英語のシャドーイングで効果が出るまでの期間は何日?短期間で成果をあげるためのコツも解説
英語学習にシャドーイングを取り入れたものの「これってどのくらいで効果が出るの?」と不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
結論、シャドーイングで効果が出るまでの期間は人それぞれです。よって「100日続ければ効果が出る」といったことはありません。
しかし短期間でシャドーイングの効果を出すための方法は存在します。
そこで今回は、シャドーイングで効果が出るまでの期間が人それぞれである理由やシャドーイングで効果を出すために気をつけることについてまとめました。
記事を最後までチェックすれば、不安なくシャドーイングを続けられるようになりますよ。
シャドーイングの方法について詳しく知らない方は、以下の記事からチェックしてみてください。
関連記事:【初心者向け】シャドーイングの効果的なやり方4ステップ!意味ないやり方やおすすめアプリ・YouTubeも紹介
目次
【結論】英語のシャドーイングで効果が出るまでの期間は人それぞれ
冒頭でもお伝えしたとおり、シャドーイングには「100時間で効果が出る」「3ヶ月で効果が出る」といったことはありません。
シャドーイングで効果が出るまでの期間は人それぞれです。3日で効果を実感できる人もいれば、数ヶ月かけてやっと効果を実感できる方もいます。
勉強時間よりも学習の強度の方が大切
シャドーイングを勉強する際に、必要な勉強時間を気にするのはナンセンスです。なぜなら学習の強度によって必要な勉強時間は異なるからです。
例えばダラダラすれば長時間かかる勉強でも、きちんと集中をすれば短時間で終わりますよね。よって「勉強時間が長ければ良い」ということはなく「いかに短い時間で効率的に学習をするか」の方が大切です。
必要な勉強時間を求めて、その時間にとりあえず勉強をこなそうとするのではなく、短時間でも疲れたと思えるようなシャドーイングを目指しましょう。
そうすれば自ずと効果もついてきます。
例えばただ音声に沿って英文を発音して終わりではなく、その前に知らない単語を調べたり構文分析をしたりするのがおすすめです。
またシャドーイングの前段階としてオーバーラッピングやディクテーションを取り入れるのもおすすめです。そうすることで、強度の高いシャドーイングを実現できます。
オーバーラッピングやディクテーションについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:英語のオーバーラッピングとは?シャドーイングとの違いややり方を解説
関連記事:英語のディクテーションとは?やり方や効果、シャドーイングとの違いを解説
英語学習はシャドーイングだけではない
シャドーイングは、数ある英語学習方法の中の1つに過ぎません。よってシャドーイングさえやっておけば英語力が上がるということはありません。
シャドーイングで効果を出したい、英語力を上げたいと考えているのであれば、「シャドーイングを何時間」と考えるのではなく、シャドーイングと他の勉強法をうまく組み合わせることを考えましょう。
例えばTOEICや英検のスコアを伸ばすためにシャドーイングを行うのであれば、過去問等を使って問題演習をした後に復習としてシャドーイングを行います。
英語のスピーチの練習をしたいのであれば、発音の基礎やそのジャンルでよく使う語彙に関する学習も必要です。
シャドーイングは度々「万能な勉強方法」のような形で紹介されています。しかしシャドーイングだけでは英語力は上達しません。
シャドーイングを盲信するのではなく、どの組み合わせで学習をすれば良いかを考えましょう。
効果ない・意味ないシャドーイングの特徴3選
シャドーイングで少しでも早く効果を出したいのであれば、以下3つの点に気をつけましょう。
- 使用する文章を次々と変更しない
- 1つの文章に固執しすぎない
- 自分のレベルに合った教材を使用する
それぞれ詳しく解説します。
使用する文章を次々と変更しない
「早く効果を出したい」と焦るあまり、できるだけ多くの文章でシャドーイングを行いたくなる気持ちも分かります。
しかし少しでも早くシャドーイングで効果を出したいのであれば、こなす文章の数よりも、1つの文章に対するシャドーイングの質を追求することが大切です。
具体的には、1つの文章を完全にシャドーイングできるようになるまで次の文章に進むべきではありません。一度軽くシャドーイングをしただけで次の文章に進むと、何も効果はありません。
たくさんの文章をこなせるので勉強をした気分にはなるでしょう。しかし英語力の向上につながらなければ意味がありませんからね。
1つの文章を完全にシャドーイングしようとすると、1日に1つの文章や2つの文章しかシャドーイングできないこともあるでしょう。しかしそれで何の問題もありません。
