SUITSで学ぶ大人の英会話 #2【SEASON 1 episode 3】
以前、大人気アメリカドラマSUITS SEASON1 episode 1に出てくる様々なフレーズの中から、日常会話やビジネスで応用できそうなフレーズを紹介しました。今回は、SUITSで学ぶ英会話シリーズとして、SEASON 1 episode 3で使われているフレーズを取り上げたいと思います。episode 3は特許の出願に関する話がテーマになっています。
目次
1. Let’s knock them dead. (ビシッと決めようぜ)
ストーリーの序盤、サンテック・デジタル社のWyattが2000万ドルかけて開発した衛星電話をこれから投資家に商談する、というシーンでの台詞です。特許絡みで弁護士として同席するHarveyの台詞として出てきます。
Knockの基本の意味は「強く打つ」ですが、「彼らが死に至るほど強く殴ろうぜ」⇒「驚異的な力を見せて相手を圧倒する」⇒「ビシッと決める」という意味になっています。
Cambridge Dictionaryでは、 “to tell someone to perform or play as well as possible” と説明されているので、「最大限の力を発揮して頑張る」というニュアンスで理解しておくと良いでしょう。このシーンでは、商談を成功させようという意味で使われています。ちなみに、themのthが落ちて、“knock em dead” としばしば発音されます。
2. file a patent (特許を出願する)
特許出願がテーマの話ですから、この表現を覚えておく必要があります。patentは「特許」、fileは法律・法学用語で「(申請書類などを)提出する」という意味です。特許出願書類は、patent applicationと言います。
fileの基本の意味は、「(書類などを)整理整頓する」なので、書類をまとめる行為から「出願する」の意味が連想できますね。file a/the patentの表現は、この話の中で何度か出てくるので、意識して聞いてみてください。
3. It spoke to a generation. (後世に語り継がれているよ)
上述の商談の場に、MikeがHarveyと一緒に会議室に入ろうとするシーンです。ここは「大人の場だから」とHarveyは新米のMikeの入室を拒否します。すると、Mikeは、Your Fast Times at Ridgemont High(1982年制作のアメリカ映画「初体験/リッジモンド・ハイ」)の台詞を引用して「俺たち相棒だろ?」と伝えます。
映画の引用であるとすぐに察したHarveyに対し、Mikeは、“That’s a great movie, and it spoke to a generation.” (名作だよ、後世に語り継がれている)と言います。「speak to generation=後世に語り継ぐ」と原形の形で覚えておきましょう。
様々な映画の台詞が引用された知的な会話もSUITSの見どころです。
4. only a piece of paper (簡単なこと)
“only/just a piece of paper”は、「単なる書類上のこと」「紙切れ一枚のこと」という意味を持っています。文字通り、例えば「この契約は紙切れ一枚の話だよ」と言いたい場合に使えます。
SUITSでは、徹夜で校正作業をしていたMikeに対するHarveyの台詞として登場します。 “The patent thing is the only piece of paper.” (特許出願は簡単なことだよ)と使われています。特許の出願なんて単に紙切れ一枚のことだろ、というのがHarveryの意味しているところです。
5. iron out a wrinkle (ちょっとした問題を片付ける)
これはアメリカ英語で使われている表現で、「小さな問題を解決する」という意味です。Wyattが発明した衛星電話の特許を出願するも、よく似たものを先に出願されていました。そこで、法廷で争うこととなりますが、Harveyは判事から個人的な恨みを買っていたようで、難癖をつけられます(Harveyが判事の妻と不倫関係にあったと疑われます)。
法廷の後、HarveyがMikeを置いてどこかへ行こうとするシーンでの台詞です。「どこへ行くの?」とMikeに聞かれると、Harveyはこう言います。“To iron out a wrinkle.” (ちょっとした問題を片付けに)。wrinkle(シワ)にアイロンをかけて伸ばす行為⇒シャツのシワを取ることですから、そのような意味で使われています。
字幕では、「野暮用を片付ける」と訳されていたので、「野暮用」がまさにピッタリとくる表現だと思います。
6. make lemonade (逆境を生かせ)
様々な映画やドラマで耳にするこのフレーズ。一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。元々は、“When life gives you a lemon, make lemonade.”(人生がレモンを与えたのなら、レモネードを作れ)という一文から来ています。
レモンはそのまま食べると酸っぱいものですが、レモネードは甘いものですよね。そこから転じて、「レモン(試練)が与えられたら、レモネードを作って甘いものに変えなさい」⇒「逆境を生かしなさい」の意味になっています。
劇中では、MikeがLouisに誘われてテニスに行く場面でこの表現が使われていて、更衣室でのMikeとLouisの会話で聞き取ることができます。「レモネードを作る」だと思って聞き流さず、意識して聞いてみてください。
テニスコートで、ネットゲームの開発で億万長者になったTom Kellerという人物に遭遇するのですが(Louisは最初からその目的でテニスに行っています)、Tomを自分の顧客にするために彼に近づくようLouisがMikeに命じている場面に耳を傾けてみましょう。
7. I have an eye for detail (細かいことによく気がつく)
「have an eye for ~ =~に目が利く」は頻出表現です。ドラマや映画はもちろん、TOEICや英検などのためにも知っておいた方が良い表現です。上記の“make lemonade” が出てくる場面で、実は、LouisがMikeを利用するために嘘の薬物検査結果(陽性)を見せて、半ば脅しのような形で顧客獲得のために動かせました。
しかし、Harveyにより、その検査結果は偽物であることが暴かれます。そこで、MikeはLouisに話をつけに行くのですが、このようなやり取りが行われます。
- Louis : How did you figure that out? (どうやって分かった?)
- Mike : Someone once told me I have an eye for detail when it comes to important paperwork. (重要書類のこととなると、細かいことによく気がつくと誰かが言ったんだ)
“have an eye for ~”と必ず単数形の形で使うことも注意してください。日常会話の中では、例えば、“She has an eye for fashion.” (彼女はファッションに優れている)という風な使い方ができます。
まとめ
大人気ドラマSUITS SEASON1 episode 3「特許の罠」に出てくるフレーズを紹介しました。“make lemonade”はアメリカ英語らしい表現で、日本語のことわざにはない感覚なので面白いと思います。アメリカのアニメなんかでもレモネードはよく出てくるので、決まり文句として使われるくらい身近な飲み物であることが伺えますね。
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トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。