VERSANTスコアの目安を海外赴任/TOEIC換算/日本人平均点などに分けて解説!
「海外赴任などに必要なVERSANTスコアの目安を知りたい」「VERSANTの日本人平均点を知りたい」とお悩みではありませんか。
VERSANTは手軽に受験できる英語資格として、ここ数年注目を集めています。しかしまだ歴史が浅いということもあり、インターネット上に出回っている情報が少ないのも事実です。
VERSANTに関する情報がほとんどないまま、受験するのは不安ですよね。せっかく受験するのであれば、きちんと情報収集した上で受験すべきです。
そこで本記事では、以下の内容について解説します。
- VERSANTの基本情報
- 海外赴任などに必要なVERSANTスコアの目安
- VERSANTの平均点
- VERSANTとTOEICどちらを受験すべき?
「スコアの目安を知りたい」「VERSANTの平均点を知りたい」と悩んでいる方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
目次
そもそもVERSANTとは?基本情報まとめ
VERSANTは、リスニングとスピーキングの能力を測る試験です。
イギリスで開発された試験で、TOEICやTOEFLと比べて知名度は低いものの、最近では海外赴任や留学など様々な場面で使われるようになっています。日本国内では、日本経済新聞社が運営を行っています。
受験料は5,400円で試験時間はたったの17分です。またTOEICのように試験会場に足を運ぶ必要がなく、自宅や学校のパソコンから受験できます。
VERSANTでは、次の4つの能力を測定します。
- 文章構文
- 語彙
- 流暢さ
- 発音
それぞれ20〜80点の点数がつけられ、これら4つの平均に近い点数が、VERSANTの総合スコアとなります。
問題数は63問で、内訳は以下の通りです。
- 音読:8問
- 復唱:16
- 質問に答える:24問
- 文の構築:10問
- 話の要約:3問
- 自由回答式質問:2問
試験直後に、自動採点システムによって採点が行われ、数分後には結果がわかります。
VERSANTに関する基本情報に関しては、以下の記事で詳しくまとめています。
関連記事:英語スピーキング能力テストVERSANTとは?試験の信頼性やTOEICとの違いを解説
VERSANTスコアの目安をジャンル別に紹介
VERSANTのスコア目安を、以下3つに分けて解説します。
- 海外赴任
- TOEICへの換算
- 日本人平均点
それぞれ詳しく見てみましょう。
海外赴任に必要なVERSANTスコアの目安
VERSANTは80点満点の試験です。スコア別に「どのくらいの英語力があるのか」の目安をまとめると以下のようになります。
VERSANTスコア | 英語力の目安 |
79-80点 | 微妙な意味合いでも正確かつ自然に伝達できる。 |
69-78点 | 流暢で自由な表現を、適切な構文を使って明確に話すことができる。 |
58-68点 | 大きな負担を感じさせず、情報や視点を正確に述べることができる。 |
47-57点 | 身近な事柄において伝えたいことの要点を包括的に述べることができる。 |
36-46点 | 仕事や家族など、基本的な情報について述べることができる。 |
20-35点 | 個人的なことや、よく知られたテーマについて簡単に述べることができる。 |
VERSANTは、職場にスコアを提出するため、海外赴任に必要だから、といった理由で受験する方が多い試験です。
海外赴任に必要なVERSANTスコアはどのくらいでしょうか。
海外赴任では、海外の職場でのビジネス英会話に加えて、日常生活における日常英会話力も求められます。職場に日本人の職員が多ければ、ビジネス英語はそれほど必要ないかもしれません。
一方周りが外国人ばかりのオフィスだったり、商談やテレカンまで英語でこなす必要がある場合には、高いビジネス英会話力が求められます。海外工場の責任者のような形で赴任する場合でも、簡単なビジネス英語力が求められます。
海外赴任に必要なVERSANTスコアは、一般的には47点と言われています。しかし海外赴任と言ってもワンパターンではありません。状況によって必要な英語力は異なり、求められるVERSANTスコアも変わります。
関連記事:VERSANT導入企業の実例や導入背景【TOEICや英検よりも企業向きの試験】
VERSANTは何点から履歴書に書ける?
VERSANTスコアを履歴書に記載して就活や転職活動を有利に進めたいのであれば、海外赴任に必要なスコア47点は必要でしょう。
VERSANTはTOEICと比べてまだまだ知名度が低い試験です。よって十分なスコアを取得していなければ、採用担当者もどのくらいの英語力なのか判断できません。
例えばTOEICであれば600点がどのくらいのレベルなのか、800点がどのくらいのレベルなのか分かるはずです。
しかしVERSANTの30点がどのくらいのレベルなのか、40点がどのくらいのレベルなのかを把握している方は少ないです。
履歴書に47点以上のVERSANTスコアを記載し、面接時に「海外赴任に必要なスコアである」ということを伝えられるといいですね。
関連記事:VERSANTは外資系企業への転職に役立つ?TOEICとの比較や必要スコアを解説
TOEICに換算したVERSANTスコアの目安
VERSANTスコアをTOEICスコアに換算した際の目安は以下のとおりです。
VERSANT | TOEIC |
85-90 | – |
76-84 | 945〜 |
59-75 | 785〜 |
43-58 | 550〜 |
30-42 | 225〜 |
22-29 | 120〜 |
10-21 | – |
先ほど海外赴任で必要なVERSANTスコアの目安を47点とお伝えしました。VERSANT47点をTOEICスコアに換算すると、600〜700点ほどです。
企業が海外赴任をする社員に期待するTOEICスコアは570〜810点というデータとも一致しています。
(出典:IIBC 海外出張や赴任の基準)
関連記事:海外赴任・海外駐在に必要なTOEICスコアの基準は?目安や勉強法について解説
VERSANTスコアの日本人平均点目安
日本におけるVERSANTの平均点は38点です。
38点と言われてもピンとくる方は少ないでしょう。VERSANTにおける38点は、「日常会話でも初級レベル」です。
VERSANTは、国内ではまだまだ受験者数が少ない試験です。つまり現在VERSANTを受験している方は、常日頃から英語に対してアンテナを張っている方が大半です。
TOEICや英検など他の英語資格試験と比べると、平均点が高めに出ていると考えられます。しかし、常日頃英語を学んでいる日本人の平均が「日常英会話初級レベル」なので、日本人の英語力の低さを表していると捉えることもできます。
よって英語初心者の方で、初めてVERSANTを受けた際のスコアが38点未満だったとしても、落ち込みすぎる必要はありません。
VERSANTスコアの日本人大学生平均点目安
VERSANTは英検やTOEICのような英語資格試験と比べて、社会人の受験者比率が圧倒的に高い試験です。
よって大学生の平均点スコアは公開されていません。今後公開されるとしても「一部の英語が得意な大学生だけの平均スコア」であり、一般的なVERSANT受験者の参考にはならないでしょう。
よって大学生も、全体の平均点である38点を目安に、VERSANT対策を進めるべきです。
関連記事:Versant対策・勉強法まとめ!社会人が短期間でスコアアップするコツを徹底解説
VERSANTとTOEICどちらを受験すべき?
