英語のリスニング力を伸ばすために英語コーチング「トライズ」で実施する勉強法とは?
コーチング英会話トライズでは、実践的な英会話スキルの向上のために、リスニングとスピーキングに力を入れています。中でも、基本となるリスニングは難しく、伸び悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
なぜ、英語のリスニングは難しく、またどのような勉強法が効果的なのでしょうか。言語学・心理学などの研究に基づき、トライズで実施しているリスニングの勉強法をご紹介しましょう。
目次
なぜリスニングができないのか?
「リスニングができない」ということは、言い換えれば「英語を聞いても理解できない」ということです。
人が言語を理解するプロセスは、耳から入った音声を分析して何を言っているかを知覚する「音声知覚」と、聞き取った音声を自分の知識と照合してその意味を理解する「意味理解」の2つで構成されています。ですから、「リスニングができない」という結果は同じでも、どちらができないのか、人によって違いがあるのです。
ここでは、その2つの問題を、より詳しく見ていきましょう。
音声知覚の問題:耳でブロックされていることが原因
音声知覚の問題は、読めばわかる文章でも、音声で聞いたらわからないという状態で、英語が脳に届く前に「耳でブロックされてしまっている状態」なのです。中学・高校としっかり英語を勉強し、基礎的な語彙や文法は理解できているのにリスニングができないという人は、ほぼこちらが原因と思っていいでしょう。
耳でブロックされてしまう原因は、頭にインプットされている音と実際の発音が違うところにあります。例えば、ネイティブがよく使うフレーズ「What’s that?」は、実際には「ホワッツ ザット?」とは発音されず、「ワザッ?」という風に聞こえます。頭の中に「What’s that?=何だって?」という知識はあっても、「ワザッ?」という音が「What’s that?」に結び付かないため、音声だけでは理解できないのです。
意味理解の問題:そもそも意味を知らないことが原因
聞き取れなかった文章を、文字で見ても意味がわからない場合は、音声知覚の問題ではなく意味理解の問題です。これは、英語を理解するために必要な文法や語彙などが、十分身に付いていないからです。
「What’s that?」の例であれば、そもそも「What’s that?=何だって?」という知識を持っていないのです。ですから、たとえ「ワザッ?」が「What’s that?」を指しているとわかっても、その意味が理解できません。こちらが原因の場合、英語の基礎力が低いことがわかります。
リスニング力を伸ばす効果的な勉強法
リスニング力を伸ばすには、自分が英語を聞いても理解できない原因を前述した2つから特定し、それぞれの問題に合った勉強を行うことが大切です。ここでは、原因別の勉強法をご紹介しましょう。
音声知覚が原因の場合
頭にインプットされている音と実際の発音のズレを修正するには、耳のトレーニングを行います。
具体的には、映画やスピーチ動画などのリアルな英語の音声を教材として、音声を聞きながらそれを真似して発音する「シャドーイング(Shadowing)」をしていきます。このシャドーイングを繰り返すことで、実際の音と脳内にストックされている英語が結び付き、読んでわかる英語に関しては、聞いてもわかるようになっていきます。
- 繰り返す
- 「リアルな英語」を教材にする
- 教材は「興味があり、実用性が高いもの」を選ぶ
繰り返す
「What’s that?」は「ワザッ?」と縮まって聞こえると知ることも大切です。ですが、一度練習しただけでは、身に付きません。「ワザッ?」という音を聞けばすぐに「What’s that?」だとわかり、自然に意味まで浮かぶようになるには、何度も繰り返し練習することが必要です。
トライズの学習では、2時間の映画を教材にする場合、15分ずつ8チャプターに区切り、1日に1チャプターを10回繰り返します。さらにこれを2週間続けます。
「リアルな英語」を教材にする
TOEIC(R)などの「きれいな英語」に慣れすぎると、リアルな英語が全然聞き取れないケースがあります。TOEIC(R)の音声は、雑音が一切ない所でプロのナレーターが話す、非常にきれいなものです。しかし、リアルな英語は、音がつぶれていたり、言い換えがすごかったりと、教科書どおりではありません。リスニングの教材には、リアルな英語を選びましょう。
教材は「興味があり、実用性が高いもの」を選ぶ
リアルな英語の教材として、トライズが利用しているのが映画やスピーチ動画などです。スピーチは、ある程度伝えようという思いを持って話してくれているので比較的聞き取りやすいのですが、映画はそうではありません。
例えば、1人で話すシーンもあれば、対話するシーンもあります。また、ケンカをしているシーンでは複数の声が入り乱れます。ですから、リスニングの難度は格段に高くなります。
しかし、映画1本でさまざまな状況に慣れることができますし、スピーチでは滅多に出てこない、日常的なフレーズも学べます。日常的に使う英語の95%は、一般的な映画1本でカバーできることが多いので、教材に最適です。
教材とする映画を選ぶコツは、ビジネス英語を学びたいならビジネスシーンが多い映画を選びましょう。例えば、ビジネスシーンもたくさん出てくる「プラダを着た悪魔」などは、男女問わずおすすめです。
つまらない映画を繰り返し見るのは苦痛ですから、興味があり、実際にも役立ちそうな映画を選んでください。
意味理解が原因の場合
英語を理解するのに必要な文法や語彙が身に付いていない場合は、映画のシャドーイングをしようとしても難しいでしょう。そこで、トライズでは、もう少し簡単な教材を使い、まずはきれいな英語で、基本的な文法や語彙を身に付けてもらうところからスタートしています。通常の速度の英語が早すぎてわからない場合は、ゆっくりした音声を使うこともあります。
「同じ教材を何度も繰り返しリスニング・シャドーイングする」という基本的な勉強法は同じですが、自分に合ったレベルの教材を使うことが大切です。
リスニングの勉強で失敗する理由とその対処法
トライズで推奨するリスニングの勉強法は、映画や動画を使ったシャドーイングです。しかし、世の中にはそれ以外の勉強法もたくさんあります。例えば、「聞き流すだけ」の勉強法では、英語をマスターできないのでしょうか?
