ビジネス英語を使う際には異文化理解が鍵?他国との文化の違いを知ろう
海外の人と話していたり働いていると、さまざまな文化に出会いますよね。そして時には、「どういう意味だろう?」「こんな文化日本にはないのに…」と不思議に思ったり言動を誤解して思い込んでしまうこともあるでしょう。
これは異文化理解の不足や意識の違いによるもので、しっかりとマインドをリセットすることで、より円滑なビジネスシーンが実現できます。
そこで今回は、そんな異文化理解の基礎から海外の人と文化を共有する際に大切なポイントを解説していきます。これからビジネス英語を使って活躍したい方はもちろん、もうすでにグローバルに働いている方もぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそも異文化コミュニケーションとは
異文化コミュニケーションと聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?中には、以下のように考える方も少なくないでしょう。
- 自分の国以外の人との交流のことかな?
- 海外の文化を知ったり学んだりすることかな?
- 海外の人同士でビジネスをすることかな?
結論からいうと、異文化コミュニケーションは【海外の人】との交流に限られたことではありません。性別や年齢、社会的地位、出身地、セクシュアリティなどはもちろん、自分と違う価値観や環境を持っている人との交流全般を【異文化コミュニケーション】と呼ぶのです。つまり、同じ言語を操る日本人でも、違う立場や環境にいる人同士であれば、それは異文化コミュニケーションになるんです。
※ちなみにここでいう【交流】とは、言葉のやりとりやボディランゲージのことを指します。
ビジネスにおける欧米文化と日本文化の違い
ではまずはじめに、ビジネスシーンにおける欧米文化と日本の文化の違いを確認していきます。ここで大切なのは、「欧米の人はこうだよね」という固定概念を払拭すること。一度頭の中のイメージをまっさらにして、本来の文化や傾向を受け入れていきましょう。
意思の伝え方
他国とビジネスをする際に最もよく懸念されるのが、意思の伝え方ですよね。みなさんご存知の通り、日本では何事もオブラートに包んで発言する文化があります。自分の意見をストレートに表現するのではなく、『相手の立場になって考える』『チームでの信頼関係を考慮する』ということが一般的な考えです。
しかしこれを、欧米の人とのビジネスの間に持ち込むとどうなるでしょうか?「遠回しな言い方をする人だな」「結局何が言いたいのかわからない」と、本来伝えたいことが伝わらなくなってしまうのです。これは実際に、ビジネスシーンにおける多くのトラブルの原因にもなっています。
特にアメリカには、さまざまな文化的背景を持った人々が集まっています。そのため、お互いを理解するために必然的に自己主張やコミュニケーションを取らなければならないのです。対して日本には、そのような環境はありませんよね。
このように、アメリカ人がなぜ直接的な言い方を好むのかどうかを理解しておくことで、トラブルや意見の相違は最小限に抑えることができます。
意思決定のスピード
日本のビジネスシーンでは、役職からさらに上の役職へ…判断がトップに委ねられている傾向にあります。さらにそこに加え、度重なる会議や書類の作成など、ひとつの決定を下すのに多くの時間を要しますよね。
しかし欧米では基本的に、選択や意思決定は個人に任されています。上司が部下に責任を与えるという意味でも、このような仕組みが採用されているのです。もちろんこの場合失敗やミスが起こることもありますが、そのような時には上司が責任を持って謝罪します。
どちらにもメリットデメリットがあるのもの、海外で働く際は気をつけておきたいポイントですよね。意見や決定を仰がれた時は、イエスかノーなのかをはっきり発言すると心得ておきましょう。
結果とプロセスの重要さ
欧米のビジネスで重視されているのは、とにかく結果を出すということ。『成果主義』とも言われ、『Return On Investment』の頭文字をとって【ROI】と言われることもあります。プロセスよりも最終的な結果で個人が評価される、とても合理的なビジネス体制なのです。
一方日本では、結果に至るまでの協力体制や予算の組み方などのプロセスも評価対象に含まれていますよね。場面によっては、時に上司に敬意を払うこともあるでしょう。
しかし欧米のビジネスではそれが通用しません。上司や部下関係なく、『個人』としてひとつのプロジェクトに貢献します。
異文化理解とビジネス成功は直結している
以上のことから、欧米と日本には根本的な文化や物の言い方の違いがあるのがわかっていただけたのではないでしょうか?
