TOEIC L&Rテストとは?試験概要や受験のメリットを解説!
英語学習をしていると、TOEICという言葉をいやでも耳にします。「TOEICが英語の資格試験ということは知っているけど、具体的にはどういう試験なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実はTOEICには大きく2つの種類があります。TOEIC L&Rテストはリスニングとリーディング・TOEIC S&Wテストは、スピーキングとライティングに特化したテストです。
ほとんどの方が受験しているのは、TOEIC L&Rテストの方です。
そこで本記事では、TOEIC L&Rテストの試験概要や受験のメリット、各パートの特徴についてまとめました。
目次
TOEIC L&Rテストとは?
TOEIC L&Rテストは、アメリカの非営利テスト開発機関ETS(Educational Testing Service)が制作し、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が運営を行っている英語コミュニケーション能力の測定テストです。
日常生活やビジネスで使う英語に関する、リスニングとリーディングの問題が、各100問ずつの合計200問出題されます。リスニングはパート1〜4、リーディングはパート5〜7で全7つのパートで構成されています。
990点満点の試験ですが、1問5点というわけではなく、採点方法の詳細は公開されていません。
関連記事:TOEICで0点を取ることは不可能!点数配分の仕組みを解説
日本で最も信頼性がある英語試験の一つ
TOEICは英検と並んで、日本で最も信頼性がある英語試験の一つです。知名度も最も高い試験と言っても過言ではありません。
2019年度だけで日本で延べ220万人近い方がTOEICを受験しました。
TOEICに合否はない
TOEICに合否はなく、TOEICを受験するとスコアを取得できます。他の資格試験は一般的に、合格不合格のどちらかですが、TOEICは異なります。
TOEICは990点満点の試験で、TOEICを受験すれば10点〜990点のいずれかのスコアを取得できます。
TOEICの平均点は、試験によって誤差はありますが、毎回約580点前後です。
関連記事:TOEIC平均点まとめ!学生・社会人それぞれ解説
TOEICを一度も受けたことがない方は、平均より少し高い、TOEIC600点以上のスコア取得を目指しましょう。実際にTOEICは600点以上をとって初めて評価されることが多いです。
またTOEIC600点から満点の990点までを4つに分けて、
- TOEIC600点
- TOEIC730点
- TOEIC860点
- TOEIC990点
以上の区切りを目標にTOEIC対策をする方が多いです。
世界160ヵ国で実施されている
TOEICは世界160ヵ国で実施されている試験です。世界中で実施されいている試験ですが、欧米ではTOEFLやIELTSと比べると認知度が低いです。
ただしアジア、特に東アジアでは圧倒的な認知度を誇ります。欧米に留学する際にはTOEICはあまり役に立たず、TOEFLやIELTSが必要ですが、アジアにおいてはTOEICも十分役立ちます。
日本国内に関して言えば、TOEICは最も役立つ英語資格です。
TOEIC L&Rテストを受験するメリット
TOEIC L&Rテストの受験には、様々なメリットがあります。
就活や転職で役立つ
TOEICは、就活や転職で役立ちます。なぜならTOEICはビジネス英語力を測る試験なので、採用の際に参考になるからです。
実際に多くの企業では、採用の際に一定レベルのTOEICスコアの取得を義務付けています。企業にもよりますが、一般企業だと600点以上、航空業界や旅行業界など英語を使う機会が多い企業では700点以上が基準です。
また募集要項にTOEICスコアに関する記載がない企業でも、TOEICスコアは有利に働きます。
ただし低すぎるTOEICスコアを履歴書に記載してしまうとかえって逆効果になります。履歴書への記載はTOEIC600点以上の場合のみにしましょう。
昇進や昇給に役立つ
TOEICは昇進や昇給に役立ちます。企業によっては昇進や昇給にTOEICスコアの取得を義務付けているところがあります。また一定以上のTOEICスコアを取得していれば特別手当てをもらえる企業もあります。
海外駐在員になるためにも、TOEICスコアはほぼ必須と言って良いでしょう。昇進や昇給、海外駐在員になりたい方は、TOEICスコアを取得しておきましょう。
自身の英語力を把握できる
TOEICを受験すれば、自身の英語力を把握できます。TOEICは年間約220万人もの日本人が受験している試験なので、TOEICスコアを取得すれば、自分の英語力が客観的にみてどの位置なのか分かります。
TOEICは、990点のうち何点以上を取得すると、「日常英会話が不自由なくできるレベル」のようにレベル分けされているので、TOEICを受験する前に、「どのくらいのスコアをとったらどのくらいのレベルなのか」をきちんと確認しましょう。
以下の記事で、TOEICの各点数が、どのくらいの英語力に匹敵するのかを表にまとめています。
TOEIC L&Rテスト各パートの特徴
TOEICはパート1〜7まで、全7パートあります。各パートの特徴を表にまとめました。
パート | 内容 |
パート1(リスニング) | 写真描写問題 6問 4つの短い説明文の中から写真を最も的確に描写しているものを選ぶ問題 |
パート2(リスニング) | 応答問題 25問 1つの質問とそれに対する3つの答えが放送される。質問に対して最もただしい答えを選ぶ問題。 |
パート3(リスニング) | 会話問題 39問 2〜3人の会話が放送される。会話を聞いて問題用紙に記載された設問と回答を読み、4つの中から最も適当なものを選ぶ問題。 |
パート4(リスニング) | 説明文問題 30問 アナウンスやナレーションのようなミニトークが放送される。放送を聞いて問題用紙に記載された設問と回答を読み、4つの中から最も適当なものを選ぶ問題。 |
パート5(リーディング) | 短文穴埋め問題 30問 不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ問題。 |
パート6(リーディング) | 長文穴埋め問題 16問 不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ問題。 |
パート7(リーディング) | 長文問題 1つの文書 39問、複数の文書 25問 いろいろな文書が記載されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ問題。 |
TOEICの勉強方法
TOEICの勉強方法は、目標とするスコアによって異なります。TOEIC600点を目指すのではれば単語や文法などの基礎学習、TOEIC700点を目指すのであれば、実践問題演習が必要です。
目標点数ごとの勉強方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:TOEIC500点はどのくらいで取れる?おすすめ勉強法と参考書を紹介
関連記事:TOEIC600点を取るための勉強法は?初心者がやるべきことを解説
関連記事:TOEIC700点のレベルは?勉強法や就職転職での使い道を解説
まとめ
TOEIC L&Rテストについて解説しました。TOEIC L&Rテストは、英語学習者なら受けておいて損はない試験です。早速受験に向けた対策をはじめましょう。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。