ファシリテーションとは?英語での会議で役立つスキルと例文を紹介
ファシリテーション、ファシリテーターという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ファシリテーションやファシリテーターは、英語圏での会議の際によく使われる言葉です。
しかしファシリテーションやファシリテーターの言葉の意味について、詳しく知っている方は少ないはずです。
そこで本記事では、ファシリテーション、ファシリテーターの意味や、ファシリテーターに求められる役割などについて解説します。
記事を最後までチェックしてファシリテーション、ファシリテーターについて詳しくなりましょう。
目次
ファシリテーションとは?
ファシリテーションは、英語にすると”facilitation”で”facilitate”「簡単にする」の名詞形です。ビジネスの場での会議では「会議を円滑・簡単にして、話を前に進ませる」という意味で使われます。
またファシリテーションをする役割のことをファシリテーターと言います。
日本での会議における司会進行と近い言葉ですが、司会進行はあくまで会議の進行を事務的に行うだけです。
ファシリテーターは、より積極的に会議に関与して、会議が円滑に進むようにしたり、会議の雰囲気作りをしたりします。
会議でファシリテーターがやるべきこと
ただ会議の司会進行を行うだけがファシリテーターの役目ではありません。ファシリテーターが会議中にやるべきことは以下の通りです。
- 会議の議題を設定して会議を進行する
- 会議の雰囲気を作る
- 参加者の意見を引き出す
- 参加者の意見をまとめる
それぞれ詳しくみていきましょう。
会議の議題を設定して会議を進行する
まずは一般的な会議の司会と同じように、会議の議題を掲げ、会議の進行の役割を担います。
日本の会議でよく問題点として挙げられるのが「必要のない会議」「目的のない会議」です。
会議をすること自体が目的になってしまって、何のために会議をしているのか分からなくなってしまえば、本末転倒です。
無駄な会議にならないためにも「会議の目的は何なのか」を事前に参加者に共有しましょう。
例文
- We are here today to discuss the marketing strategy for our new product.
本日は、弊社新商品のマーケティングについて話し合うために集まっていただきました。 - Our main goal today is to identify the problem of our product distribution.
本日のゴールは、商品流通における問題点を特定することにあります。
会議の雰囲気を作る
会議の雰囲気を作るのも、ファシリテーターの役目です。参加者全員が会議に参加できているかどうかを確認し、参加できていない方がいれば、話を振ってみるなどしましょう。
また1つのトピックに関する話が長引いていると感じた場合は、話を先に進めなければなりません。
こういった気配りを行うには、単純な英語力のみならず高いコミュニケーションスキルが必要です。
例文
- Alright, moving on. Let’s take a look at next agenda.
それでは進みましょう。次のアジェンダをみて下さい。
参加者の意見を引き出す
参加者の意見に対して深掘りしたり「他の意見はないか?」と他の参加者の意見を求めたりしましょう。
本来は、ファシリテーターが関与せずともどんどん意見が出るのが一番なのですが、全ての会議でそういった雰囲気が作れるとは限りません。
意見に対して反論はないのか、深掘りできないのか、どんどん参加者の意見を引き出しましょう。
例文
- Do you have any questions or comments?
質問やコメントはございますか?
関連記事:「あなたはどうですか」は英語で何て言う?例文付きで4つの表現を紹介
参加者の意見をまとめる
会議の最後に参加者の意見をまとめるのもファシリテーターの役割です。これまでに出ている意見をまとめて参加者に共有しましょう。
例文
- Before we close, let me summarize what we talked about today.
会議を終えるまえに、本日話したことのまとめをさせていただきます。
英語会議でのファシリテーションのコツを知りたい方は、以下の動画も参考にしてみてください。
ファシリテーターになるためには高い英語力が必要
ファシリテーターになるためには、高い英語力が必要です。なぜならただあなたの意見を伝えられれば良いだけではないからです。
あなたの意見を伝えるだけではなく、周りを観察し、周りに行動を促さなければなりません。
よってファシリテーターになるためには、高いビジネス英語力が求められます。
英語で会議やプレゼン、電話やメールができるからと言って、ファシリテーターも務まるとは限りません。
もしあなたが、ただ英語での会議に参加するだけではなく、ファシリテーターという役割も務めてみたいのなら、長い時間と努力が必要になります。
英語会議でファシリテーターを任されるメリットについては以下の記事をご覧ください。
今日から使える英語ファシリテーションフレーズ集
実際の英語ファシリテーションで使える具体的なフレーズを紹介しましょう。
会議が始まる前に使えるフレーズ
I’m in charge of ~
- I am 〇〇, I’m in charge of ~
訳:私は〜を担当している〇〇です。
In charge ofは「~に責任を持っている」を表す英語表現です。ファシリテーターを務めるあなた自身が、普段どの部署でどんなお仕事をしているかを明確にしましょう。
会議を始める時に使えるフレーズ
Let’s get down to business.
- Let’s get down to business.
訳:本題に入りましょう。
Get down to~で「~に取り掛かる」の意味になります。「~に本腰を入れる」とも訳され、特にお仕事などに本格的に取り組む時に使われます。
ファシリテーション以外のビジネスシーンでも使われる表現なのでぜひ覚えておきたい表現です。
Shall we start?
