TOEICがハイスコアでも英会話が苦手な人の原因とは・・・?
時折、筆者が通う米国の大学のアメリカ人教授が、「外国語として英語を学ぶ人のスピーキング力が上がらない原因」を話題に挙げることがあります。
それには様々な要因がありますが、その教授が強く主張していることがありましたので、それをシェアすると同時に、スピーキング力とリスニング力を上げたい人にぜひ実践してほしいことを紹介します。
スピーキング力が上がらない最大の原因
例えばTOEICで800点以上あるけれども、英会話はさっぱり・・・という方は少なくないと思います。
この傾向は、特に日本人に多いのではないでしょうか。英検準1級や1級レベルのボキャブラリーを持っていても、カジュアルな会話さえままならないという方は、日本においてはむしろ珍しくないように思います。
その最大の原因は非常にシンプルです。単純に、ネイティブと会話をする機会がないからです。筆者が教わっている教授が、「日本人は文法を一生懸命勉強するのだけれど、せっかく学んだものを話そうとしないから、もったいないのよね」と話していました。
まさにその通りだと思います。元々シャイで引っ込み思案な性格の人もいるでしょうが、スピーキング力を上げたいのならば、恥じらいやためらいは捨てなければなりません。
TOEICのハイスコアや英検の取得目的が、スピーキング力向上と直結していないことも背景にはありますが、ネイティブと会話をして使う機会がないと自然と口から出てきません。
つまり、会話力を上げることは、難しい英単語をたくさん覚えることではないのです。
TOEICや英検の学習は無駄なのか?
英検準1級や1級の文法問題で問われる英単語の多くは、日常会話では使うことがないものばかりです。特に英検1級の4択問題に出題される単語に関しては、ネイティブでも知らないものが多くあり、「そんな単語存在するの? 初めて聞いたよ」なんていうことも稀ではありません。
ネイティブが知らない単語が日常的に使われることはほぼ皆無ですから、専門的な論文や記事、ビジネスで必要な書類の読み書きをしたり、ニュースをリスニングしたりする上で必要なものとして捉えた方が良いでしょう。
だからと言って、TOEICや英検の学習が無駄であるというわけではありません。
数多くの単語やイディオムを覚えて損になることはないでしょう。ビジネスの場などで役立つときが来るかもしれません。
また、英検準1級以上やTOEIC800点以上を目指しているような人は、基礎が固まっているのはもちろんのこと、応用力も持っているのではないでしょうか。
SVOCを意識した文章の組み立てだってできるでしょうし、ライティングであれば、多少アカデミックな事柄であっても日本文→英文の変換をこなしてしまうと思います。
一定以上のレベルにおいての話ですが、日本人の英語学習者の多くは、それだけの英語力を身につけていると考えられます。
定着した基礎力を忘れないためや知識を増やすためにも、TOEICや英検の学習はぜひ続けてください。
スピーキング力向上に必要なことは、瞬発力
では、TOEICや英検の学習で鍛えているのに簡単な英会話さえ苦手な理由は何かと言えば、冒頭で述べたようにアウトプットする機会の圧倒的少なさです。
あともう一つは、間違ってはいけないという気持ちから、頭の中で一生懸命英文を組み立ててから発言するパターンです。
いちいち頭の中でSVOCや時制が完璧な英語を組み立て、それを暗記してから話していたのでは会話がスムーズに成り立ちません。ライティングした文章を読んで口に出しているのとあまり変わらないことになります。
この場合も結局は、口からアウトプットすることに慣れていないため、頭の中で文章を完璧に組み立てることが先行してしまうのです。相手の英語を聞いて積極的に言葉を発していくことがスピーキング力向上の近道であり、最良の訓練方法です。
面白いことに、英語に関してのバックグランドがあまりない人の方が、間違った英語であってもどんどん口に出して発言します。
逆に、知識がたくさんあるけれども苦手意識を持っている人は、恥ずかしさや間違いを恐れて発言できない傾向にあります。これについては、タレントの出川哲郎さんが前者の良い例です。
テレビ番組の企画で見たことがある人も多いと思いますが、全く臆せずに知っている単語を駆使して現地の人と会話し、なんとか伝えようとしている姿は、瞬発力のあるコミュニケーションと言えます。
間違いや発音などを気にせずにどんどん話しかけていく勇気こそ、スピーキング力を向上させたい人が見習うべき姿勢なのです。コミカルに描かれているのでそうした重要な点は見落とされがちですが、客観的に見るとそうした評価ができると思います。
スピーキングが苦手だけれども語彙力がある人の中に、「頭の中で考えて文章を組み立てているうちに、発言のタイミングを失ってしまった」なんていう経験のある人がいるのではないでしょうか。
実際、そのような経験談も耳にします。このタイプに当てはまる方は、その作業を一度やめてみましょう。間違ってもいいので、頭の中に浮かんでいるイメージを瞬間的に英語で発してください。
スムーズに話せなくても、途中で詰まっても良いのです。このタイプの人は、瞬発的に反応して口に出す訓練を繰り返すことでスピーキング力はかなり向上することでしょう。
元々多くの知識を持っていますし英文を組み立てる力があるわけですから、自信をつけることでレベルの高い英会話をこなせるようになることが期待できます。
トレンドのオンライン英会話の利用とメリット
ネイティブと会話する機会がないけれど、どうにか向上させたいという人は、英会話サークルなどのコミュニティに積極的に関わっていくことが大切です。都会であればあるほどそうしたコミュニティはたくさんあるでしょう。
英会話サークルの主宰者がネイティブの知り合いを連れてきて、会話する機会を設けてくれるようなところもあります。もし、近くにそうしたコミュニティが皆無だというのであれば、オンライン英会話を利用するのも手です。
スマホやタブレットからも受講可能なことが多いですから、PCがないという方でも利用できます。最近ではオンライン英会話のサービスが増えてきて、手軽な価格で始められるサービスもあります。
オンライン英会話の良いところは、様々な国の英語ネイティブの先生と話せることです。英語=アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアのイメージしかない人がたくさんいると思いますが、フィリピン、シンガポール、インド、南アフリカ共和国など様々な国で公用語として使われています。
オンライン英会話には、こうした国々出身の先生も在籍しています。アメリカ英語とイギリス英語が異なるように、国により発音が異なるため、色々な国の色々な英語に触れることができます。
筆者は、この点においてオンライン英会話は非常に有効だと考えています。様々な英語に触れながら英会話の瞬発力を上げることができれば、一石二鳥のツールだと言えます。
また英会話レッスンを受けるだけではなく、学習の管理やフィードバックをもらえる環境があれば効果は飛躍的に伸びるでしょう。最近では、コーチング式の英会話の人気が高まっており本当に英語を話せるようになりたい方に支持されています。
まとめ
英会話に自信がない人にこそ実践してほしい姿勢やツールについて紹介しました。
筆者自身は、例えば観光地などで困っている外国人に話しかけて手助けをしたり、浅草の歌舞伎の劇場でたまたま隣に外国人が座ったので話しかけてみたりと、英語を使えそうな場面があれば積極的に関わっていくということをやっていました。
これは少々極端で勇気のいる例かも知れませんが、英会話力、スピーキング力を向上させたいと思ったら、積極的な姿勢が不可欠であることは確かです。
学習方法や英語の勉強をする時間がないという方は、スピーキング・リスニングに特化しているコーチング英会話トライズで英語学習法やスピーキング力向上について相談されてみてはいかがでしょうか。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。