なぜ子どもは英検の勉強をするべきなのか?実は優れている英検の実力とは…。
トライズ語学研究所 主任研究員。TOEIC® S&W200点(満点)、TOEIC® L&R990点(満点)、英検1級、英語学修士と日本語学修士を取得。コンサルタントを経験後、現在は語学研究所にて、より効率の良い学習方法を提案するため研究を続ける。
グローバル化が進んでいる世の中で、小さいときから英語を始めている子供が増えています。そんな中で、子供に英語を勉強させるべきなのか悩んでいる方も多いと思いますが、絶対に早めからやらせた方が良いです。特に子供の頃には英検がオススメです。
今回はなぜ早いうちから勉強を始めなければならないのか、そして何を勉強するべきなのか、お話しします。
目次
小さいうちから英語を勉強したほうがいい理由
まずは小さいうちから勉強した方がいいのでしょうか?
理由①・・・今の世の中ではどこでも英語が必要になっている
このグローバル化した社会の中で、大人になってから英語が必要になっている人がどんどん増えています。
昔は趣味で英語を勉強している人が多かったようですが、今となっては「英語ができないと仕事がない」という方が必死に勉強しています。
特に仕事がうまくいけばいくほど、海外を相手にしてビジネスをする人が増えていくため、優秀な人ほど英語が必要になっています。もちろんこれからは、幹部クラスにならなくてもすぐに英語が必要になってくるでしょう。
入試でも・・・
そして、このように英語が社会で必要になっていることから、入試でも英語が重要視されています。大学に進学した後も、最先端の研究は英語で発表されることが多いため、いまやどの学部に進むにしても、英語を避けては通れません。
このような流れから、これからは今以上に若いうちから英語を始めるというのが当たり前になってくることが予想できます。
理由②・・・英語は「基礎」が最も大切
中学から大学まで、ほとんどの人が英語を勉強しますが、その全ての基礎となっているのが中学英語の英検3級程度までです。
大学受験を含め、高校で複雑な英語は勉強しますが、それは全て中学英語の延長です。例えば難しい英語と言えば関係代名詞がありますが、実はもう基礎は中学で勉強します。高校で学ぶことは、中学で勉強したものの発展です。そのため、英検3級レベルの中学英語ができていなければ、高校で英語が苦手になってしまうのは当たり前なのです。
そしてもちろん、大学に入ってからの勉強や、社会人になってからのTOEICの勉強に関しても、中学・高校の英語が基盤となるのは明らかですね。
そして勉強科目としての英語だけでなく、「話すための英語」と言う面からも、実は英検3級レベルのことが最も大切です。むしろ、「話す」ことに限って言えば、中学英語だけでも十分なのです。
例えば単語ですが、英検3級という中学レベルで、2000語近く勉強することになります。
2000語というとわかりづらいかもしれませんが、実はこの2000語は、一般的に話される英語の9割近くを占めています。10個のうち9個の単語は中学レベルの単語が使われるのです。
そのため、実は中学英語を自由自在に使いこなせることができれば、英語を話すことはできてしまうのです。
なぜ英検?
そして最後に「なぜ英検?」ということに入りましょう。 ここまでで書いた通り、中学・高校までで勉強する英語はとても大切です。
学校の英語では英語力が測れない
そこでもちろん、学校でも英語に力を入れていると思いますが、ここで一つ問題があります。
それは英語力の指標が曖昧だ、ということです。 学校でも定期テストがあり、成績も付けられるはずですが、子供本人も保護者も、それを見て英語の「成績」はわかります。
しかし、「英語力」はわかるでしょうか?わかりませんよね。周りのレベルにも、そして通っている学校によっても成績は左右するので、学校の成績だけでは指標にはならないのです。
学校の成績だけ気にしている人なら話は別ですが、将来的に英語が話したかったり、大学受験など先を見ていたりする人にとっては、長期的に使える指標が必要になってきます。勉強するこどもも、自分が「目標に対してどれだけ進んでいるか」がわからなければやる気がなくなってしまいます。学校ではいくら成績が良くても、長期的な進捗はわからないのです。
英検は目標が明確
そこで出てくるのが英検です。 何より知名度が高いですし、そして級も分かれていますので、誰もが目標にしやすいです。
逆にTOEICなどではいくら有名でも中学・高校生にはわかりづらいですし、GTECなども最近は模試代わりに使われ始めていますが、やはり英検ほど明確に目標設定はしづらいです。
英検はレベル分けされている・・・
中学レベルを固めたいなら3級。高校レベルなら2級。そして高校生でも強みとしてアピールしたければ準1級を目指すと、明確にレベルが分かれています。
それに加えて、最近はCSEスコアというものも導入されていて、合格できなかった場合でも「どれだけ足りなかったか」が明確にわかるようになっています。もちろん、CSEスコアではわかりづらいという方は、解答速報も出ますので、あと何問足りなかったか、ということが明確にわかります。
そのため特に子どもが英語を勉強する際には、英検を指標に勉強していくとうまくいくでしょう。
英検対策は何をしたらいい?
それでは、次に「では何をしたらいいのか?」ということもお話しします。
英検対策とはいえ、やることは「基礎を徹底すること」です。 そのために、単語、文法、そして音読・シャドーイングという基礎的な勉強をすると良いです。
対策①・・・単語
まずは単語ですが、先ほども書いたように英検3級(中学)レベルで勉強する単語は全ての基本です。
英検の勉強をしていれば、その先の基礎も同時にカバーすることができます。
そのため、まずは英検3級に向けて2000語程度を目指して勉強するとよいでしょう。
3級合格だけを目指すなら「英語を見て意味がわかる」レベルでまずはいいですが、その先の級を目指している人や、最終的には話せるようになることを視野に入れている場合は、まず3級の単語を自由自在に使うことができるようになることを目指すと良いです。
対策②・・・文法
そして次に文法ですが、これもとても大切です。英検では文法の知識だけを問うような問題はあまり出ませんが、文法の知識はどんな時でも使います。全ての基本と言ってもいいくらいです。
勉強の内容は、3級を目指すなら中学で勉強するもので十分ではありますが、やはり英検の教材を使って勉強するのが良いでしょう。内容はほとんど同じではありますが、英検と言う指標で測ることで勉強している本人も、目標までどこまで進んでいるかが分かりやすくなるためです。
4級を目指す人でも最終的には3級レベルの文法を目標に、そして3級以上を目指す人でも、まずは3級レベルの中学英語は完璧にして、その後に次の級を狙うと、途中で躓くこともなく順調に進めることができるでしょう。
対策③・・・音読・シャドーイング
そして最後に音読・シャドーイングです。
学校ではまだまだ音読・シャドーイングの大切さが定着していないようですが、これはとても大切です。 もちろん単語・文法の理解が基本ではあるのですが、それを定着させるのが音読・シャドーイングです。
単語や文法を勉強してすぐは、なかなかうまく理解することはできません。そのような状態では英検でも実際の英語使用場面でも、使い物にはなりません。
知っているだけの単語・文法を、英検でも実際の場面でも使えるようにするためのものが、音読・シャドーイングなのです。知っている単語や文法を何度も声に出していくことで、リスニングやスピーキングだけでなく、四技能がバランスよく鍛えられていきます。
そのため、知識として単語・文法を知っているだけでなく、音読・シャドーイングを通して頭に染みつけていくことがとても大切です。
まとめ
ここまで、なぜ早いうちから英検を勉強する必要があり、何を勉強するべきなのかお話ししてきました。
ぜひ参考にしてみてください。
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トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。