Q.021
30代 外資系IT企業勤務
米国本社で働くには、どのくらいの英語力が必要ですか?
米国西海岸に本社がある外資系IT企業に勤務しています。英語を使って仕事はしていますが、周りの人がネイティブスピーカーと議論しているのを見ると気後れすることも。本社のポジションが公募される際に応募したいのですが、どのくらいの英語力が必要でしょうか。
A.
結論:CEFR B2レベルが目安です。
外資系企業の本社で働くにはCEFR B2レベルが必要です。現在実務で英語を使っているなら、3〜6カ月の適切な学習でB2レベルに到達可能です。
実例:本社移籍に成功した方のスコア
多くの外資系企業では、社内公募の選考は募集ポジションの上司となる人との数回の面接で決まることが多いようです。TORAIZを受講された方で実際に米国本社に移った方は、VERSANT 59点で面接を突破されました。
これは世界的な言語能力指標「CEFR」のB2レベルに相当し、グローバル企業で仕事をするために必要とされる英語力です。つまり、外資系企業の本社で働く基準は、CEFR B2レベルがボーダーラインと考えてよいでしょう。
CEFR B2レベルとはどのくらいの英語力か
日本経済新聞社による「VERSANT 1万人スコア分析 総合レポート」(2018〜20年、受験者1万505人)から見てみましょう。
対象者のレベル:
・VERSANT平均スコア:42.2点(英語に自信のある層)
・TOEIC平均スコア:777点(申告者4,238人)
CEFR B2レベルの定義:
「ネイティブとも議論できる。欧米企業がアジアなどの非英語ネイティブ圏で人材採用するために求める最低限の英語力。それ以外は予備選抜で落とす対象。日本人が国内学習で到達するのは難しいが、ビジネスで英語を使いリーダーシップを発揮するために必要なレベル」
さらに、具体的な英語力としては、次のように記述されています:
・ほとんどの話題について正確に意思疎通できる
・自らの評価や感情を表現したり、関係する事例を説明したりできる
・会話においてほとんどちゅうちょがなく、アクセントや抑揚を用いて自らの意図を明瞭に伝えられ、会議のような場では議論を始めたり、リードしたりできる
・参加した人たちに発言の機会を与えるなど気を配り、議論を広げていける
・なじみのない話題では必ずしも流ちょうに話せないとしても、相手が理解できないことはなく自ら訂正して話せる
・さらに同じ言葉の繰り返しではなく言い換えたりして自らの意図や意見を表現できる
現在CEFR B1レベルなら3〜6カ月で到達可能
すでに実務で英語を使っているなら、現在CEFR B1レベルにあると思われます。
B1レベルの人が抱える典型的な課題:
・表現の幅が足りない
・瞬発的な対応ができない
・発音の課題
これらの課題を明確にし、適切な学習を必要な時間行えば、多くの場合3〜6カ月でB1からB2にレベルアップできます。
B成功事例:6カ月でB2レベルを達成
実際に米国本社に移った方も、学習開始時はB1レベルをわずかに下回るスコアからスタートしましたが、6カ月でB2レベルを超えました。
成功の鍵:
1.課題を明確にする
2.適切な学習内容を計画する
3.適切な学習内容を計画する
4.計画を実行する
今すぐできる第一歩
まずVERSANTスピーキングテストを受験してみましょう。 現在のレベルを把握することが、効果的な学習計画の第一歩です。
ゴール:CEFR B2
このスコアを目指せば、本社への道は開けます。すでに実務で英語を使っている強みを活かし、適切な学習で確実にレベルアップできるはずです。応援しています。