挫折してからがスタート!留学しなくても英語力は磨ける

洋楽が好きで英語に興味を持ったという、トライズのコンサルタントの丹七美(たん・ななみ)。学生時代から積極的に外国人の友達を作り、本格的な留学はせずに独学で英語を習得してきました。
自身の学習経験を通じて、受講生のモチベーションを上げるために心掛けていることや、忙しい中で英語を学ぶ彼らに伝えたい思いなどについて伺いました。

くやしさをバネに英語力を磨く

――ご自身は独学で英語力を身に付けてきたと伺いました。

私は本格的な留学の経験がなく、日本で英語力を磨きました。英語に興味を持ったきっかけも、中学生のころに発音することが格好良かったという理由から。洋楽の歌詞を訳したり、発音がきちんとできるまで何度も歌ったりして、独学で学んでいました。小さいころからノリがいいといわれていたので、英語もリズムから慣れていき、勉強というよりも楽しいという意識で英語にふれてきたように思います。

あるとき、自分の英語のレベルがどのくらいなのかを知りたくて、「ワークエクスペリエンス」という職場体験プログラムを利用し、オーストラリアのゴールドコーストへ1ヵ月間行きました。無給で働きながら現地の方々と交流し、経験を積む予定だったのですが、撃沈しました(笑)。現地の方が話す言葉がまったく聞き取れず、ほとんど話すことすらできなかったのです。しかしそのおかげで、自分がこれまで聞いていたようなきれいな英語と、現実はまったく違うことに気付きました。

帰国後はとにかくくやしくて、それから1年間は集中して英語を学びました。映画やドラマ、音楽を聴くなど、学習方法は変わりませんでしたが、真剣な気持ちで取り組むようになったのです。一度、挫折を味わった経験が、私の英語力の飛躍に大きく影響したと思います。

――その後も英語に携わるお仕事を日本で続けたのち、トライズでコンサルタントになったそうですね。

前職は、外国人講師を公立の学校に派遣するコーディネーターを務めていました。外国人講師は日本人教師のアシスタントという役割だったのですが、日本人教師が英語を教えることを避け、ネイティブ講師に任せきりにしている状況がありました。それを見て、「子供に教える立場の大人が、英語から逃げている。日本のこの現状を変えたい」と考えるようになったのです。

トライズでは、1年かけて英語を学ぶということを大きくうたっています。自分自身も1年間集中して英語を学んだ経験があったので、方針も合っていましたし、それが受講生の力になれるかもしれないと思いました。また、受講料の設定も大きなポイントです。自分に投資するために、大金を払ってでも受講したいという、本気の方しかいないだろうということ、そして私自身も、本気の方をサポートしたかったという点が一致しました。

――トライズの学習方法で、一番魅力に感じる部分はどんなところでしょうか?

トライズでは、自分の時間をどれだけ使って学習していくかという点にフォーカスしています。そこが、一番大切です。英会話のスクールに行けば、英語力が伸びると思っている方もいますが、本当は自分で学ぶ時間をどれだけ作れるかが重要です。
費やした時間の分だけ語彙力も増え、会話力も上がり、結果はついてきます。自分のために英語と向き合う時間に、専属のコンサルタントが丁寧にサポートしてくれることが、大きな魅力ではないでしょうか。

ポジティブ思考で英語力を伸ばす

――トライズでは、受講生とじっくり話し合って学習の目標設定をするそうですね。

受講生は、最終的に目指すゴールと、それを達成するために必要となる中間目標を、コンサルタントと最初に設定します。そのため、面談では受講生とたくさん会話することを心掛けています。各受講生に合った目標が最初に立てられれば、正しく学んでいくことが可能です。

とはいえ、あまりに高すぎる目標は、立てないようにしています。私自身もそうだったのですが、最終的には、誰しもネイティブ並みに英語が話せるようになりたいと願っています。しかし、1年の中でやれることは限られています。この期間で自身の目標をクリアするには、自分のレベルに合わせた高すぎない目標を決めることが大切だと説得します。

もうひとつ注意していることは、楽しくない目標は立てないということです。楽しくないと、途中で必ずやる気が損なわれてしまいます。「これができたらワクワクする」といった気持ちになれるポイントをいっしょに話しながら探っていき、そこを目指してもらうようにします。
そのために、受講生自身が描いている具体的なロールモデルを聞くこともあります。その人の何が魅力なのか、どんなところをまねしたいのかを細かく掘り下げ、興味に沿って学習計画を立てていくようにしています。

