初めての英語での学会発表が決まり、トライズで3カ月間『英語プレゼン特化コース』を受講された柏原様。医師として日々ご多忙の中、英語学習と学会準備を積み重ねた結果、学会では見事Congress Encouragement Awardを受賞されました。柏原様の3カ月間の学習と今後の展望について、伺いました。

初めての英語での学会発表に向け、トライズへ

トライズの英語プレゼンコースを受講されたのは、実際に英語での学会発表が決まったことがきっかけでしたか？

そうですね。8月頭に初めて英語で学会発表を行うことが決まり、それに向けて、短距離走で走り切れるコースを探しました。

ネットで検索したとき、最初にトライズの『英語プレゼン特化コース』が出てきて、私のニーズにぴったりのコースだなと思いました。特にマンツーマンで短期集中型、というところがバチンとハマって、これだ！と感じました。

これまでに英語学習はされていましたか？

過去にはイギリスに住んでいたこともあり、海外旅行や留学でアメリカなど他の英語圏の国で過ごした経験もあったので、学生の時は英語が得意な方でした。ただ、社会人になってからはほとんど英語を使うこともなく、だいぶ忘れてしまっていたので思い出したいと考えていました。

当時の英語力が基盤にあるかは分からないですが、リスニングは得意なのに言葉が出ないのが特に悩みでした。

英語での学会発表としては今回が初めてということで、緊張やプレッシャーも大きかったのではないでしょうか。

そうですね。日本人と海外から招待した先生方が見ていらっしゃる中での英語での発表だったので、なかなか特殊な状況ではありました。

発表資料もゼロから英語で準備するとなると、相当の時間と労力が必要だったのではないでしょうか。

15分間の発表だったので、2002年から20年分のカルテをリサーチし、約250例の手術記録をまとめるなど、準備すべきスライドも情報量も多かったです。

日本で最も大きな、由緒ある学会での発表だったので、英語という理由以外でも大きな緊張感もあり、英語にかける時間的な余裕があまりなかったので、短期間で効率的に学習する方法を教えていただきたいなと思いトライズの『英語プレゼン特化コース』に申し込みました。結果的に、目的にぴったりのコースでした。

スキマ時間を駆使して挑んだ3カ月間

お仕事が非常にご多忙と伺いましたが、受講開始後はどのような3カ月間でしたか？

9時に始まって5時に終わるような規則正しい仕事ではないので、毎週固定のレッスン時間を確保するだけでも大変でした。プラスして1日3時間の自己学習となると、朝1時間早く起きて移動中も夜も学習、というようにスキマ時間も駆使しないとこなせません。休む暇なく英語学習、スライド作り、そして仕事という、体力的には苦しい3カ月間でした。

実際のレッスンはどのように進みましたか？

最初はスライドもできていない状況でしたが、専門性の高い内容だったので誰が聞いても分かるように説明したい、という思いがありました。

そこで、担当ネイティブコーチのピーターにも内容をプレゼンして、ピーターコーチから見て直したほうが良い箇所を教えていただきながらスライドを作りました。ある程度スライドが完成した2カ月前からは、イントネーションや強調したポイントを強く読むなど発表の練習、最後の1カ月で質疑応答の練習をしていきました。

想定質問リストで強い自信がついた

本番での発表に向けて、苦労されたポイントがあれば教えてください。

やはり質疑応答の準備が一番大変でした。

学会発表の本番前には、予演会といって身内の先生たちに私の発表を見てもらう機会が2～3回あります。そこでは英語で発表して日本語で質問をもらっていたのですが、私の施設での症例だったため、先生方にはベースの知識があり、むしろ私より詳しい方々もたくさんいるので、鋭い質問をたくさんいただきました。いただいた質問を英語に訳して、想定質問リストに加えていきました。

実際にどのくらい想定質問を用意されましたか？

細かい質問からクリティカルな質問まで、100個弱は考えました。

日本語でも通常そのくらいの想定質問を準備されるのでしょうか？

日本語だと、その場で考えることもできるので半分程度になるかと思います。今回は発表時間が長く、興味を持って聞いてくださる方も多いだろうなと思ったので、通常よりも多めに用意しました。

