英語の聞き取りのコツと勉強法まとめ!無料のアプリやサイトも紹介
「聞き取り力のアップ」は、英語力を伸ばす上で避けては通れないものです。
読み書きができたり、自分の言いたいことを伝えられたりしても、相手が何を言っているのかが聞き取れなければ意味がありません。
しかし英語の音声を聞いてみたものの、本当にこの方法で合っているのか不安だったり、いまいち成長を実感できずにいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、英語の聞き取りが難しいと感じる原因、英語の聞き取りのコツや勉強法、英語の聞き取りにおすすめのアプリやサイトについてまとめました。
記事を最後までチェックすれば、何をどのように実践すれば英語が聞き取れるようになるのかが明確になりますよ。
目次
あなたが英語の聞き取りを難しいと感じる3つの原因
「英語が聞き取れない」といっても、実は原因はひとつとは限りません。英語が聞き取れないと感じる場合、その原因はおよそ次の3つに分類できます。
- 音声と英語の知識が結びついていない
- 知識が足りない
- スピードについていけない
それぞれ詳しく解説します。
1 音声と英語の知識が結びついていない
「この単語はこういう意味」と頭の中に入っていても、それが単語の音声と結びついていなければ英語の聞き取りはできません。例えば相手の言ったことがよくわからなかったときに使う「What’s that?(何だって?)」は、実際には「ホワッツ ザット?」とは発音されず、「ワザッ?」という風に発音されます。
知識として「What’s that?=何だって?」だとわかっていても、英語独特の音の変化やリズム、アクセントの位置などに慣れていないと、耳から聞こえる「ワザッ?」という音が「What’s that?」のことだとわからないわけです。「読めばわかるけれど、聞いただけではわからない」という場合は、このタイプです。
2 知識が足りない
「ほとんどの単語が聞き取れない」「単語は聞き取れるけれど、意味のある文章として聞こえてこない」という場合は、そもそも基本的な文法事項や単語の知識が不足していると考えられます。日常英会話の約90%は基本的な3,000語で成り立っているといわれており、実際に複雑な文法や難しい単語を知らなくても会話に問題はありません。
しかし英語を意味のある文章として理解するには、やはり中学から高校で習うぐらいの基礎的な文法と単語の知識は必要です。「聞いてもわからないし、読んでもやっぱりわからない」という場合は、このタイプです。
3 スピードについていけない
ゆっくり話してもらえれば聞き取れるけれど、ネイティブスピーカーの会話の速度で話されると、途端に聞き取れなくなってしまうような、スピードについていけない場合もあります。スピードについていけない原因は、音の変化、アクセント、リズムに慣れていないこと、つい日本語訳を考えてしまうこと、日本語の語順に直して理解しようとしてしまうことなどが挙げられます。
英語の聞き取りができるようになるためのコツ3つ
英語を聞き取る「リスニング力」を高めるには、聞き取れない原因は何なのか考えた上で、それぞれに合った対策を行うことが大切です。
具体的には、次のようなことがポイントになります。
- 文法や単語を勉強する
- 音の変化のパターンを学ぶ
- 英語を英語のままで理解する訓練をする
- 多聴により英語の音に慣れる、処理スピードを上げる
それぞれ詳しく見てみましょう。
文法や単語を勉強する
基礎的な文法知識や語彙が不足している場合は、まずは基礎的な文法と単語を勉強することが第一です。
中学校で習った範囲の文法・単語に加え、基本的な3,000語を目安に語彙を学ぶようにしましょう。ただ理解するだけでなく、文法や単語を使って自分で文章を作れるようになれば、スピーキング力の向上にもつながります。
関連記事:【社会人向け】英単語の覚え方と覚えられない理由を3つずつ紹介
関連記事:【社会人必見】短期間で英文法をマスターする勉強法とコツを徹底解説
音の変化のパターンを学ぶ
「読めばわかるのに、聞いてもわからない」場合は、英語の音の変化のパターンを知り、慣れることが有効です。
英語は単語が2つ以上つながってフレーズになると、一部の音が消える「音の脱落」や、ある単語の最後の音と次の単語の最初の音がつながる「音の連結」、音がつながって別の音に変わる「音の変化」が起こり、発音の仕方が変わります。例えば、「want to」は「ウォント トゥー」ではなく、2つの音が結び付いて発音が変わり、「ワナ」に近いまったく別の発音になります。
このような音の変化のパターンについて慣れていき、耳から聞こえた音と頭の中の知識が結び付けられるようになれば、読んでわかるものについては聞いても意味がわかるようになります。
関連記事:英語のリエゾンとは?5つの音声変化を初心者にも分かりやすく解説
英語を英語のままで理解する訓練をする