多くの人は「ビジネス英語を習得した=グローバルに働いていける!」と考えがちですが、決してそんなことはありません。むしろ【異文化理解】は、ビジネス英語よりも大切なことだと言えるでしょう。お互いのビジネスの文化の違いを理解してはじめて、ビジネスが円滑になっていきます。
欧米の文化を理解するための3つのポイント
では実際に異文化理解をするために、何が大切なのでしょうか?最後に3つのポイントを確認しておきましょう。
固定概念や思い込みをなくす
相手を理解したいと感じたら、まず自分の頭の中にある固定概念を払拭することから始めましょう。より詳しく言うと、『自分の世界が全てではない』『自分の常識が誰かの常識ではない』ということです。
冒頭でも書いたように、日本人でも全く同じ境遇や環境で過ごしてきた人は居ません。この意識改革こそが、他者を理解するための大きな第一歩に繋がるんです。
まずは自己や自分の国のことを理解する
自分のことや過ごしてきた国のことを理解していないと、相手のことを十分に理解するのは難しいでしょう。言い換えると、海外の人に自分の価値観や気持ちを正確に伝えることができないと、コミュニケーションが成り立たないのです。
実際に、異文化交流をする際に気をつけたいポイントを以下にまとめました。
- 自分が日本人だというアイデンティティーをしっかりと持つ
- その上で、それを物差しにしない
- はっきりと正確に伝えることを心がける
いつでもはっきりとした意思を持っていることは、海外の人とのコミュニケーションにおいてかなり役立ちますよ。
個人を受け入れ合う
ここまで異文化理解の話をしてきましたが、結局は人と人とのやりとりです。はじめの項目でも書きましたが、「アメリカ人はこうだ」と決め付けていては全く意味がありません。「アメリカ人」「日本人」のように、「どこかの国の人」で括るのではなく、その人自身と向き合うことが大切なのです。
そして個の意見や価値観を話し合ったり知る中で、それを裁くことなく受け入れる精神を忘れずにいることを忘れないよう心に留めておきましょう。
文化の違いを受け入れてビジネスシーンを円滑に
文化の違いを受け入れることで、その人の知識や関わるビジネスがより豊かになっていきます。その一方で、文化を理解できずに頑なな意思を持っていると、ビジネスはもちろん自分自身の成長の妨げにもなってしまいます。
もし現時点で英語を学んでいるという人は、ぜひ合わせて異文化理解へのマインドセットも整えてみてくださいね。異文化理解を学んで幅広い視野を得ることができたなら、きっと実践的なシーンでも自信を持ってビジネスに参加できるでしょう。
グローバル人材として活躍するためには、語学力と異文化理解へのマインドセットを身に付けるには英語コーチングスクールTORAIZが最適です。通常の英会話スクールでれば、ビジネスでの実践的な英語力・異文化理解へのマインドセットを身につける事は難しいです。
ぜひ英語コーチングスクールのトライズを導入して、グローバル人材の育成に役立ててください。
法人英語研修は英語コーチング「TORAIZ」
トライズでは、すべての学習プログラムは貴社のご要望に合わせてカスタマイズいたします。
受講人数、目的、期間、ご予算などをお伺いし、それぞれの課題に合ったプランと料金をご提案します。
貴社の語学研修は完璧ですか?
トライズでは、31の研修設計チェックリストをご用意しています。
そのうちの7つをご紹介しますので、当てはまらない項目が1つでもある場合は、ぜひ無料研修コンサルティングをご利用ください。
まずは「TORAIZ公式サイト」、もしくは以下のフォームよりお問い合わせください。
▼TORAIZ法人向け英語研修サービスに関するお問い合わせはこちら
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。