【日本人の有名演説に学ぶ】英語スピーチを中学・高校英語で成功に導く方法【例文・使えるフレーズ付き】
ビジネスパーソンであれば海外出張、学生であれば授業などで、英語でスピーチをする機会があるでしょう(プレゼンを含む)。
「リスニングはできても、スピーキングは苦手」「短い受け答えならできても、スピーチは流石に無理かな」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
実は英語でのスピーチの良し悪しは、必ずしも英語力だけでは決まりません。中学・高校レベルの英語力さえあれば、後はちょっとしたことを意識するだけで英語でのスピーチが上手になります。
英語でのスピーチを成功に導くために、普段ビジネスパーソンに向けてトライズで教えている方法をご紹介します。
- 英語のスピーチをする予定があり悩んでいる
- 英語でカッコよくスピーチができるようになりたい
上記のいずれかに当てはまる方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
目次
著名人の有名スピーチで使われている英語は中学生・高校生レベル!?
英語のスピーチを学びたいのであれば、参考にすべきは日本の著名人のスピーチです。アメリカ人やイギリス人のスピーチではありません。
なぜなら日本の著名人の英語スピーチの方が再現性が高いからです。もちろん「いつかはあのアメリカ人みたいなスピーチを」と目標を持っていただいて構いません。しかしその目標を達成するには、全力で英語学習に取り組んだとしても、何年もの年月が必要となります。
実は日本育ちの日本人の英語スピーチは、そのほとんどが中学・高校レベルの英語で構成されています。英語のスピーチに対する目先の不安を解消するためには、日本の著名人の英語スピーチから学びましょう。
孫正義氏の英語スピーチ
ソフトバンクグループの社長を務める孫正義氏の英語スピーチです。
一部、投資関連の難易度が高い単語が使われています。しかし中学・高校英語を理解できている方であれば、大半は聞き取れるはずです。
単語については、固有名詞やその分野の専門用語などを使わざるを得ません。しかし文の組み立て、文法については、孫正義氏の英語スピーチを参考にできるはずです。
関連記事:【孫正義氏に学ぶ】中学英語とほんの少しの+αで英語を流暢に話す方法
イチロー氏の英語スピーチ
元メジャーリーガーのイチロー氏が、シアトル・マリナーズの球団殿堂入りを果たした際の英語インタビューです。
イチロー氏は常に通訳を通して記者会見やインタビューに応じていたのですが、今回は本人が英語でスピーチを行うということで、注目が集まりました。
孫正義氏のスピーチと比べると、やや難しいかもしれません。しかし上記動画の1分15秒頃から登場するネイティブスピーカーの英語と比べると「わざわざ難しい英語を使わなくてもこんなに立派なスピーチができるんだな」と参考になるはずです。
どの英語スピーチにも使えるお役立ちフレーズまとめ
どの英語スピーチにも使える、スピーチの「土台」となるフレーズを、始まり・本題・締めに分けて紹介します。
始まり
- Thank you for everyone coming today to 〇〇.
みなさま、本日は〇〇のためにお集まりいただきありがとうございます。 - I am delighted to be here with you today.
本日はみなさまとご一緒できることを嬉しく思います。
本題
- Today, I am going to talk about 〇〇.
本日は〇〇についてお話しいたします。 - First, let’s begin with 〇〇
まずは〇〇から始めましょう。
締め
- Thank you once again and I wish you good luck.
改めてありがとうございます。みなさまの益々の発展をお祈りいたします。
英語でのスピーチを「らしく見せる」3つのポイント
英語のスピーチが上手に見えるかどうかは、語彙力や発音のような純粋な英語力ではなく、立ち振る舞いで決まります。
英語の授業で先生に指名されて嫌々1文を音読するときのような形では、いくら語彙力があっても、いくら発音が綺麗でも良いスピーチにはなりません。
英語のスピーチを「らしく見せる」ポイントは以下の3つです。
- 話の構成:最初に大まかな結論を述べよう
- 声の大きさ:自分の英語に自信を持って大きな声で話そう
- 話し方:声のトーンにも気を配ろう
それぞれ詳しく見てみましょう。
①話の構成:最初に大まかな結論を述べよう
英語のスピーチは、構成が大切です。最初に結論を述べてその後に理由やそれを裏付ける具体例などを述べることで、スピーチが引き締まります。
日本では、結論は最後に述べるのが一般的です。しかし英語圏では、結論は最初に述べます。最初に結論を伝えて相手を話にグッと引き込んでから、詳しい話の内容に移りましょう。
結論を伝える際は、難しい表現を使う必要はありません。例えば以下の表現は、汎用性が高くおすすめです。
- “Today, I am going to talk about the new project.”
