【大人のやり直し英語】英語初心者の大人がまずやるべき勉強方法とは?
「もっと早く英語を勉強しておけばよかった…」と、後悔している人の声を多く聞きます。このグローバル化している世界で、英語のニーズはどんどん高まっていますので、そういう方は日に日に増えているようです。
「わかってはいるけど、まだ英語が必要な場面に直面していないから気合が入らない…」とか、「そんなに時間がかけられないから意味がないのでは…?」と、なかなか一歩を踏み出せない人がいるのも事実です。
しかし、それで何もやらないのはとてももったいないです。 英語習得には時間がかかりますから、いつか必要になる可能性があるなら、今すぐに始めるべきです!
そこで今回は、最初の一歩を踏み出せない方のために、「大人のやり直し英語」についてお話しします。
目次
大人のやり直し英語勉強法①:大切なのは「基礎力」
まず、一番大切なことをお話ししますと、それは「基礎力の大切さ」です。
「英語基礎力」=「身体づくり」
英語とスポーツは似ていますので、スポーツを例に考えてみましょう。 英語の基礎力をスポーツで例えるなら「英語基礎力」=「身体づくり」と言えるでしょう。
例えば、初心者が野球を始めようと思っている場合を想像してみてください。 もともと運動部でしっかり身体作りをしている人と、全然運動していなかった人ではどちらが有利でしょうか? 明らかに身体ができている人の方が有利ですよね。運動神経が良い人は、新しいスポーツをやってもすぐに上手になります。
大人のやり直し英語勉強法②:英会話は中学・高校の勉強でできる
実は英語でも全く同じことが言えるのです。 皆さんが中学・高校でやっていた文法や単語は実はとても大切です。 特に話すことにおいては、単語や文法は中学で習ったものが使いこなせれば十分です。 実際、ネイティブが話すときでさえ、基礎的な3000語が会話の9割近くを占めています。
そしてスポーツの身体作りと同じで、それだけでは実戦で活かすことが難しいですが、英語の基礎ができているとその後の成長スピードがとても速くなるのです。
長期間勉強できないあなたがやるべきこと
英語学習は長期戦です。 ですが「そんなに長期で勉強できない…」という人も多いでしょう。 それならば、まずは基礎力をしっかり身に付けておいて、本当に英語が必要になったときに一気に英語力を上げられるよう、備えておくことがとても大切なのです。
英語学習には長期記憶と短期記憶があります。長期記憶とは、いつまで経っても忘れずに記憶していられる状態のことです。短期記憶とは、数日経てばすぐに忘れてしまう状態のことです。
例えば一夜漬けでテスト対策をして、テストはうまくいったとしても、数日後にはほとんどのことを忘れてしまいます。これは短期記憶です。
学習した英語を長期記憶にすることができれば、本当に英語が必要になった時は、ゼロからではなく途中から学習をスタートできるので、有利になります。
大人のやり直し英語勉強法③:意外と知られていない基礎英語力についての2つのこと
もう一つ基礎の大切さについて話しますと、基礎がしっかり定着していないと、学習の途中で困ったことが起きます。
基礎英語の大切さ①:英語は「習うより慣れよ」では限界がある
1つ目は「成長の速度が遅くなる」こと。 スポーツでも同じですが、基礎ができていないうちに練習試合ばかりやっても、ある程度試合の形にはなると思いますが、そこからうまくなりません。 やはり日々の身体作りをしていないと、いくら実戦を積んでも限界があります。
英語も同じで、「習うより慣れよ」と英会話の実戦を積んでいくこともできますが、基礎がないと途中で成長速度が一気に遅くなってしまうのです。 特に、リスニングで問題が出てくることが多いです。 スピーキングに関しては、コミュニケーションに慣れてくれば、簡単な英語でも伝えられるようになります。
しかしリスニングに関しては、相手がそれなりに複雑な文を使ってくると理解できなくなってしまいます。 相手の言っていることがわからないと自分から発言もできませんので、そこで限界を迎えてしまいます。
基礎英語の大切さ②:基礎英語力が英会話力を伸ばす
そして2つ目は、スピーキングにおいて間違った英語が定着してしまうことです。 先ほどはリスニングで問題が出てくると言いましたが、スピーキングにも大きな影響があり、これは第二言語習得では「化石化」とも呼ばれています。
先ほども書いたように、基礎的な文法や単語を知らない中でかなりブロークンな英語でも何とかコミュニケーションは取れてしまうことが多いです。
しかし、それをずっと続けていると、そのブロークンな英語が定着してしまいます。 一度定着したことを直すのは大変なので、できれば先に基礎を固めておいて、はじめからある程度ちゃんとした英語を話せるようにしておいた方がいいのです。