1つの文章を徹底的に仕上げることで、シャドーイングによるリスニング力やスピーキング力は着実に身についていきます。
1つの文章に固執しすぎない
先ほどお伝えした内容とは真逆になってしまいますが、学習の目的によっては、1つの文章に固執しすぎることもよくありません。
具体的には、TOEICなどの資格対策のためにシャドーイングを行うのであれば、1つの文章に固執するべきではありません。
例えばTOEICは、リスニングとリーディングの試験です。リスニング対策としてシャドーイングが採用されるのですが、TOEICスコアのことだけを考えるのであれば、音源と全く同じレベルで発音できるようになるまでシャドーイングを行うのはやりすぎです。
単語や文の構造が分かり、音声をスムーズに聞き取れるようになり、ある程度同じスピードや抑揚で発音できるようになった段階で、次の文章に進みましょう。
何も考えずに「シャドーイングさえやっていれば英語力は上がるんでしょ」と勉強をするのではなく、「何のためにこの勉強法が必要なのか」を考えると、どうするのがベストなのかが自ずと見えてきますよ。
TOEIC対策におけるシャドーイングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:最強のTOEIC勉強法?シャドーイングの極意を解説
自分のレベルに合った教材を使用する
シャドーイングで効果を出したいのであれば、自分のレベルに合った教材を使用しましょう。自分のレベルに合っていない教材を使ってしまうと、いくらシャドーイングのやり方が正しくても、効果は得られません。
シャドーイングは難しい英文を読む勉強法ではなく、英語の音声を聞き取ったり発音したりできるようになるための勉強法です。よって8割程度理解できるような教材が理想です。
理解できない内容が多いと、事前に調べることが多くて、なかなかシャドーイングまで辿り着けません。また学習の難易度が上がってしまい、学習のモチベーションが削がれてしまいます。
シャドーイング用の教材については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【無料あり】シャドーイング教材おすすめ(参考書やYouTube)10選【英会話・大学受験・TOEICに対応】
「シャドーイングは効果がある」とする論文も多数出されている
シャドーイングの学習効果については、これまでに多くの研究が行われており、その有用性を裏づける論文も発表されています。
特に日本の大学や教育機関では、シャドーイングがリスニング力や発音、英語らしいリズム(プロソディ)の習得に効果的であると報告されています。
例えば専修大学の研究では、大学生に対するシャドーイング指導の前後で、リスニングテストや発音の評価に明らかな向上が見られたことが述べられています。
また、英文を正確に再現する力(復唱力)や、英語らしい自然なイントネーションが身につくなど、総合的な英語力アップに貢献することが示唆されています。
こうした研究結果は、学習法に迷っている方にとっても心強い材料になるでしょう。
シャドーイングの効果を科学的に理解したいという方は、以下のような論文をチェックしてみるのもおすすめです。
外国語教授法としてのシャドーイング活動の効果(石巻専修大学)
実際のデータに基づいて、シャドーイングがどのような力に作用するのかが具体的に示されているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
シャドーイングは正しいやり方で実践することが大切
シャドーイングは、ただ音声を真似するだけの練習法と思われがちですが、正しいステップで取り組まないと効果が半減してしまいます。
特に初心者のうちは、聞こえた音を何となく繰り返すだけになりがちですが、それでは単なる発音練習になってしまい、本来の目的である「音と意味の一致」や「スムーズなアウトプット力の強化」にはつながりにくいのです。
まず大切なのは、自分の英語レベルに合った音声教材を選ぶことです。内容が難しすぎると、理解も発話も追いつかず、挫折してしまう原因になります。内容が8割程度理解できる素材から始めるのが理想です。
また、音声をいきなりシャドーイングするのではなく、最初はスクリプトを確認し、わからない単語や表現を把握しておくことで、より効果的な練習が可能になります。
さらに、シャドーイング中は「意味を理解しながら声に出す」ことがポイントです。ただ口を動かすだけではなく、話している内容を追いかけ、イメージしながら発話することで、英語脳が鍛えられ、リスニングとスピーキングの両方に良い影響を与えます。
慣れてきたらスクリプトを見ずに行う「完全シャドーイング」に挑戦すると、より実践的な力が身につきます。
