国連英検ってどんな資格?TOEIC・英検との違いは?簡単にわかりやすく解説!
あなたは国連英検という試験をご存知でしょうか?
英語の試験というと、TOEICと英検が真っ先に浮かび、その次にTOEFLやIELTSなどが浮かぶかと思います。
確かに、日本における英語試験の知名度と影響力において、TOEICと英検がトップです。
しかし、知名度が高い試験だからこそ、その試験のハイスコアだけでは英語力のアピールポイントとして決定打に欠けることもあるかもしれません。
そこでこの記事では、英語の試験として高く権威があり、なおかつ英語力のアピールポイントとして高い効果のある「国連英検」について紹介していきます。
TOEICや英検との違いも含めて、簡単にわかりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
国連英検ってどんな資格?
国連英検とは、外務省が後援する、公益財団法人日本国債連合協会が主催する英語の試験です。
正式名称は「国際連合公用語英語検定試験」です。
その概要として、↓の画像のように「真の国際人へのパスポート」と銘打っています。
出典:国連英検公式ホームページ
「英検」の名がついてはいますが、お馴染みの「実用英語技能検定」とは全くの別物です。
とはいえ、試験自体は6つのレベルに分かれていて、中学生から社会人、シニアまで幅広く受験することができます。
実際に小学生の受験者もいますので、あまりにも難しくて手が出せないようなものではないという認識でOKです。
国連英検の特徴
国連英検の特徴として、以下のことが挙げられます。
- 国際問題に関わるテーマが頻出
- TOEICや英検よりも難易度は高い
順番に見ていきましょう。
国際問題に関わるテーマが頻出
国連英検は、「真の国際人」を目指すという特色から、国際的な問題を取り扱うことが多いと言えます。
例えば、世界平和、世界経済、人権問題、食料問題、世界情勢、国際時事問題など、広い範囲がそれに当たります。
単純な英語能力だけではなく、国際社会や国連そのものに対しもて一定の知識を求められます。
国連についての知識ついては、指定のテキストとして『わかりやすい国連の活動と世界』というものがあるので、合格を目指す場合は指定のテキストなどを使って身に付けておくことが重要です。
TOEICや英検よりも難易度は高い
国連英検の特徴として、TOEICや英検よりも難易度が高いという事が出来ます。
↓は国連英検が公表する、国連英検の各級の保有者と、各英語試験の資格・スコアの分布図です。
出典:国連英検公式ホームページ
この図から、A級の時点でTOEIC900オーバー、英検1級保有者の約半数が分布していることがわかりますよね。
特に国連英検の上位級は、A級の合格ラインが試験全体の65%、特A級の合格ラインが試験全体の70%となっています。
つまり、A級や特A級の試験で7割や7割弱の得点率が、TOEICで言えば900点や950点にを超えるスコアに相当するという事が出来ます。
このことから、国連英検(特に上位級)は、TOEICや英検よりも難易度が高いという事が出来ます。
関連記事:TOEICを英検に換算すると?どちらを受けるべき?違いを解説
関連記事:【2022年度版】英検日程!申込期間、試験日、合否発表日まとめ
国連英検のレベル
国連英検は、E級から特A級までの6つのレベルに分かれています。
E級が最も基礎のレベルで、特A級が最も高いレベルになります。
各級のレベルについて順番に見ていきましょう。
E級
国連英検E級では、中学修了程度の文法・文型に基づく英語の理解力が要求されます。
簡単な趣味や自己紹介が出来るコミュニケーションレベルです。
英検で言うと3級に当たるのがこのE級です。
最も基礎的な級が、英検で中位級に当たることからも、英検よりも難易度が高めなことが伺えますね。
出題形式
試験時間: 80分/満点: 80点
リスニング: 30問/リーディング: 50問
作文: 無/面接: 無
D級
国連英検D級では、高校1,2年程度の文法・文型に基づく英語の理解力が要求されます。
買い物の簡単なリクエストができたり、外国人に道を聞かれて案内が出来るコミュニケーションレベルです。
英検で言えば準2級、TOEICで言えば500点程度のレベルに相当します。
出題形式
試験時間: 100分/満点: 100点
リスニング: 40問/リーディング: 60問
作文: 無/面接: 無
C級
国連英検C級では、高校修了程度の文法・文型に基づく英語の理解力が要求されます。
英検で言えば2級、TOEICで言えば550~600点程度のレベルに相当します。
