上達への近道は、オープンマインドで英語にふれる機会を増やすこと|トライズ
元気いっぱいの笑顔が印象的な、ネイティブコーチのベティア。新しい文化にふれてみたいという思いから、日本で英語講師の道を選びました。来日して5年。これまでさまざまな教育機関で幅広い世代に英語を教えてきた彼女に、受講生のやる気を引き上げ、英語力を伸ばすための指導方法や、トライズの講師としてのやりがいなどについて伺いました。
個々に合わせたプログラムで、英語への興味を取り戻す
――日本で講師を目指すことになったきっかけを教えてください
学生のころから新しい文化にふれたい、海外に出たいという思いから、大学でTEFL(Teaching English as a Foreign Languageの略。非英語圏における英語教授法)を受けたことをきっかけに、英語がネイティブではない方たちに教えることに興味を持ちました。日本をはじめ、韓国、中国など、アジア圏のスクールに応募したところ、日本から最初にオファーをいただいたことで、運命を感じたのです。
――日本では幅広い世代へのティーチング経験をお持ちですが、英語を学ぶ方の姿には、どのような印象をお持ちですか?
来日当初は、幼稚園で英語を教えていました。英語の音楽を聞いたりゲームで遊んだり、自然と英語にふれられるような環境で、子供たちは楽しみながら学んでいましたね。しかし、中学校での指導経験から感じたのは、文法や単語など暗記をしいるような授業が多く、英語に対する興味を失っていく学生たちの姿でした。日本では、興味を失くしたまま大人になってしまい、文法はわかるけれど生きた英語を話せないという方が多いのではないかと思いました。
――トライズのコーチになったきっかけもそこにあるそうですね
学校教育を通じて英語に興味を失ってしまった方に、英語教育をあきらめずに続けてもらうためのトライズのプログラムに共感しました。英語を必要としているのに、忙しくて思うように習得できない人はたくさんいます。他国に比べて国際化が遅れているといわれる日本で、インターナショナルに活躍できる方を育てていくことにも興味がありました。
――トライズとほかの英会話スクールの違いや、魅力はどこに感じていますか?
ほかのスクールと違い、トライズは個人の目標に合わせて学習方法をカスタマイズします。受講生の英語のレベルと学ぶ目的に沿って、最適な教材選びから考えていくので、一人ひとりに対して個別にアプローチできるところが、一番の魅力ですね。
また、ネイティブコーチと日本人のコンサルタントが、チームとなって協力し、サポートするしくみもメリットだと思います。例えば、文法が弱い受講生の場合、日本人コンサルタントが学習のサポートをしてくれます。コンサルタントは、よりスムーズに学習できる環境を整備してくれる、重要な存在です。私も、いつもコンサルタントの存在に助けられていますね。
成長を比べるのは自分自身。振り返ることで自信がつく
――レッスンや受講生への指導で重視していることがあるそうですね
まず大事にしているのは、受講生のモチベーションを上げることです。そのために、いつも同じことをするのではなく、常に新鮮な話題や新しい教材を選ぶようにしています。テキストだけの学習ではなく、新聞記事を紹介したり映画のDVDを見てもらったりと、教材のバリエーションも増やしていますね。健康や天気、科学、スポーツなど、受講生それぞれに興味を持ってもらえるようなトピックを選んでいくことも重要です。
また、授業の度に成長を感じてもらえるように、工夫をしています。例えば、受講生が興味のあるトピックやテーマについて、私からの質問に答えてもらいます。質問は、「どんなときにするの?」「誰とやるの?」というような、簡単なものから始めます。そして、翌週は質問について自分一人で、3分間で説明してもらい、次は5分、8分と、少しずつ話す時間を延ばしていきます。最終的には、レッスン中ずっと受講生が話して、逆に私が質問されるくらいの状態を目指します。一人で話す時間が延びることは、過去の自分の成長を客観的に知る目安にもなり、受講生の自信にもつながると思っています。
加えて、日頃のレッスンでは、現実に起こりそうな場面を想定したロールプレイを行うなど、目的に合った具体的なシチュエーションを設けるようにしています。それは今後、さまざまな立場の人と会話できる力を鍛えられるように意識してほしいからです。
――受講生の学習をサポートするにあたり、気を付けていることがあれば教えてください。
英語学習において大切なのは、繰り返し行うことです。受講生には、できるようになるまで、何度もトライしてもらうようサポートしています。1度やってみてうまくいかなかった場合、そのポイントを私の個人ノートに書き残しておき、タイミングを見ながら指摘します。それを何度も繰り返してもらうことで、身に付くようにしています。
時には、レッスン中の会話のやりとりを録音して、聞いてもらうこともあります。リスニング力を伸ばしたり、正しい発音を習得したりするためには、自分の発音がどう聞こえるか、客観的に知ることも大切です。
――受講生に停滞期が訪れた場合は、どのようなヒントを与えていますか?