もちろん、今すぐに英語が必要な人はブロークンでも良いのでコミュニケーションをとる練習をした方がいいですが、先のことを考えると、まずは基礎から固めた方がいい場合の方が多いでしょう。
以下の動画では、ゼロから始める英会話学習法について英語初心者向けに解説しています。ぜひご覧ください。
関連動画:【英語初心者必見】ゼロから始める英会話学習法 @YouTubeより
大人のやり直し英語勉強法④:基礎英語力を身につけるための3つのこと
ではそこで、英語の基礎力といっても何をしたらいいのか?ということに話を移しましょう。 先ほども少し書きましたが、やはり大切なのは中学・高校で学ぶことです。 高校というと「受験」のイメージが出てきてしまいますが、そこまで細かいことは必要なく、高校の教科書でカバーされていることができていれば十分です。
具体的にやるべきことは3つ。「単語」、「文法」そして「音読・シャドーイング」です。
基礎英語の勉強法①:単語
まずは単語です。 単語と言うと「難しい単語をたくさん覚えるのか…」と考える人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。 というのも、ネイティブが話すときでさえ、基礎的な3000語で9割近くカバーしています。 そのため、まずは3000語覚えればかなりのことを話すことができます。
また、有名なOALD(Oxford Advanced Learners Dictionary)という辞書がありますが、その辞書は18万語以上をたったの3000語で説明しています。 そのため、3000語あれば世の中のほぼ全てのことが言い換え可能であり、スピーキングはそれで十分なのです。
そして実は、高校までで単語は3000語程度勉強しています。 そのため、高校で習った単語をしっかり思い出す、というイメージで勉強するといいでしょう。
基礎英語の勉強法②:文法
そして次に「文法」ですが、これも高校までで十分です。 正確に言えば、スピーキングに関しては中学英語までで十分です。
しかし現実は、「中学文法はわかるけど話せない!」という人も多くいます。 これはなぜかというと、中学文法を「理解」しているだけで止まっていて、「自動化」するまで練習できていないからです。
例えば、He wrote an emailを疑問形にして、Did he write an email?とか、What did he write?のように「一瞬で自動的に」言えるでしょうか? ほとんどの場合、やはり少し考えてしまいます。
ですが、スピーキングにおいては考えている時間などありません。 「知っているだけ」では通用せず、自動化していないことが多くの人が話せない原因なのです。 そのため、まだ中学英語をしっかり理解できていない人はまず理解できるように勉強し、ある程度理解できている人は「自動化」できるまで体に染みつけましょう
関連記事:おすすめの英文法参考書3選と学習のコツを解説【社会人向け】
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基礎英語の勉強法③:音読・シャドーイング
そして最後に「音読・シャドーイング」です。 中学・高校ではそこまでやらないことが多いですが、これは全ての基本です。 単語・文法はしっかりやっていても、それがうまく使いこなせないとスピーキングもリスニングもできません。
その「知識と実践の橋渡し」をするのが音読・シャドーイングです。 理解できるものを何度も声に出すことで、それがどんどん頭に定着していきます。 そうするとリスニングの時もプロセスが速くなり、意識的に単語を思い出さなくても自動的に理解できるようになります。
そしてスピーキングでも頭だけでではなく「口が覚える」ようなイメージで、知っているものがスッと口から出てくるようになるのです。 せっかく単語と文法を勉強しても、それがうまく使えないと意味がありませんので、実際に使えるようにするために、必ず音読・シャドーイングをしましょう。
関連記事:【初心者向け】シャドーイングとは?3つの効果と勉強方法(やり方)を解説
関連記事:シャドーイングはやるべき?メリットとデメリットまとめ
大人のやり直し英語勉強法⑤:参考書やアプリを活用する
「もう大人だけど、今から本格的に英語学習をやり直したい」と考えているのは、あなただけではありません。多くの社会人が、同じような考えを持っています
よって、大人のやり直し英語に関する参考書やアプリは数多く存在しています。一から学ぶための教材ではなく、やり直しのための教材なので、まさにあなたにぴったりです。
参考書で体系的にやり直しをし、アプリでスキマ時間を有効活用しつつ、英語をやり直しましょう。