つまり、シャドーイングは段階的に進め、ただ「声に出す」だけで終わらせないことが、成果を実感するためのカギです。
シャドーイングの効果を最大化するおすすめアプリ・サービス2選
シャドーイングは、ただやみくもに教材を選んだり英文をリピートしているだけでは意味がありません。
正しくシャドーイングを行うためには、シャドーイングが正確にできているかの確認が必要です。
そこで、正しいシャドーイングSTEPで練習ができ、さらに添削まで可能なシャドーイングをより効果的に行えるサービスを2つご紹介します。
TORAbit(トラビット)
「TORAbit(トラビット)」は、1万人以上が受講した英語コーチングスクール「TORAIZ」によるAIシャドーイング・パターンプラクティスアプリです。
シャドーイングやパターンプラクティスは、主にスピーキング力とリスニング力の向上に役立つ勉強法です。
TORAbitでは、ビジネスから日常会話まで様々なオリジナル教材を使ってシャドーイングを効果的に練習することができます。そして自身が発話したシャドーイングの音声は、AIを通して自動で採点されます。
シャドーイングやパターンプラクティスを行う際、「とりあえずやってるけど本当にこれで正しいの?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
しかしTORAbitを使えば、そういった心配は不要です。まずは10日間の無料体験をお試しください。
プレスリリース:AI英語学習WEBアプリ「TORAbit(トラビット)」、シャドーイング採点回数が半年で1万回を突破~AIエンジンによるリアルタイム自動採点が好評~
TORAbitの口コミも気になる方もいらっしゃると思いますが、シャドーイング採点1万回突破していることからも多くのお客様にご利用いただいております。一度ぜひお試しください。
Shadowing Buddy(シャドーイングバディ)
シャドーイングバディは、正しい英語のリスニング学習に特化し、英語学習サポート経験が豊富なコンサルタントによる英語のシャドーイング音声添削を毎日受けられるサブスクリプション型新サービスです。
コンサルタントのコーチングの下、毎日40分の徹底的なシャドーイング学習を実施。短期間で英語のスピーキング、リスニング両方を向上させることができます。
「シャドーイングバディ」では、AIを活用してレベル別の文法要素を網羅したスクリプトを生成。
さらに、第二言語習得の第一人者である門田修平氏監修により、英語の意味に意識を向けるコンテンツシャドーイングと、役になりきり感情を乗せて音読するステップを組み込み、全7つのステップでリスニング力だけでなくスピーキング力向上に直結します。
シャドーイングバディを体験することで複雑で間違いやすいシャドーイング学習のステップを正しく実行できます。
これにより、「正しいやり方がわからない」、「シャドーイングをしても効果がない」という声を解決し、迷うことなく毎日英語学習に取り組むことができます。
以下より、まずは無料体験を申し込まれてはいかがでしょうか?
おすすめのシャドーイングアプリについては、以下の記事でも紹介しています。
関連記事:【無料あり】英語シャドーイングアプリおすすめ5選と効率的な使い方【初心者向けも】
シャドーイングにおすすめのYouTubeチャンネル3選
- イングリッシュブートキャンプ
- Gariben TV
- Be Smart
それぞれ詳しく見てみましょう。
イングリッシュブートキャンプ!
初心者から中級者向けの英語学習チャンネルで、シャドーイングに適した動画が多数公開されています。発音やリズムに重点を置いた内容が特徴です。
Gariben TV
初心者から上級者まで対応した英語学習チャンネルで、さまざまなトピックの動画が揃っています。シャドーイング用のコンテンツも豊富です。
Be Smart
上級者向けのチャンネルで、ネイティブスピーカーの自然な会話を通じてシャドーイングの練習が可能です。
関連記事:シャドーイングにおすすめのYouTube4選!他教材との比較や選び方、コツも解説
まとめ
シャドーイングで効果が出るまでの期間が人それぞれである理由やシャドーイングで効果を出すために気をつけることについて解説しました。
冒頭でもお伝えしたように、シャドーイングで効果が出るまでの期間を気にする必要はありません。
それよりも正しい方法で負荷の高いシャドーイングを行うことを心がけましょう。
またシャドーイングだけを実践するのではなく、他の勉強方法も並行して試してみてください。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。


トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。