公益財団法人日本サッカー協会(JFA)に勤務され、ロービジョンフットサル選手としても世界でも活動される岩田様ですが、英語力を上げて障がい者サッカーの発展に貢献したいという強い思いからトライズでの英語学習をスタートされました。
今回岩田様には、トライズで作り出したチーム体制での英語学習の成果についてお伺いしました。
視覚障がい者の国際組織で英語力が必要
岩田様が英語学習に本腰を入れて取り組もうと思われたきっかけを教えてください。
International Blind Sports Association(IBSA:国際視覚障害者スポーツ連盟)という視覚障がい者のスポーツを統括する国際組織の中にPartially-Sighted Football、日本で言うロービジョンフットサルのワーキンググループがあります。国際大会のルールや競技の発展について協議しているグループなのですが、2021年7月にRepresentative of Player、つまりロービジョンフットサル選手の世界代表に選出されたことが、英語学習を始めようと思ったきっかけです。ワーキンググループの会議はまさにグローバルな議論の場なので、すぐに反応できないと置いていかれてしまいます。当時は電話を繋いで上司に一緒に入ってもらい、サポートを受ける形で何とか対応していました。 今回、社内でトライズの語学研修の機会があり、自立できるレベルの英語力をつけたいという思いから応募し、受講の機会をいただきました。
以前から英語は得意でしたか?
子どもの頃から英語は好きでした。小学生から英語を学習し、中学生では英検を受けて、高校生でも英語で苦労することはそれほどありませんでした。高校卒業間際には、ハワイに約3カ月の短期留学をしました。ですから、抵抗感はありません。学校で習う文法だけではなく、現地の方と会話することにも抵抗はありませんでしたか?
どちらかといえば話す方が、さまざまなことを知れて楽しかったです。大学ではライフセーバーをしようと決めていたので、ハワイやアメリカではどうなのだろうと気になり、短期留学中は現地のライフセーバーに「なぜやっているんですか」「どれぐらいお給料をもらえますか」と話しかけたりしました。海を越える体験は好奇心をくすぐりますね。
そうですね。私自身は26歳の時に難病でほとんど目が見えなくなりましたが、元々、英語を通じて知らないことを知ったり、分からないことを教えてもらったりということが好きで、今で言うダイバーシティへの興味関心は強い方だったと思います。視覚障がいのある私の選択肢が広がるチャンス
トライズの英語学習プログラムの第一印象はいかがでしたか?
まずトライズのプログラムは、視覚障がいのある私にすごく合うのではないかと感じました。視覚障がいのある人は、読み書きに時間がかかります。私も読み書きに苦手意識があります。そういう中で、トライズは、読み書きよりもスピーキングとリスニングに特化したプログラムだと知ったので、英語を学ぶ絶好の機会になり、自分の将来の選択肢が広がるのではないかと思いました。
トライズで学習を開始する際に行う初回コンサルティングでは、どのようなゴールを設定しましたか?
当初のゴールは、冒頭にお話ししたIBSAのワーキンググループでしっかりと議論できるようになることでした。今はグループの活動がストップしてしまっていますが、いずれにせよ英語のスピーキングやリスニング力が上がれば世界の選手・監督・コーチとのコネクションが強固になり、世界や日本のロービジョンフットサル、ひいては障がい者サッカーの発展により貢献できると考えます。私自身、普段のパソコン業務では音声の読み上げ機能を使っています。聞くことができればWebサイトの情報や資料等も耳から得ることができます。今はSNSなどいくらでもコミュニケーションツールがあって、とにかくスピーキングとリスニングのレベルが少しでも上がれば、海外の人とも話せます。ですから、現在のゴールは世界のサッカー関係者とのコネクションを強くすることです。
また、2023年8月には、IBSA ワールドゲームズという視覚障がい者のオリンピックのようなものがあり、もちろんそこで選手として選ばれるのが前提ですが、元々はワーキンググループの会議がある予定だったので、通訳なしで堂々と話すことも当初のゴールでした。
諸事情により会議はなくなりましたが、開催国のイングランドでは、ヨーロッパを中心とした選手や監督、関係者と顔を合わせることになるので、彼らとの関係性をしっかりと構築して、JFAでの業務に繋がるような企画や提案ができれば良いなと思っています。
チーム体制での学習環境づくり
トライズでの受講がスタートしてからは、どのような教材で学習を進められていますか?