- Shall we start?
訳:始めてもよろしいですか?
Shall we…?を使ってCan I start?を丁寧に表現できるフレーズです。
頃合いを見てシンプルに会議の開始を促すことができます。
議題を提示する時に使えるフレーズ
We are here today to discuss…
- We are here today to discuss…
訳:本日の議題は…についてです。
We are here to ~ で「本日お越し(お集まり)頂いたのは~をするためです。」の意味になります。直訳すると「私たちは今~をするためにここにいます。」になりますね。
Discuss〜はご存じの通り「〜について議論する」ですから、あなたがこれからファシリテーションをする会議の議題について明確にするときに役に立つ表現です。
Our main goal today is to…
- Our main goal today is to…
訳:本日の主な目的は…です。
目的をシンプルに「Goal」と表現することもできます。「議題の〇〇が決まるのが、この会議のゴールです。」というイメージです。
会議の中で使えるフレーズ
May I interrupt?
- May I interrupt?
訳:ちょっとよろしいですか?
Interruptは「割って入る」の意味の英単語です。
他の参加者が話している間、わからないことがあったり質問したりする時に「ちょっといいですか?」と割って入るようなイメージです。
Sorry to interrupt, but…
- Sorry to interrupt, but…
訳:話を遮ってすみませんが…
先述のMay I interrupt?と同じように、他の参加者が話している時に割って入るイメージです。
what do you mean by …?
- So, what do you mean by …?
訳:…とおっしゃいましたが、どういう意味でしょうか?
Could you give us more details?
- Could you give us more details?
訳:もう少し詳細を教えていただけますか?
Detailは「詳細」という意味の英単語です。Could you…?の形を使って丁寧に依頼をしています。
結論を促す時に使えるフレーズ
- Right, I think we’ve covered everything, so…….
訳:これで議論はすべて終了しましたね。それでは……
話すべきことが全て話されたことを示唆(しさ)して、結論を促すことができます。
To summarize our discussion, …
- So, to summarize our discussion, …
訳:本日の会議ををまとめると……
Summarizeは「要約する」を意味する英単語です。会議の内容を要約して共有することで、参加者の間で「会議はこのように進み、このようにまとまった」という認識にズレが生じるのを防ぐことができます。
Maybe we can decide this with a show of hands.
- Maybe we can decide this with a show of hands.
訳:それでは、多数決で決めましょうか。
会議の中で意見が分かれた時や、複数の意見が出て双方にメリットデメリットがある時に、多数決を使って会議全体の方針を明確にできます。
Show of handsは「挙手による意思表示」を意味するので、多数決をとる時に役に立つ英語表現です。
動画を使って英語会議全体のイメージを掴む
ここまでで英語のファシリテーションで役に立つ表現をお伝えしました。
フレーズを頭に入れたら、動画を使って英語での会議全体をイメージしてみましょう。
↓こちらの動画は、英語の会議で役に立つフレーズを丁寧に解説しています。
動画の中で、会議の流れにそってフレーズを解説しているので、英語での会議全体をイメージしながら学ぶことが出来ます。
会議全体をイメージ出来た状態で挑むことで、ファシリテーターとして落ち着いた対応がしやすくなりますよ。
英語のファシリテーションを学べる教材
英語での会議を想定して、教材を使って体系的な知識を得ておくことも効果的です。
↓英語でのファシリテーション技術に特化した本を選ぶのが良いでしょう。
「外資系コンサルが実践している 英語ファシリテーションの技術」
ファシリテーターとして活躍するためには英語コーチングがおすすめ
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仕事以外にも付き合いや用事が入ってしまうかもしれませんし、疲れに負けて勉強をサボってしまうかもしれません。
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英会話レッスンと自宅学習の両方をサポートしてもらえるので、忙しい社会人でも確実に英語力を伸ばすことができます。
英語コーチングスクールでは、あなたとコーチで話し合って作成した学習カリキュラムに沿って学習を進めます。そして毎日LINEのようなツールを使い「今日はどこまで学習を進められたか」を報告します。
自分一人だと長続きしなくても、コーチと二人三脚なら学習が長続きしますよ。
英語コーチングスクールならトライズ
英語コーチングスクールならトライズがおすすめです。トライズでは、英語コーチングスクールの中で唯一、1年間の学習カリキュラムを用意しています。
1年間で平均1日3時間、合計1,000時間の学習時間をコーチとともに確保します。
社会人が英語を習得するには最低でも1,000時間以上の学習が必要だと言われています。トライズを受講すれば、その1,000時間を確実に達成できますよ。
まとめ
ファシリテーションやファシリテーターについて解説しました。ファシリテーションやファシリテーターの意味は理解できましたでしょうか?
英語での会議、そしてファシリテーターをするためには高いビジネス英語力が必要になります。
英語コーチングTORAIZでは、英語ファシリテーションに特化した「実践ファシリテーションコース」を提供しております。通常の英会話スクールやオンラン英会話、独学などでは練習することのできない実践を想定したロープレをメインとしたカリキュラムを構築しています。
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短期で英語を話せるようになりたい方に
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「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。