ここでは、リスニングの勉強で失敗する理由や、その対処法などについてご紹介しましょう。
聞き流すだけの勉強法は誰にでも向いているわけではない
世の中には、大量の英語を聞き流すだけの、楽なリスニングの勉強法もあります。
大量の英語を聞き流す行為は「多聴多読」の「多聴」にあたります。多聴多読を行う一番のメリットは、「元々知っているものの処理を高速化する」ことにあります。つまり、元々読める文章、聞いて理解できるものに関しては、多聴多読の中で何度も処理を行ううちに、ほぼ自動で理解できるようになるわけです。
ですから、中学・高校としっかり英語を勉強してきて、頭の中に文法や語彙、表現のデータベースがしっかりあり、元々音声知覚が得意で、トレーニングしなくても聞いた音と頭の中のデータを結び付けられる人であれば、大量の英語を聞き流すだけの勉強法は有効でしょう。
しかし、上記のように、条件はかなりきびしいと思いますので、残念ながら誰にでもあてはまるわけではありません。
つい日本語の意味を考えてしまう
耳から入った英語を、つい日本語の意味で考えてしまい、リスニングに集中できない場合もあるでしょう。これは、子供のころにバイリンガルになれなかった方は、どうしても脳がいったん母国語で考えてしまうことが、言語学ではわかっています。
そのような方は、無理に矯正せずに、母国語を使った勉強法のほうが、英語のみで学ぶより効率的な場合があります。
例えば、「apple」という単語を学ぶ場合です。私たちはすでに「リンゴ」という物は知っているので、「リンゴ=apple」と日本語を利用して理解することは簡単です。そうすると、最初のうちはリンゴの絵から、まず「リンゴ」という日本語を思い浮かべ、次に「apple」へと変換されます。この行為を何度も繰り返すうちに、脳はいちいち日本語を経由するような非効率なことはやめ、リンゴの絵から直接appleにつながる回路が作られます。
これが「自動化」と呼ばれるもので、最初は日本語を介して理解したものでも、使い続ければいずれは自動化し、最終的には日本語を仲介せずに理解できるようになるのです。
「L」と「R」が聞き分けられない
英語のリスニングで課題となるのは、「L」と「R」の聞き分けです。しかし、LとRの違いが聞き取れなくても、実際の会話では文脈から類推することができます。また、こちらの発音が多少不正確でも、相手も文脈から類推してくれるので、ほぼ困ることはありません。例えば「How are you?」にも「R」の音が入っていますが、これを「L」だとは誰も思わないわけです。ですから、この聞き分けに注力する時間があれば、ほかの勉強に使ったほうが効率的です。
また、「L」と「R」の発音についても同様です。実は、言語学的には、そこを越えると完全に習得するのは困難な「臨界期」というものがあり、発音の習得に関しては12歳くらいといわれています。研究データを見ても、大人になってから完璧な発音を身に付けることは難しいとわかっています。伝わるか伝わらないかは、一音ずつの発音より音の長さや抑揚のほうが大きく影響しています。口の形を意識しすぎて、音の長さが違っていると伝わらないこともあるので注意しましょう。
リスニングが大切なのは、スピーキングの前提だから
英会話と聞くと、「英語を話す」ことを重視しがちです。ですが、「相手の話を聞いて理解したからこそ、自分の言いたいことが言える」のです。
つまり、リスニングはスピーキングをするための前提でもあります。トライズには、ここでご紹介した勉強法を無理なく実践できるようサポートするシステムがありますので、興味を持たれた方は、ぜひ無料カウンセリングをご予約ください。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。