日本語に訳して理解する癖がついている人は、英語を英語のまま理解する訓練が必要です。英語の文は2〜4語から構成される情報のブロックが集まってできているので、この単位で文意をつかみ、日本語に訳そうとせずに頭から意味を取っていく練習をするといいでしょう。
例えば、「I like Japanese food such as sushi, tempura, and soba」であれば、「私は寿司やてんぷら、蕎麦のような和食が好きです」と訳そうとするのではなく、「I like」を聞いた時点で「私は好き」「Japanese food」と聞いて「和食が」、続けて「such as~」と聞いて「~のような」と頭から順番に理解していくわけです。この訓練を繰り返すうちに、音の変化や強弱のリズム、アクセントのつけ方もだんだんとつかめるようになってきます。
多聴により英語の音に慣れる、処理スピードを上げる
一通りの音の変化や強弱のリズム、アクセントがわかるようになり、文章の順番を変えることなく頭から理解できるようになったら、今度は映画や動画、ラジオなどでさまざまな英語を聞いて定着を図るのがおすすめです。学んだことを身に付けるには、ある程度の練習量が必要になります。多聴により繰り返し練習をすることで、英語の処理能力を上げることができます。
英語の聞き取り力を高める具体的な勉強法3選
聞き取り能力を鍛えるための実践的な勉強方法としては、「音読」や「シャドーイング」「ディクテーション」といったものがあります。なお勉強に使う教材は、基本的に何でも構いません。「読めば内容が理解できるレベルのもの」を目安に、映画、動画、各種英語教材、アプリなどの中から、興味のあるものを選んでください。
音読
音読は、英文や単語を声に出して読む方法です。
語学の勉強方法としては最も一般的な方法ですが、音の変化やアクセント、強弱のリズムを身に付けるにも、文法や単語をしっかり覚えるにも効果的です。ポイントは、教材の音声CDなどをしっかり聞き、手本となる音声の発音、アクセント、リズム、スピード、間のとり方の再現を目指すこと。
声に出すことで理解できていないところや、あやふやなところをあぶり出すことができますし、何回も繰り返すことで英語のリズムが身に付きます。
関連記事:英語の音読は効果がないって本当?メリットデメリットを詳しくご紹介!
シャドーイング
シャドーイングは「耳から聞いた音を少し遅れてそのまま口から再現する」という練習法です。期待できる効果は、音読とほぼ同じです。
しかしシャドーイングのほうが難度が高い分、よりリスニング能力を鍛えることができます。教材の内容を覚えるぐらいやり込めば、ライティング力やスピーキング力も向上します。ポイントは、すでにしっかり内容を理解した教材を何度も繰り返すこと。
最初はなかなかうまくできませんが、回数を重ねるうちにスムーズになり、リスニング力の向上が実感できます。
関連記事:【初心者向け】シャドーイングとは?3つの効果と勉強方法(やり方)を解説
ディクテーション
ディクテーションとは、「聞き取った音をそのまま書き取る」練習法です。
「書き取る」という目的があることでシャドーイングよりさらに集中して聴くことができ、自分がどこを聞き取れないのかもはっきりわかるので、リスニング能力を鍛えることができます。ポイントは、必ず英文テキストのある音声で行うこと。書き取れない箇所は、「なぜ書き取れなかったのか?」の原因を考え、自分に足りない知識や力を確認しながら行うようにしましょう。
リスニング力のほか、スペルの正確さや文法力の向上にも役立ちます。
関連記事:英語のディクテーションとは?やり方や効果、シャドーイングとの違いを解説
【無料あり】英語の聞き取りを鍛えるのにおすすめのアプリやサイト
最後に、ここまで紹介したコツや勉強法を実践するのに使えるおすすめのアプリやサイトを紹介します。
無料のものもあるのでぜひ使ってみてください。
ディクトレ
価格:無料
「ディクトレ」はその名のとおり、ディクテーションのためのアプリです。ディクテーションは英語の聞き取り力の強化に役立つ勉強法ですが、音声を書き起こすのが面倒という欠点があります。
しかしディクトレを使えば、スマホを使って文字を入力できます。よって紙とペンがなくても、いつでもどこでもディクテーションを実践できます。
また英文全てをディクテーションするのではなく、重要語句のみ穴埋めになっており、その部分だけを効率的にディクテーションすることも可能です。
全部で645問の問題が収録されています。
TED
価格:無料
「TED」は、著名人の英語でのスピーチを視聴できるアプリです。学問、政治、テクノロジーなどさまざまなジャンルに関するスピーチが公開されています。
スピーチは映画やドラマのように目で見る必要はありません。よって移動中などの聞き流しにも適しています。アプリのみならずWebサイト版もあります。
日本語と英語の字幕をつけることも可能です。
気になるスピーチを見つけて、本記事で紹介したディクテーションやシャドーイング、音読などを実践してみましょう。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。