ただし、参考書やアプリさえやっておけば英語が話せるようになるわけではありません。なぜなら参考書やアプリでは、正しい勉強方法は教えてもらえませんし、英会話の練習もできないからです。
最終的には英会話スクールや英語コーチングスクールのようなスクールに通って、英会話レッスンを受ける必要がありますが、参考書やアプリもぜひ活用してみましょう。
大人のやり直し英語勉強法⑥:おすすめの参考書
最後に、大人のやり直し英語勉強におすすめの参考書をお伝えします。
これまでお伝えした「英単語・英文法・音読・シャドーイング」に役に立つ参考書をお伝えします。
英単語帳
まずは英語の語彙(ごい)力を底上げする英単語帳を紹介します。
単語学習というと、「単純暗記作業は苦手……」という方と、「単純な暗記作業が得意!」という方がいらっしゃるかと思います。
ここでは、「単純暗記作業は苦手……」という方向けの単語帳と、「暗記作業が得意!」という方向けの単語帳を1冊ずつ紹介します。
速読英単語 入門編
速読英単語シリーズは、数ある英単語帳の中でも特に評価が高い単語帳です。
評価が高い理由に、単語帳としての優れたコンセプトが挙げられます。
速読英単語シリーズは、「英語の文章を読みながら英単語を覚えていく」というコンセプトの単語帳です。
なので、「暗記作業は苦手……」という方におすすめできる英単語帳だといえます。
速読英単語シリーズにはいくつか種類がありますが、大人のやり直し英語を行う場合は「速読英単語 入門編」がおすすめです。
入門編は、高校初級レベルの英単語を覚えることができます。
「中学レベルから始めた方が……」と尻込みする方もいるかもしれませんが、中学レベルの単語と被っている部分もありますので、広い範囲の英単語を「英文を読みながら」覚えることができます。
とはいえ、書店で手に取ってみて、もし「難しい!」と感じたら「速読英単語 中学版」から取り組んでみるのもOKです。
ターゲット1400
ターゲット英単語シリーズは、大学受験生を中心に絶大な支持を受ける単語帳の一つです。
ターゲット英単語シリーズは、非常にシンプルで無駄がなく、集中して単語を覚えるのにうってつけの単語帳だといえます。
このことから、「暗記作業が得意。苦にならない。」という人に適性のある単語帳だといえます。
大人のやり直し英語を行う場合は、「ターゲット英単語1400」が良いでしょう。
上述の「速読英単語 入門編」くらいのレベルに相当します。
書店で手に取ってみて、もし「難しい!」と感じるようであれば、オレンジの「ターゲット1200」から初めてみるのもOKです。
英文法
続いて、大人のやり直し英語に最適な英文法書について2冊紹介します。
大岩の一番初めの英文法
「大岩の一番初めの英文法」は、その名の通り中学レベルの英文法を一番初めから丁寧に解説した参考書です。
ページ数も230ページ程度で、収録されている内容の網羅(もうら)量に対して、薄くて取り組みやすいこともおすすめできるポイントです。(他の英文法書には、600ページを超えるものもあります。)
内容は講義形式で進められるので、読みものを読むようにスラスラと進めることができます。
大人のやり直し英語で中学英文法を総ざらいするのにピッタリの一冊だといえます。
世界一わかりやすい英文法の授業
「世界一わかりやすい英文法の授業」は、上述の「大岩の一番初めの英文法」よりも少しだけ発展した英文法知識を得ることができます。
「中学時代は英語が得意だった」という方や「すでに”一番初めの英文法”を学んだ」という方にピッタリの参考書です。
テレビCMの「関先生の神授業!」でおなじみの関先生が、基礎英文法について図やイラストたっぷりで解説してくれます。
音読・シャドーイング
最後に、音読とシャドーイングにピッタリの参考書を紹介します。
速読英単語(音声DL)
「英単語」の項で登場した「速読英単語シリーズ」は、音読とシャドーイングにも最適な参考書です。
速読英単語は、例文をWEBから無料でダウンロードすることができます。
英単語の勉強だけでなく、音読したり音声をシャドーイングするのにも適している良質な参考書です。
英語初心者の英語やり直しは、英語コーチング「トライズ」におまかせ
基礎の大切さ、そして何を勉強するべきなのか、ご理解いただけましたでしょうか?
ですが、英語も同じではありますが、「理解はしたけど実際にやるのは難しい…」という人も多いと思います。 そこでTORAIZでは、そんな方のために「ゼロから始める英語初心者コース」もご用意しております。
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「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。