は今もまだ中身は同じよ。同じことを望んでいるわ)
Mirandaが、双子の娘たちのためにハリー・ポッターの新作、それも出版前の原稿がほしいという難題を頼みます。入手できる見込みがなく、「もう辞める」と恋人のNateに電話をします。しかし、なんとか原稿を入手できたAndreaはアシスタントの仕事を続けることに。
そんなAndreaに対して、Nateは、まだそんなことをやっているのかと半ばあきれ気味の態度に。そこでAndreaが言う台詞として出てきます。「見た目は変わっても、中身は変わっていないわ」と伝えたいときに使えるフレーズですね。
4. My personal life is hanging by a thread, that’s all. (私生活が危機に脅かされている)
モデルのロケ撮影をしている場面で、AndreaがNigelに言う台詞です。仕事も覚えて順調の中、友人や恋人との関係が段々壊れ始めていることを示唆しています。“hang by a thread” は「危機一髪の状況にある」「危険にさらされている」という熟語です。
主語を変えて色々応用できるフレーズです。例えば、“My job is hanging by a thread.” と言ったら、仕事が上手くいっていなくて首になるかも知れないという、まさに風前の灯火であることを表します。
5. Join the club. That’s what happens when you start doing well at work, darling. Let me know when your whole life goes up in smoke. That means it’s time for promotion.
(僕も同じさ。仕事が上手くいき出すと、起こることなんだよ。人生の全てが崩壊したら教えてよ。そのときは、昇進の時期ってことだよ)
これは、上に紹介したAndreaの台詞に続くNigelの台詞です。まず、“Join the club.” とは、“Me, too.”の意味で、「私も同じだよ」ということです。ネイティブっぽい表現なので、これが使えたら会話力のバリエーションが増えますね。“go up in smoke” は熟語で、「次第に消えてなくなる」ことを表しています。
煙が徐々に消えてなくなってしまう様子をイメージした表現です。仕事とプライベートの両立は難しく、どちらかが軌道に乗ると、どちらかを失いそうになるというのは、誰にでも経験があることではないでしょうか。「人生が崩壊したら昇進の時期」とはなんとも皮肉な言い方で、人生の辛い部分を表している表現ですね。
6. The decision is yours. (決めるのはあなたよ)
Mirandaは第一アシスタントのEmilyをパリのコレクションに同行させず、Andreaを同行させると告げます。Emilyがパリに行くために何日もまともに食べずにダイエットをしていたことや、この出張に人生をかけていたことを知っているAndreaは、「Emilyを裏切るようなことはできない」と迷いの気持ちを見せます。
そんなAndreaに対してMirandaが言う台詞です。「その決断はあなたのものよ」という直訳の通り、決断するのは自分自身に委ねられていること、成功のために人生は自分で切り開いて決めるものだということを伝える台詞になっています。シンプルな表現ですが、深みを持った台詞です。
7. Another divorce splashed across Page Six. (離婚がゴシップ欄を賑わせるわ)
パリに滞在中、AndreaがMirandの部屋(ホテル)を訪れたときの会話で、Mirandaの台詞に出てきます。夫と離婚の危機に立たされているMiranda。これまで見せたことのない弱気の表情で、目に涙を浮かべながら自分のことを語ります。
「離婚することで自分のことをどう書かれようとかまわないけれど、双子の娘たちが心配だ」と。義理父がいなくなってしまったら、娘たちはどう思うだろうと不安を抱きます(このシーンから、二度目、或いは三度目の結婚であることが伺えます)。
“Page Six” はドラマや映画を見ているとたまに耳にする表現で、ほかの記事でも紹介していますが、「ゴシップ記事になること」を意味します。また、splashは、新聞の一面に大きな記事になって書きたてるという意味を持っていて、出版系の用語として覚えておきたい表現です。
“Splash across Page Six”とは、「6ページ一面中を書きたてる=ゴシップ欄を大きく賑わせる」ことを表しています。有名人にとって、Page Sixはステータスでもあり悩みの種でもあるのです。
8. Of all the assistant she’s ever had, you were, by far, her biggest disappointment. (これまで雇ったアシスタントの中で、極めて最もがっかりしたわ)
Mirandaのアシスタントを辞め、別の出版社の面接に来たAndrea。その編集長がAndreaの評価を聞くためにRunwayに連絡を入れたところ、Mirandaから直々にFAXがあったと言います。そこに書かれていたのが、上記の言葉です。そして、編集長はこう続けます。
“And (she says) if I don’t hire you, I’m an idiot.” (もし僕が君を雇わないのなら、僕は大バカ者だ、と)。文脈を分かりやすくするために(she says)を補ってみました。sheはもちろんMirandaのことで、Iは面接に当たっている編集長のことです。つまり、Andreaが転職しようとしている会社が彼女を雇わないのなら、あなたは大バカ者であるということを意味しています。
「最もがっかりしたアシスタント」というのは、Mirandaからの最大の誉め言葉であることが伺えますね。解釈の仕方はいくつかあるでしょうが、Mirandaのアシスタントを辞めてしまったことがbiggest disappointmentであると読み取ることができると思います。
期待して一目を置いていた存在なのに、という気持ちが込められていると考えると、if I don’t hire you…の台詞と繋がります。最大の皮肉が最高の誉め言葉となっているとは、洒落ていますね。
まとめ
「プラダを着た悪魔」から学ぶ英語フレーズを紹介しました。人生の教訓のような台詞、背中を押してくれそうな台詞が色々出てくる映画なので、まだ見たことのない人は、ぜひご覧になってください。映画を見て英語を勉強しながら、人生を考えるきっかけになると思います。コーチング英会話のトライズでは、プラダを着た悪魔など映画を使ったシャドーイングなどのトレーニングを取り入れておりますので映画を使って勉強したいという方はぜひトライズにご相談されてはいかがでしょうか?
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。