――設定した目標からずれてしまった場合、どのように軌道修正していくのでしょうか。

これまでの受講生の中に、発音を直したいという目的で入会された方がいました。しかし、レッスンでは、文法などの細かい部分を気にされてしまい、本来の自分の目標とのずれが生じてしまったのです。そのため、3ヵ月経ってもまったく伸びが感じられないと相談されました。

少し煮詰まっているご様子もあったので、ご自身と対峙していただく時間を作るために、1ヵ月お休みすることをすすめました。通常、休会中はサポートしませんが、この方は考え方を変えるだけでいい方向に進むだろうという確信がありましたので、発音のセミナーをおすすめしたり、こんな勉強をしてみてくださいといった、アドバイスを送ったりしていました。

それが良かったのかはわかりませんが、離れていた時間にご自身の目標が明確になり、その後はしっかりと学習に打ち込むことができました。お仕事では海外とのやりとりがある部署ではなかったそうですが、これを機に海外の案件も扱っていきたいと視野が広がったそうで、トライズで学べたことをとても感謝してくださいました。私自身も、受講生と真剣に向き合えたことで、深い信頼関係が築けたことがうれしかったです。

――学習意欲が落ちてしまった受講生には、どう接していますか?

やる気の減少は、仕事や家庭といった外的要因だったり、上達の伸びが感じられなくて不安になったりと、必ず理由があります。そこで大切なのは、無理をさせないことと、プレッシャーを与えすぎないことです。
トライズでは、とにかく英語学習を続けることを最優先していますので、受講生の置かれている現状をヒアリングし、その上で10分でも学習できる時間を見つけ出し、継続を促します。

また、英語が思うように話せないというもどかしさから、やる気が落ちてしまう方も少なくありません。しかし、話せないと思う大きな理由は、自分が英語を使う機会を作っていないからです。それが見受けられた場合は、「話さないと英語は伸びません」と、本人にズバッと伝えます。
きびしい言葉にショックを受けるかもしれませんが、英語を話そうとしていなかった自分に客観的に気付くことは、上達の第一歩といえます。そうして気付きを得た受講生たちは、レッスンで積極的に話すようになったり、アウトプットできる機会を増やそうと努力したりする姿が見られ、いつの間にか停滞期から抜け出していきます。

英語の上達には、時間はかかります。しかし、少しでもできるようになったことが増えたかどうか、そして、それが楽しいと思えるかどうかは、学習を続ける上でとても大事なこと。進捗確認をしながら、受講生が安心して学習を進められるよう努めています。

言葉に説得力があるからこそ伝わる

――どんなときに、コンサルタントとしてのやりがいを感じますか?

受講生に、必要とされていることを感じたときがうれしいですね。受講生には最初に、私は本格的な留学の経験がなく、独学で英語を身に付けたことをお伝えします。「こんな自分でも英語が話せるようになった」という経験を話すことで、共感してもらえたり、やる気になってもらえたりすることも多いからです。
また、言葉に説得力があって良かったと言われたときは、何よりもうれしいですね。受講生とは、メールでのやりとりも多いのですが、言葉の持つ力というのは大きいと思うので、ダイレクトに心に響く表現をするよう心掛けています。

――今後の、コンサルタントとしての目標を教えてください。

フィールドを海外に広げていきたいです。母国語がまったく使えない環境で、自分を試してみたいという気持ちは常に持っています。受講生が目標に向かってがんばっている姿をいつも身近で見ているので、私もその姿勢を見習って、もっと英語を学びたいと宣言しています。受講生からもらう刺激は、すごく大きいですね。

――最後に、これから英語の上達を目指す方へ、メッセージをお願いします。

くやしさや苦しさなしに、英語学習はできないと思っています。しかし、苦しいからといって途中で投げ出してしまえば、そこで終わりです。もし、考えがネガティブになってしまったら、そのときの自分を素直に認めて、伸びるために必要な時期だと思ってがんばってほしいです。
そして、苦しさを感じたら、もっと伸びるためのチャンスだとポジティブに考え方を変えてください。そこを乗り越えられれば、必ず英語が上達するはずです。

<プロフィール>
トライズコンサルタント 丹七美(たんななみ)

中学生のころから洋楽の歌詞を自己流で翻訳するなど、好きが高じて独学で英語を学ぶ。大学では外国人への日本語の教え方を学び、前職では外国人講師を公立学校に派遣するコーディネーターとして、ネイティブ講師と学校教師のサポートに従事。2017年よりトライズのイングリッシュ・コンサルタント、カウンセラーの職に就く。



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