英検とは?試験概要や各級のレベルを解説!
日本における英語資格試験の中で、TOEICと並んで最も有名なのが英検です。しかし英検にはたくさんの級があり、それぞれどんな内容の問題が出題されるのか、どんな人が英検を受けるべきなのか、わからない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、
- 英検とは?
- 英検の各級のレベル
- 英検を受験するメリット・デメリット
というテーマで解説します。
この記事を最後までチェックして、英検に対する正しい知識を身につけましょう。
目次
英検とは?
英検は、実用英語技能検定の略で、公益財団法人日本英語検定協会が主催する英語資格試験です。国内最大級の英語資格試験で、毎年250万人近い人が英検を受験しています。
TOEICの毎年の国内での受験者が、約220万人なので、TOEICとほとんど同規模もしくはそれ以上の規模です。
日常英会話からビジネス英会話まで、幅広い範囲の英語が出題されます。
英検には、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があります。1級が最も難易度が高い級で、5級が最も難易度が低い簡単な級です。5級と4級は、筆記試験だけですが、それ以上の級では2次試験として、面接があります。
英検の試験日程についてはこちらの記事をご覧ください。
英検の検定料は級によって異なります。以下の表にまとめました。
級 | 検定料 |
1級 | 10,300円 |
準1級 | 8,400円 |
2級 | 7,400円 |
準2級 | 6,900円 |
3級 | 5,900円 |
4級 | 3,600円 |
5級 | 3,000円 |
3級から二次試験の面接が始まることもあり、大きく検定料が上がっています。
英検の各級のレベル
英検の各級のレベルを表にまとめました。
級 | 推奨目安 | レベル |
5級 | 中学初級程度(中一) | 使える英語の登竜門
・基礎力定着 ・高校入試レベル |
4級 | 中学中級程度(中二) | |
3級 | 中学卒業程度(中三) | |
準2級 | 高校中級程度 | 使える英語で世界へ
・大学入試レベル ・2級から海外留学 ・履歴書で評価される |
2級 | 高校卒業程度 | |
準1級 | 大学中級程度 | リーダー(品格)の英語
・ライティング、スピーキングを含む4技能の総合力を測定 |
1級 | 大学上級程度 |
(英検各級の目安より筆者作成)
英検を活用するためには、高校入試で3級以上、大学入試と海外留学で2級以上、就職や転職では準1級以上を取得しているのが望ましいです。
英検を受験するメリット
英検を受験するメリットは、以下の3つです。
国内での認知度が高い
英検はTOEICと並んで、国内で最も認知度が高い英語資格試験の一つです。英検のことを一度も聞いたことがないという方は、ほとんどいないのではないでしょうか。中学や高校、塾などでも、英検の団体受験が定期的に行われていたはずです。
英検は国内での認知度がトップクラスに高いので、進学や就活など、あらゆる場面で役に立ちます。一方せっかく英語力があっても、資格を持っていなかったり、マイナーな資格しか持っていなかったりする場合は、英語力を証明することができません。
英検の場合は、学校の担当者も企業の人事もみな知っているので、面接などあらゆる場面で役立つこと間違いなしです。
4技能の試験を受けれる
英検は、5級と4級の試験は、「読む」「書く」「聞く」の3つの技能が問われる筆記試験のみです。しかし3級〜1級までは、それに加えて「話す」の面接が二次試験に加わります。
英検の3級〜1級では、「読む」「書く」「聞く」「話す」の英語の4技能を測定する試験が受けれられます。
日本人が英語を話すのが苦手なのは、学校教育でこれら4技能のうち、「読む」「聞く」に力を入れすぎたからだと言われています。しかし最近の学校教育では「聞く」「話す」にも力を入れ、4技能を意識した英語学習を行っています。
英検も、一次試験と二次試験を合わせて、4技能の学習ができるので、おすすめです。
TOEICにはL&RテストとS&Wテストという2つの種類があります。ほとんどのTOEIC受験者が受けているのは、L&Rテストの方です。
しかしTOEIC L&Rテストで高得点を取得しているからといって、英会話ができるというわけではありません。なぜならTOEIC L&Rテストはリスニングとリーディングに関する試験だからです。
実際に企業がTOEIC L&Rテストのスコアを基準に、英語が話せる人材を採用したはずが、いざ採用してみると全く英語を話せなかったということもあります。
一方英検は、4技能を測定する試験で、もちろんスピーキングやライティングに関する試験も出題されます。スピーキングやライティングもできることを証明できます。
関連記事:TOEIC L&Rテストとは?試験概要や受験のメリットを解説!
関連記事:TOEIC S&Wテストとは?問題形式や受験の必要性を解説!
学校の教育カリキュラムに沿っている
英検の出題範囲は、学校のカリキュラムに沿って作られています。例えば英検5級には、中学校1年生レベルの英語が登場します。一方英検3級には、中学3年生レベルの英語が登場します。
このように、学校のカリキュラムに沿って試験が作られているので、自分がどのレベルの英語力があるのかを判断するのに適しています。
また中学生や高校生が、学校で習った英語の習熟度合いを確かめるために、英検を受験するのもおすすめです。中1が終わった段階で、英検5級を受けて合格すれば、中1の英語内容はしっかり習得できているということを確認できます。
実際に、英検以外の英語資格試験は、中高生の受験がほとんどありませんが、英検は中高生の受験者の割合が高いです。
英検を受験するデメリット
英検を受験するデメリットは、以下の2つです。
海外では使えない
英検は、日本の団体が運営を行っている試験です。試験範囲も日本の学校教育のカリキュラムに沿っているなど、日本に特化した試験となっています。
TOEICやTOEFL、IELTSなど他の英語資格試験と比べると、英検は海外ではほとんど役立ちません。TOEICやTOEFL、IELTSなど他の英語資格試験は、海外の大学への進学や海外移住の際に役立ちますよね。
英検は原則国内でのみしか活用できません。今後海外に行く予定があり、そのために何か英語資格を取得したいと考えている方は、他の資格を取得しましょう。
その中でもTOEFLが最もおすすめです。TOEFLに関する詳細は、以下の記事で解説しています。
合否がある
英検には、合否があります。合否があるので、不合格になってしまったら何も得るものがありません。
一方TOEICの場合は、合否がなく、スコアを取得できます。つまり受験さえすれば何らかのTOEICスコアを得ることができます。
英検には合否があるので、不合格になってしまうともったいないです。無理に自分のレベルよりも高い級を受験して不合格になるのは、お金と時間の無駄です。
自分にぴったりもしくは少しだけ自分よりレベルが上の級を受験して、英検合格を目指しましょう。
英検の試験は年に何度も実施されているので、1級ずつレベルをあげていき、コツコツ受験することをおすすめします。
まとめ
英検の概要や各級のレベル、英検を受験するメリット・デメリットについて解説しました。英検は、日本の学校のカリキュラムに沿って作られており、自分のレベルを測るのに適した試験です。
自分の英語力を知りたい方、英語の4技能を鍛えたい方は、ぜひ受験してみてください。
英会話力を伸ばしたいという方は、英語コーチングスクールのトライズ(TORAIZ)がおすすめです。英語を話せるようになりたいという方は、トライズの無料カウンセリングで相談されてみてください。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。