そこが一番のキーポイントで、視覚障がいがある私の場合は文字が見えにくいので、使える教材に制限があります。とにかく最初の1~2カ月は、担当コンサルタントの杉山さんと相談を重ねながら教材の選定や環境を整えることに注力しました。そもそも学習環境がなければ、1日3時間の学習と週3回のレッスンの習慣は作れません。そこを杉山さんと悪戦苦闘し、試行錯誤できたことが今のベースになっているのではないかと思います。
また、杉山さんとは日々のコミュニケーションのルールも決めて、お互いに分からないことは分からないと言いましょうと約束して学習を始めました。
具体的な学習として、リスニングでは、まず市販の音声教材を選んで学習しました。現在は、YouTube、イングランドのプレミアリーグ、障がい者サッカーの取り組みの動画など、興味関心のあるものを教材に選び、少しスピードを落としてシャドーイングを行っています。単語については、電子書籍、かつ音声データがあるものを選び、耳で聞きながら目でも見て学習しています。
レッスンでは、ネイティブコーチのジェイミーはフットボールが好きということで、当初は私の関心の高いイングランドのフットボールについて話したり、関連記事を読んで3つほど簡単な質問を作ったりしてくれました。見つけやすいように、何パラグラフを読むと良いよ、といったヒントも送ってきてくれました。
現在、スティーブ(イングランドのPartially-sighted football team元代表キャプテン、現ヘッドコーチを務める友人。大英帝国勲章5等勲爵士 (MBE))と月1回オンラインミーティングを行っています。スティーブとは、過去の世界大会では共に選手として戦い、今は親友でもあります。レッスンでは、事前にスティーブと話したいことを考えて、ではこう質問しよう、と実践的なレッスンを行っています。また、ミーティングの録画を一緒に見て、フィードバックをもらったりもしています。
そのレッスンは、非常に良いですね。他のネイティブの方との会話をコーチに聞いてもらい、フィードバックをもらい、またそれを元にロールプレイを行うのは、最も効果的なレッスンの活用法の1つではないかと思います。
杉山さんとジェイミーと自分を含めて、勝手にTeam Iwataと呼んでいます。(笑)トライズを通して素晴らしい環境を提供いただいているので、自分が今やりたいことにチャレンジして、それをサポートしていただく、そのサイクルを繰り返していくのが良いのではないのかなと思っています。杉山さんには、もっと話したい、チャレンジしたいという目標があるからこそ、今の環境が作りあげられているし、オリジナルのアイデアが出てくるのではないかと言ってもらいました。
(担当コンサルタント:杉山)岩田さんは、JFAでの業務、ロービジョンフットサルのトレーニング、障碍者スポーツ振興の活動など非常にご多忙な中、英語学習に取り組まれています。ご自身で前向きに進められているため、私から「もっと頑張りましょう」と言ったことはあまりないかもしれません。視覚障がい以外にも、モチベーション低下や学習法の迷い等、英語学習を阻むバリアは多くありますが、それらを乗り越えて努力されている岩田さんをリスペクトしながらサポートさせていただいています。
英語を勉強したいけれどどうしたら良いか分からない、と入り口で諦めてしまう視覚障がい者は多いと思います。現在、障がい者の法定雇用率は民間企業で約2.3%※ですが、トライズのような英語学習プログラムやサポート体制がもし利用できれば、英語を聞く・話す力をつけて自分のキャリアアップの可能性を広げられます。たしかに最初の入り口ではつまずくかもしれないけれども、一緒につまずきましょう、その上であなたに合った学習環境を一緒に作りましょう、というプログラムだと思います。※参照:厚生労働省「令和3年 障害者雇用状況の集計結果」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23014.html
障がい者サッカーの発展により貢献したい
岩田様が1年後に見据えている目標から見て、山に例えると現在は何合目まで到達していると感じますか。
ちょうど5合目だと思います。中間コンサルティング※で、ネイティブの方と初めてお話しした時と現在、両方の映像を見て自分でも大きな違いを感じました。質問に対して正確に短くシンプルに答えられるようになり、変に背伸びをしなくなっていました。背伸びして頭で考えるのではなく、質問に対してすぐに答えられる瞬発力が上がってきたのかなと思います。 それから、最近のVERSANTスコアは、4つの項目の中で語彙と文章構文が47~49点でした。一般の方との完全な比較は難しいかもしれませんが、大体トライズを受講される方は47点をベンチマークにされると伺いました。まだ流暢に話せている実感はありませんが、杉山さんやジェイミーが喜んでくれているのを見て自分もうれしくなりました。日々の中で忙しいと言い訳してしまいそうになることもありますが、せっかくJFAでこのような機会を頂き、トライズのサポートもある中で、「視覚障がいがあるのに頑張りましたね」ではなくて、もう一段突き抜けられるように、「There’s nothing else! 今やらないでいつやるんだよ」と歯を食いしばって、残り半年も自分にプレッシャーをかけて頑張りたいと思います。
※中間コンサルティング:12カ月間のスピーキング本科プログラムをご受講の場合、学習開始から6カ月後に実施いたします。
私たちもサポーターとして引き続き応援しています。最後に、トライズでこれから英語学習を頑張ろうと考えている方や、忙しくて3時間の自己学習は難しいと感じている方に向けて、岩田様から励ましの言葉をいただけますでしょうか。
目的と目標をぶれずに持ち、自分でそれを信じ続けることが一番大事ではないでしょうか。ただ、人間なので、うまくいく時とうまくいかない時の波を許してあげることも必要です。今日は1時間しかできていない、30分しかできていない、というように「しか」と考えるのではなく、せめて半分の1時間半はやろう、と考え、それを許す。そして、何よりきちんと続けることです。私の場合は、そもそもJFAからチャンスをもらっているので、やらない理由がありませんが。(笑)親しい友人であるスティーブさんからの”Good luck on your journey.”「君の(人生の)旅路に幸あれ」という励ましと期待の詰まった言葉を支えに、大きな目標を掲げて英語学習に取り組まれている岩田様。Team Iwataと共に、岩田様の”Journey”をこれからもトライズ一同応援していきたいと思います。ありがとうございました!
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※2021年9月実施の無料カウンセリング参加者52名のアンケート結果
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