VERSANT受験者の方の中には「TOEICを受験すべきか悩んでいる」という方も多いはずです。TOEICでなくとも、英検やTOEFLなど、英語資格試験の選択肢はたくさんあります。
VERSANTを受験するメリットは以下の通りです。
- 365日24時間受験できる
- すぐに結果が分かる
- 試験時間が17分と短い
VERSANT以外の試験であれば、決められた日時に決められた場所でしか試験を受けられません。学生であれば対して問題ではないかもしれませんが、社会人の方にとって、この条件は面倒ですよね。
仕事や家庭の都合で受験できないという方も多いはずです。しかしVERSANTなら好きな時間に受験できます。
また試験時間が17分と短いのも、社会人のVERSANT受験者にとってはメリットです。他の英語資格試験では、トータルで半日程度時間を拘束されることは当たり前です。それが例え休日であったとしても、半日も時間を拘束されるのはいやですよね。
VERSANTでは結果がすぐに分かるので、結果を数週間〜1ヶ月程度待つ際のストレスもありません。
英検との比較
英検は公益財団法人日本英語検定協会が主催する英語資格試験で、毎年250万人近い方が受験しています。
日本独自の試験なので、英検を取得しても海外では通用しません。日本国内での就活や昇進などで役立ちます。日本の試験なので、級分けも日本の学習カリキュラムに沿って行われているのが特徴です(例:英検5級=中1レベル、英検3級=中3レベル)。
英検が社会人よりも中学生や高校生に多く受けられているのも、級分けが日本の学習カリキュラムに沿って行われていることが原因です。3級からはスピーキングの2次試験もあります。
英語の4技能を測定できる試験ですが、社会人であれば、英検よりはVERSANTを受験すべきです。
関連記事:英検とは?試験概要や各級のレベルを解説!
TOEICとの比較
TOEICは英検と並んで国内で最も知名度と信頼性が高い英語資格試験です。英検と同じく毎年200万人以上の日本人が受験しています。また世界160ヵ国で実施されている試験で、特にアジアでよく受けられている試験です。
TOEICにはいくつか種類がありますが、一般的に「TOEIC」と呼ばれるのは、TOEIC L&Rテストです。TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの試験で、ライティングやスピーキングはTOEIC S&Wテストで測定します。
ただしTOEIC S&WテストはTOEIC L&Rテストと比べて受験者数が圧倒的に少なく、取得していてもそこまで役に立たないというのが現状です。
TOEIC L&Rテストではスピーキング力が測れません。よって、TOEIC L&Rテストで高得点を取得しているのに英語が話せないという方がたくさんいます。そういう意味では、スピーキング力も測れるVERSANTの方がより実用的と言えるでしょう。
関連記事:TOEIC L&Rテストとは?試験概要や受験のメリットを解説!
関連記事:VERSANTスコアはTOEICに換算するとどのくらい?それぞれの違いも解説
VERSANTと他の英語資格試験のスコア換算表
VERSANTとCEFR、GSE、TOEICのスコア対応表は次の通りです。
(出典:VERSANT公式サイト)
関連記事:GSE(Global Scale of English)とは?VERSANTスコアやCEFRとの相関についても解説
VERSANTの勉強方法
VERSANTはスピーキング力を測定するテストですので、TOEICや英検とは異なる勉強方法が必要になります。
VERSANT対策に有効な勉強方法は以下の3つです。
- シャドーイング
- 例文暗唱
- 文字起こし
VERSANTの勉強方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【VERSANT対策】社会人が短期間で効率的にスコアアップするコツを徹底解説
まとめ
海外赴任に必要なVERSANTスコアや、VERSANTに関する基本情報についてまとめました。
VERSANTは今後国内でも受験者の増加が期待される試験です。今のうちに高得点を取得しておくことで、海外赴任のみならず、あらゆる場面で有利になるはずです。
VERSANTは気軽に受けられるのが特徴です。早速対策をしてVERSANTを受験してみましょう。
また英語コーチングスクールのトライズでは、受講者の英語力を測るための試験としてVERSANTを採用しています。VERSANT受験者の最終目標は、VERSANTスコアではなく、英語が話せるようになることではないでしょうか。
VERSANTを受験できて、英会話も習得できる、英語コーチング「トライズ」をぜひチェックしてみてください。
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受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。