「本日は新しいプロジェクトについてお話しします」
②声の大きさ:自分の英語に自信を持って大きな声で話そう
英語に自信がないと、ついつい声が小さくなってしまいます。声が小さくなるとスピーチが拙く見えて、するとまた声が小さくなって…と悪循環です。
基本ですが、英語を話す上で声の大きさはとても重要なポイントです。発音は気にしなくていいので、常に自信を持って大きな声で話すことを心掛けましょう。
先ほど紹介した著名人の英語スピーチ動画を見れば、両者とも発音等がネイティブレベルでなくても、一切気にすることなく自信を持ってスピーチに臨んでいることが分かります。
英語圏では、日本以上に自信が重要視されます。そして自信を測る最も簡単な方法が、声のボリュームです。
③話し方:声のトーンにも気を配ろう
前述した2つのポイントをクリアできるようになったら、話し方にも気を配りましょう。
話し方で最も大切なのは、声のトーンです。日本語は口の中で発音される言語ですが、英語は腹式呼吸で話される言語です。お腹から声を出していくと、英語らしい響きになります。
また、英語圏では、低い声で話したほうが「自信がある人」と見られます。余裕があれば腹式呼吸を使い、低い声で話したほうが、説得力が高まります。
英語のスピーチを練習する際に意識すべき3つのこと
英語のスピーチを練習する際は、以下3つのことを意識しましょう。どれもトライズでも実践していることです。
- 本人になりきること
- 教材は興味があるものを選ぶこと
- ネイティブ講師からフィードバックを受けること
これらのことを意識するのとしないのとでは、同じ学習時間でも成長の度合いが大きく違ってきます。
それぞれ詳しく見てみましょう。
①本人になりきること
英語のスピーチを練習する際に最も大切なのは、お手本を徹底的に模倣することです。発している言葉はもちろんのこと、言葉の間や身振り手振り、表情まで徹底的に模倣しましょう。
そうすることで、英語のスピーチに大切な要素が自分のなかに蓄積されます。そして自分でスピーチをするときに、これまでに蓄積したものを自然と引き出せるようになります。
ただ同じスピーチの原稿を読むのではなく、本人になりきることが重要です。言語学では「自分のことを話しているように話すと効果が高まる」といわれています。
例えば“She is a student.” “She plays the guitar.”と言うより、“I am a student.” “I play the guitar.”と主語を「I」にして話すほうが効果的だという研究結果もあります。
数をこなす必要はありません。自分のスピーチの様子を録画して、お手本と同じレベルを目指しましょう。
お手本となる英語スピーチの素材は、TED.comを利用して入手するのがおすすめです。世界中の著名人のスピーチが、英語・日本語字幕付き、無料で閲覧できます。
関連記事:英語学習には【TED】がおすすめ!効果的な勉強法とレベル別のTED10選!【初心者OK】
②教材は興味があるものを選ぶこと
本人になりきってスピーチをするためには、興味がある教材を使うに越したことはありません。
「興味のあるものが一番」というのは、スピーチの練習に限らず、どんな教材選びの際にも言えることです。
例えばキング牧師のスピーチは、最も有名な英語のスピーチの1つです。
しかし「アメリカに住んでいるわけではないし、いまいち興味が湧かないな」という場合には、無理をして有名なスピーチを教材に選ぶ必要はありません。
オバマ元アメリカ合衆国大統領が広島を訪問した際のスピーチであれば、多くの日本人英語学習者が興味を持つはずです。
まずはTEDやYouTubeで興味がある教材を探しましょう。
③ネイティブ講師からフィードバックを受けること
自分のスピーチを録画したりしても、独学には限界があります。ネイティブ講師に、自分では分からない箇所を指摘してもらいましょう。
ただし英会話スクールだとレッスン内容が決まっており、自由にスピーチのフィードバックを受けることはできません。
そこでおすすめなのが英語コーチングスクールです。英語コーチングスクールでは、個人に合わせて学習カリキュラムを組み立てられます。「英語のスピーチを練習したい」といった要望にも、当然答えられます。
英語コーチングスクールのトライズでも、ネイティブ講師とのレッスン時間を使ってスピーチの練習が可能です。スピーチ内容の添削だけでなく、声の大きさや間の取り方、話す速度なども含めて練習できます。ネイティブ講師が観客目線でスピーチ内容の分からないところをどんどん質問してきますので、想定問答を作ることもできます。
「英語でのスピーチは緊張する」心理的なハードルを取り除く2つの方法
いくら準備万端でも、英語のスピーチには不安や緊張が付き物です。心理的なハードルを取り除くために、以下2つの方法がおすすめです。
- とにかく場数を踏む