ある受講生は、テストのスコアが低いことで、モチベーションが下がってしまったことがありました。レッスンでは十分にできていたので、リラックスした環境であれば問題なかったと思いますが、プレッシャーからうまく点数が伸びなかったのです。そんなときは、スコアを気にするよりも最終的なゴールを気にしたほうがいいと声をかけました。できなかったことを悩むよりも、どれだけできるようになったかを意識したほうが、ポジティブになれるからです。
停滞期を迎えてモチベーションが下がっている人には、英語を始めたころと現在の自分を比較させます。過去の録音などを聞き、成長を感じてもらうようにしています。早く成果を出したいと思うと、焦って不安になってしまいますが、英語はすぐに習得できるものではありません。時間がかかることは決して間違いではないことを理解してもらい、焦らずに前進してもらうよう伝えています。
1,000時間学習した後も継続していくことが大事
――どんなときにコーチとしてのやりがいを感じますか?
受講生がハッピーだと私もハッピーです。もちろん、一番のハッピーは目標を達成したときです。レッスンの中で、受講生が学ぶ過程を楽しんでもらえたときも大きなやりがいを感じますね。英語学習の目的が叶って卒業するときもそうですが、レッスンで受講生の発話量が増えたときもうれしいです。最近うれしかったのは、最初は5分しか話せなかった受講生が、1ヵ月半で、25分のレッスンのうち15分間も一人で話せるようになったことです。
――今後、コーチとして実現したいことがあれば教えてください。
欧米とは文化が大きく違うので、日本人は英語への慣れが遅いのが特徴です。だから私は、さまざまなタイプの受講生に英語を教える度に、常にチャレンジしていると感じています。そして、自分自身の経験値も上がっているのだと思います。
そのためにも、今後はコーチ同士がお互いのスキルを共有できるようなワークショップがもっと増えたらいいなと思っています。どんな教材を使っているか、どんな受講生にどのようなサポートをしていくのがいいか、さらに情報交換をしながらお互いにコーチとして、もっと学んでいきたいですね。
また、レッスン以外にも受講生に対して、英語にふれる機会を作りたいです。以前、ヨガのワークショップを英語でやったところ、とても好評でした。トライズには、さまざまなバックグラウンドを持ったコーチがいるので、積極的に得意なことを活かしたワークショップを開催して、英語にふれる機会を増やしてあげたいですね。
――最後に、これから英語の上達を目指す方へ、メッセージをお願いします
トライズでは1年間で1,000時間、英語学習をします。1,000時間というこの単位は、英語に慣れたり、英語学習を習慣付けたりするための、いいスタート地点と考えてほしいのです。1,000時間やったからそこで終わりではなく、その後もずっと英語に積極的にふれる機会を作り、継続的に学習を続けていくことが大切です。
朝起きたら急に英語が話せるようになる、ということはありません。学ぶことに対して焦らないのはもちろん、数多くの英語を使うシーンに、ぜひチャレンジしてもらいたいです。そして、オープンマインド、オープンハートで、多くのことを吸収する姿勢を大事にして学習を続けてほしいですね。
<プロフィール>
トライズ ネイティブコーチ ベティア
アメリカ、シカゴ生まれのフロリダ育ち。大学で英語を母国語としない外国人に英語を教えるための資格であるTEFL(Teaching English as a Foreign Language)の学習をきっかけに英語講師となる。日本では幼稚園、中学校、短大など、幅広い世代へのティーチング経験を経て、2016年よりトライズの講師に就任。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。