グローバルコンピテンスから考える、グローバルに活躍できる人材になる方法
「グローバルに活躍できる人材になりたい」という声をよく耳にします。しかし「グローバルに活躍できる人材=英語が話せる人材」ではありません。
本記事では、グローバルコンピテンスから考えるグローバルに活躍できる人材になる方法について解説します。
目次
グローバルコンピテンスとは?
グローバルコンピテンスとは、国際的な場で必要となる能力・力量という意味の言葉です。グローバルが”global”「国際的な」、コンピテンスが”conpetence”「能力」です。
文科省によると、世界で生き残るためのグローバルコンピテンスとして、以下4つの項目が必要だとされています。
- グローバルコミュニケーション力
- 文化横断的・相互的なものの考え方
- グローバルな思考,多様性の尊重,シチズンシップ
- 地域的課題とグローバルな課題との関係判断
上記は文科省が定めるグローバルコンピテンスです。そしてグローバルコンピテンスの定義は、企業や組織によって異なります。
WHOが定義するグローバルコンピテンス
Competencies provide us with a common language to define the required behaviours in different jobs. The Enhanced WHO Global Competency Model is embedded in the HR Strategy and its main components. Each competency includes a set of behavioural indicators required of a staff member by the Organization in a particular job level and grade.
「コンピテンシーは、異なる職種で求められる行動を定義するための共通言語を提供する。強化版グローバルコンピテンシーモデルは、人事戦略とその主要な構成要素に組み込まれている。各コンピテンシーには、特定の職務レベルや等級において組織がスタッフに求める一連の行動指標が含まれている」
上記にある強化版グローバルコンピテンシーモデルは次の通りです。
1.必須となる分野
(1)技術的専門性
(2)仕事に対する姿勢
(3)チームワーク
(4)個人と文化の違いの尊重と促進
(5)コミュニケーション
(6)やる気を起こさせる環境づくり
2.中核となる分野
(1)自分を知る・管理する
(2)結果を出す
(3)変化する環境の中で前進する
(4)模範を示す
3.マネジメントレベル
(1)資源の有効活用の徹底
(2)組織内外のパートナーシップの構築と推進
4.リーダーシップ
(1)組織を成功の未来へ導く
(2)イノベーションと組織学習の推進
(3)ヘルス・リーダーシップにおける組織の地位の向上
日立製作所が定義するグローバルコンピテンス
- 変革力
- 市場洞察力
- 戦略性多様性対応力
- 協働能力
- 成果志向
- チームリーダーシップ
- 組織育成力
(出所:経済産業省審議会資料)
グローバルコンピテンスから考えるグローバルに活躍できる人材の定義
ここ20年ほど「これからはグローバルに活躍できる人材が重宝される」「グローバルに活躍できる人材を目指さなければならない」といった声が至るところで聞かれます。
そして多くの方が「グローバルに活躍できる人材=英語が話せる人材」というイメージを持っているのではないでしょうか?
確かに英語力も必要ですが、英語さえできればグローバルに活躍できるとは限りません。英語はあくまで情報を伝えるツールに過ぎず、グローバルに活躍できる人材にはむしろビジネス力が求められます。
先ほど紹介した文科省・WHO・日立製作所が定義するグローバルコンピテンスにも、英語力という項目は1つもありません。コミュニケーション力やそれに似た能力に関する項目はありますが、最も優先すべき項目ではなく、他の項目と同列に定義されています。
グローバルで活躍する人材を目指すためには、英語力のみならずビジネス力、具体的には専門性やリーダーシップのような能力も求められます。
グローバルに活躍できる人材になるには?
当然ですが、日本で働く全ての社会人がグローバルに活躍できる人材になれるわけではありません。企業は、グローバル人材となる対象者を選抜して育成します。
例えば30代前半で、これまでの業績やこれからのポテンシャル、コンピテンシーレベルなどを基に、第一次選抜が始まります。その後、海外での責任あるポジションにつくなどして、少しずつ国外の環境に慣れ、グローバルに活躍できる人材になっていきます。
「これからグローバルに活躍できる人材になりたい」と考えているのであれば、まずは現在任されている担当業務で実績を上げることを意識しましょう。
そしてそこにプラスαで、英語の学習も進めておきましょう。具体的には「ビジネス英語を使って不自由なくやりとりができるレベル」を目指すのが良いです。
TOEIC・英検など、英語にはいくつもの資格試験があります。しかしTOEIC はビジネス英語に関する試験ですがリスニングとリーディングのみなので、肝心のスピーキングが身につきません。また英検はスピーキング力も測れる試験ですが内容がビジネス関係ではなくアカデミックです。
そこでグローバルに活躍できる人材を目指す方におすすめの資格がVERSANTです。VERSANTはビジネス英語に関する資格で、スピーキング力を測定します。よってグローバルに活躍できる人材を目指す方にぴったりの資格です。
まずはVERSANT47点を目指して、少しずつで構いませんので英語学習を始めてみましょう。VERSANTの概要については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:英語スピーキング能力テストVersantとは?試験の信頼性やTOEICとの違いを解説
社会人の英語学習には英語コーチングスクールのトライズ
週5日、朝から夕方まで仕事をしながら、同時並行で英語の学習を進めることは簡単ではありません。
また学校の試験で良い点数を取るための勉強法と、ビジネス英会話を習得するための勉強法は異なります。よって学生時代に英語が得意だったからといって、社会人になってからも英語学習がうまくいく保証はありません。
そこでおすすめしたいのが、英語コーチングスクールです。英語コーチングスクールとは、英会話教室のような英会話レッスンに加えて、日本人コーチによる自宅学習のサポートが受けられるサービスです。
具体的には、学習カリキュラムの提案、日々の学習進捗の確認、日々の学習による習熟度のチェックなどを日本人のコーチが実施します。
我流で学ぶよりも、英語のプロのサポートを受けた方が、短期間で確実に英語力を伸ばすことができます。
英語コーチングスクールのトライズでは、忙しい社会人の方でも、1年間で1,000時間の学習時間を確保するカリキュラムを実施しています。
小中高で英語を学んだ日本人が英語を習得するために必要な学習時間の最低ラインが1,000時間です。トライズのカリキュラムを終えれば、ネイティブレベルとは行かずとも、不自由なく英語でやりとりができるレベルの英語力は身につきます。
気になる方は公式サイトから無料カウンセリングにお申し込みください。
また企業英語研修の導入や変更をご検討の方は、以下よりトライズの法人英語研修サービスの詳細をご覧ください。グローバル化先進企業に続々と採用されております、まずはご相談ください。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。