会場にはどのくらいの先生方が参加されていましたか？

メイン会場＋オンライン形式のハイブリッドだったので、合わせて何人に見ていただいたかは分かりませんが、会場には40～50人の方がいらっしゃいました。

想像するだけで緊張しますね…！ネイティブコーチに質問を投げつつご準備なさったと思うのですが、実際に本番で頂いた質問は用意していた内容でしたか？

おおよそカバーしていた範囲内でしたが、若干、聞き方やニュアンスが異なる質問もありました。

ただ、ピーターコーチは、「言いたいことは分かるから自信を持って言っていいよ」とすごく褒めてくださいましたし、担当コンサルタントの鈴木さんも「言いたいことは伝わっているので大丈夫です。その表現もいいですね」と言ってくださったので、少し間違えても伝われば大丈夫、と自信を持って答えることができました。

聞けるけれども話せなかった悩みも克服

既に高いコミュニケーション能力をお持ちだと思いますが、プラスアルファとしてマインドの面でも後押しできたのであればとてもうれしいです。学習時間の確保が大変な中で、インプット学習の部分はいかがでしたか？

いつもよりも1時間早い5時に起きて毎日学習をしましたが、朝は集中できて良かったです。学会用の英語フレーズ教材と、シャドーイング用に『起業家の英語』という教材を使ったのですが、『起業家の英語』はスピーカーの話すスピードが速くて1回聞くだけでは分からなかったので、何度も何度も聞いてシャドーイングを繰り返しました。

シャドーイングという勉強方法は初めてでしたが、マスクをしているので口元を動かしていてもバレないかなと、移動中のバスの中でもモゴモゴと練習していました。（笑）

インプットを意識した英語学習は少しブランクがあったかと思いますが、手応えを感じられた瞬間はございましたか？

この言い方は初めてだなというフレーズも多かったのですが、自分流にアレンジしたものでも「その言い方も良いですね！」と鈴木さんが言ってくれたので、新しい表現を取り入れつつ自分の表現力を膨らませられたかなと思います。

また、『起業家の英語』も何回かやっていくうちに慣れてきて、ゆっくり話すスピーカーと早口のスピーカーがいる中で、自分の得意なペースをつかめました。さらに、イントネーションや抑揚など話し口調の生の英語が聞けたことは、非常に参考になりました。自己学習に加えて、レッスン時にピーターコーチからもプレゼンに使えるフレーズを教えていただいたことで、受講前に感じていた、聞けるけれども言葉がパッと出てこないという弱点も、だいぶ克服できました。 インタビュー当日は担当コンサルタントの鈴木も駆けつけ、 一緒にお話を伺いました！

学会発表で結果を残したい方におすすめ

プログラム全体を通して、柏原様が受講開始時に期待されていたサポートは十分にご提供できていましたか？

私の仕事はすごく変則的で、当直が入ったり、途中で電話が来て抜けたりしなければならない瞬間もあり申し訳なかったのですが、必ず毎週固定されたレッスンがあるので、「水曜日までにこの辺まで終わっていないと間に合わないな」というように、ペースがつくりやすかったです。鈴木さんとのプログレスチェックも、「この日は遅めの時間にずらしましょうか」と柔軟に対応していただいたのですごく助かりました。

今後、また英語での学会発表は予定されていますか？

来年、バリ島で開催される英語の学会に行きたいと思っています。渡航も許されるようになってきたので、機会があれば、今回教えていただいたことを活かせるように頑張りたいと思っています。

これから同じように英語で学会発表をなさる方や、将来的に目指したいという方に向けてのメッセージがあればよろしくお願いします。

本コースを検討される方は、恐らく忙しくて勉強だけにかかりきりになれないケースも多いと思いますが、「英語での学会発表を成功させる」という目的に即したコースで、限られた時間の中でもしっかり結果を出せるように、コンサルタントとコーチが全力でサポートしてくれます。特に時間がない中で結果を残したい方に、すごくおすすめのコースです。 Congress Encouragement Awardを受賞した際の様子

ご多忙を極める毎日の中でも、3カ月という期間を決めて英語学習と学会準備に取り組み、Congress Encouragement Award受賞という素晴らしい功績を残された柏原様。来年以降も素晴らしい研究成果を世界に発信され、益々のご活躍を楽しみにしております！