また、高校修了程度の英語レベルと認定しているので、文部科学省も高校卒業程度認定試験(旧大検)の英語資格としてC級以上を認めています。
出題形式
試験時間: 100分/満点: 100点
リスニング: 40問/リーディング: 60問
作文: 無/面接: 無
B級
国連英検B級では、英字新聞や雑誌の比較的やさしい記事、日常生活で遭遇する場面を扱った会話文、読みやすい随筆や短編小説などが理解できる読解力が要求されます。
C級とB級とのレベルの差は、それまでの差とグッと広がって、TOEICスコアの平均は一気に750点を超えます。
英語力と国際力のアピールポイントとして強く権威を発揮するのも、B級からと言って良いでしょう。
また、B級から英作文も試験内容に組み込まれるので、英語のアウトプット力も必要になります。
出題形式
試験時間: 120分/満点: 100点
リスニング: 40問/リーディング: 40問
作文: 配点20点/面接: 無
A級
国連英検A級では、あるテーマについて論理的にまとまった内容を英文で表現する、外国人と日常の身近な出来事、時事問題などに関して討論する能力が求められます。
実際に、試験の内容にも面接試験が組み込まれ、一般的な英検とは違った「英語で討論する」という力を試されます。
また、国連英検の公式ホームページでは、「A級以上では、通訳なしで英語の契約交渉ができるコミュニケーションレベルを目標としています。」としていることから、実際のコミュニケーション能力に強く焦点を当てている事がわかります。
出題形式
試験時間: 120分/満点: 100点
リスニング: 無/リーディング: 80問
作文: 配点20点/面接: 10分間
※ 面接は1次試験合格後の2次試験
特A級
国連英検特A級は、国連英検の最高級位で、英語力はもちろん国際的に通用する知識・情報を駆使し、文化、経済等、多くの分野の問題を自由に討論する能力が要求されます。
また、特A級の成績優秀者には、外務大臣賞が授与されます。
A級や特A級ともなると、英語力だけではなく国際知識についても高く評価される、とても有用で希少な人材の証だと言えます。
出題形式
試験時間: 120分/満点: 100点
リスニング: 無/リーディング: 80問
作文: 配点20点/面接: 15分間
※ 面接は1次試験合格後の2次試験
TOEICと国連英検の違い
TOEICと国連英検との違いは、試験の内容にあります。
TOEICでは、社会人が日常生活やビジネスシーンで用いられる英語を主体として問題が構成されています。
英文のメールやチラシの読解などがそうですね。
また、英会話と英作文の試験である「TOEIC Speaking and Writing」でも、写真の描写など「英語での説明」が求められる傾向があります。
対して国連英検では、国際的な情勢や問題について英語で書かれています。
また、面接試験においても、英会話というよりも「討論」に焦点が当たっているので、求められる知識が大きく異なると言えます。
【公式】国連英検 2次試験(面接テスト)モデルケースは以下の動画から確認できます。
英検と国連英検の違い
英検と国連英検の違いとして…
- 英検は学問の英語。国連英検は国際社会の英語。
だという事が出来ます。
例えば、英検の上位級で用いられる英文には国際社会の英語も含まれていますが、その割合は多くても40%程度です。
残りの60%強は、TOEICと同じ日常英語に加えて、「研究や実験の結果」などの学術的なものや教育的な内容が多いです。
これは、英検の後援が文部科学省だからです。
対して、国連英検は、あくまで「国際社会を見る、議論する」に焦点が当たっています。
以上のことから「英検は学問の英語。国連英検は国際社会の英語。」という違いがあると言えます。
まとめ
この記事では、国連英検について、その特徴やレベル、そしてTOEICや英検との違いについてお伝えしてきました。
日本における英語試験では、TOEICや英検、また英語圏での試験としてTOEFLやIELTSが非常に有名です。
しかし、英語を用いた「国際性」をアピールする上では、国連英検は非常に優位性と権威のある英語資格だと言えます。
ここでお伝えした内容が、あなたの英語力をより豊かにすることに貢献出来れば幸いです。
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トライズでの1年は、
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プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。