- 英語力以外の改善点を探る
それぞれ詳しく見てみましょう。
とにかく場数を踏む
人に自分のスピーチを聞いてもらう経験を積めば積むほど、不安や緊張はなくなります。
友人や同僚などにスピーチを聞いてもらう機会を作りましょう。英語ができる人に聞いてもらうと尚良いです。
「周りにスピーチを聞いてくれる友人や同僚がいない」という場合は、トライズにお任せください。
英語力以外の改善点を探る
英語圏の人々は、分からないものをはっきり「分からない」と伝えます。「分からない」と言われると、自分の英語が通じていないと思いがちです。しかし彼らの「分からない」は、英語以外の問題である場合が大半です。
例えば「説明の内容が分からない」「私の理解で正しいのか念のため確認させてほしい」「声が小さくて一部聞き取りにくい箇所があった」のような形です。
もちろん英語の文法や発音等が原因の場合もあるでしょう。しかしきちんと準備をして臨んだスピーチであれば、ほとんどの場合英語以外の問題なのです。
この理屈は、実際に体験するまでわかりません。実際のスピーチやプレゼンの場で「分からないと言われたが、自分の英語が原因ではなかった」ことを何度も体験して、実感していきましょう。
英語でスピーチを上手にこなすために必要な英語力
実際に英語でスピーチを行うためには、どのくらいの英語力が必要なのでしょうか。
スピーチの内容は、覚えてしまえば何とでもなります。また話すだけであれば中学・高校レベルの英語でも問題ありません。
トライズでも定期的に実施しているスピーキングテスト「Versant」のスコアで言えば35点前後くらいのスコアは必要です。
TOEICや英検のようなVersantより有名な英語資格試験もいくつかあります。しかしスピーチに必要なスピーキング力を測るためには、Versantが最も適しています。
関連記事:英語スピーキング能力テストVersantとは?TOEICとの違いを解説
しかしこのレベルでは、相手の言っていることは聞き取れません。また、自分の言いたいことも言えないので、質疑応答にはまったく対応できません。
一人でスピーチから質疑応答までこなせる英語レベルとは、ほぼ「英語圏での勉強や日常生活に困らないレベル」と同等です。これは、Versantのスコアでいえば45点以上となります。
日本語話者がVersantスコア45点相当の英語力まで達するには、2,200時間の勉強が必要だといわれています。中学・高校での英語勉強時間を1,200時間とすると、残り1,000時間必要となる計算です。
トライズでは、この「中学・高校での基礎を終えた状態から、1年間に1,000時間の勉強をすることを目指していきます。結果として、1年の勉強で、英語のスピーチをこなせるレベルに到達することになるのです。
トライズを受講して1年で英語スピーチができるようになった実例
では、実際にトライズの英語勉強法で、1年間でスピーチがこなせる英語力まで到達したHさん(40代・技術開発系)の例を紹介しましょう。
トライズを始める前は、ある程度の英語は理解できても話すことはほぼできない状態で、Versantスコア37点からスタートしました。3ヵ月目には47点に到達しましたが、そこから停滞期に入り6ヵ月目の結果は41点と下がってしまいました。
そこで勉強内容を見直し、週1度のグループレッスンを個人レッスンに切り替えるとともに、専任講師も変更して環境を大きく変えました。
その結果、停滞期も抜け出し、9ヵ月目にはVersantスコアは再び45点を超えました。1年間の勉強終了時には、英語の会議に参加して通訳なしで内容を理解できるようになり、自分の意見を言うことはもちろん、プレゼンテーションも一人でできるようになっています。
トライズでは、一人では最適な勉強方法が分からない人、勉強が長く続かない人に、無理なく実践できるようサポートするシステムがあります。ぜひ無料カウンセリングを予約して、その魅力を確認してみてください。
短期で英語を話せるようになりたい方に
おすすめのスクールは「トライズ」
トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。
「短期間でどうしても英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。
受講生のインタビューもご紹介します。
トライズでの1年は、
一生につながる1年だったと思います。
プロキャディ杉澤伸章さん
インタビュー
Versant 29 → 40
目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成
英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。
それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。