MAY 08 2020 Tweet Share 英語お役立ちコラム 難しいのはどっち?英語と日本語の習得の難易度について比較・解説 多くの日本人にとって英語は習得が難しい言語です。対して、日本語は世界からどのように評価されているのでしょうか。こちらでは、世界から見た日本語の難しさや、英語学習において日本語の特徴・難しさを把握しておくことのメリットについてご紹介します。 目次1 日本語は極めて難しい言語2 日本語を難しくしている要素2.1 漢字・ひらがな・カタカナ2.2 抑揚のなさ2.3 表現2.4 主語の省略2.5 オノマトペ3 一番の違いは文化?4 言語の難しさ・違いを知ることで習得に近づく4.1 日本語と英語を同じ軸で考えることはできない4.2 言語間の距離を理解する4.3 英語はシンプル?5 まとめ 日本語は極めて難しい言語 日本語を母国語とする私たちにとって「日本語が難しい」と感じることは少ないでしょう。少なくとも、まったく話せない、読めない、書けない、という人は小さな子どもを除けばごく少数なはずです。一方で、客観的に考えると日本語は世界的にどの程度難しい言語なのでしょうか。 米国務省の機関であるFSIが過去に「外国語習得難易度ランキング」を作成しています。このランキングは世界中の言語をいくつかの指標をもとに比較し、習得の難易度に順位をつけたものです。「習得」の定義はスピーキングとリーディングとされています。 このランキングにおいて、日本語は最高難易度のカテゴリー5+に位置しています。また、このカテゴリーに分類されているのは世界の言語のなかでも日本語のみです。つまり、このランキング上で日本語は「世界一難しい言語」として君臨していることになります。 もちろん、このランキングをまとめたのは英語話者であるため、少し偏った評価である点は否定できません。一方で、客観的に考えて日本語が極めて難しい言語であることは事実です。特に苦労せずに日本語を使っている私たち日本人にとっては、こうした日本語の難しさは実感しづらいかもしれません。 日本語を難しくしている要素 上述したように、日本語は世界中の言語と比較して非常に難しい言語です。「日本語の何がそんなに難しいのだろう?」と疑問と持つ人も少なくないでしょう。日本語を難しくしている要素について、詳細に分析してみましょう。 漢字・ひらがな・カタカナ 英語で使われる文字はアルファベットのみです。対して、日本にはひらがなとカタカナに加え、無数の漢字があります。さらに、漢字には音読みと訓読みの違いもあります。 外国人にとっては、100文字程度のひらがなとカタカナの習得だけでも難しく感じるでしょう。漢字についてはすべてを覚える必要はありませんが、不自由なく読み書きできるためには少なくとも小学生レベルの能力が求められます。最低限覚えなければならない文字数だけを比較しても、他の言語に対して多いことがわかります。 抑揚のなさ 英語は日本語と比較してイントネーション(抑揚)が少ない言語だと考えられています。一般的なイメージは反対かもしれません。実際には、英語にはイントネーションという概念がなく、フラットな発音でも通じるのです。対して、日本語は微妙なイントネーションが求められるため、身に付けるのに苦労する外国人が多いようです。 表現 日本語はひとつの事柄を伝えるために多数の表現があります。それぞれの表現で細かな心象表現をカバーするのが特徴です。単に誰かに対して水を渡すように頼む表現だけでも「水をください」「お水をいただけますか?」「水くれる?」「水をいただけないでしょうか」など多数あり、それぞれ印象が異なります。 他の言語は表現でそこまで使い分けることは少なく、表情や声色を駆使することが一般的です。反対にいえば、英語をはじめとした他の言語では伝えきれない日本語の表現が多いということになります。その点だけで言語の優劣を決めることはできませんが、単純な表現の置き換えが不可能な点は事実です。 主語の省略 主語をあいまいにしたり省略したりすることが多い点は、日本語の特徴として挙げられます。日本人であれば、文脈から何が主語になっているのかある程度推測することも可能です。時として何を主語とした文章なのか伝われないこともありますが、その点も含めて日本語の特徴といえます。 しかし、基本的に主語を明確にする文化が定着している外国人にとって、そうした日本語の特徴に馴染むのは簡単ではありません。外国人が母国語の感覚で主語が明確な日本語を組み立てると、日本人にとっては不自然に感じることもがあります。 オノマトペ オノマトペとは、日常の音、動物の鳴き声、心象などを表現する「擬音語」「擬態語」のことです。日本語では以下のような言葉がオノマトペの代表例として挙げられます。 イライラ ワクワク ピカピカ モチモチ ドキドキ 日本人であれば意識することなく何気なく使っているこうしたオノマトペですが、当然ながら外国では使われていません。外国語には、それぞれ別のオノマトペがあります。少数であれば覚えるのは簡単ですが、日本語のオノマトペは外国語と比較して圧倒的に多いといわれています。 一番の違いは文化? 言語としての特徴から日本語の難しさについてご紹介しました。しかし、上述した特徴以上に日本語を「難しい言語」として印象付けているのは、文化面での違いかもしれません。 「空気を読む」「謙虚さ」「相手を立てる」といった日本独特の文化がネックとなり、日本語を使用したコミュニケーションにつまずく外国人が多いようです。言語としての特徴を把握できたとしても、最終的な目標はコミュニケーションです。文化面の違いからコミュニケーションに不自由さを感じ、「日本語は難しい」と結論付ける外国人が多いのでしょう。 関連記事:ビジネス英語を使う際には異文化理解が鍵?他国との文化の違いを知ろう 言語の難しさ・違いを知ることで習得に近づく 私たち日本人にとっても、日本語の難しさについて知ることは決して無駄ではありません。英語を習得する過程において、日本語の難しさ・他の言語と違いについて知識が役立ちます。 日本語と英語を同じ軸で考えることはできない 上述した表現の多彩さ、文化の違いなどから考えても、日本語・英語を同じ軸で単純に比較することはできません。単語や表現をそのまま直訳しても、相手に意図が伝わらない場合があります。最終的に何を伝えたいか、伝えられているかを考え、直訳を避けましょう。 言語間の距離を理解する 英語話者にとって日本語が難しく感じるのは、英語と日本語が大きく違うからです。言語間の違いの大きさは、「距離」に例えられます。日本語の英語の間には大きな距離がある一方、韓国語などは日本語との違いが少なく距離が近い言語といえます。 この距離を考えると、日本語話者と英語話者の双方にとってお互いの言語習得が難しいのは不思議ではありません。学習者それぞれに才能や適性はありますが、「日本人にとって英語は難しい」という事実は、言語間の距離から仕方がないことなのです。距離を埋めるためには地道な勉強が必要であることを自覚し、こつこつと学習を続けましょう。 英語はシンプル? あくまで英語話者視点ではありますが、ご紹介したランキングから日本語は極めて複雑な言語であることがわかります。同時に、各要素を比較すると英語はシンプルな言語であるといえるかもしれません。外国語であることからとても難しく考えてしまいがちですが、シンプルに考えることも大切です。 まとめ 「英語が上達しない……」と悩んでいる人も自信を持ってください。私たちは一般的に英語よりもはるかに難しいとされている日本語を操っています。言語的な特徴をとらえると、英語は日本語よりもシンプルです。同時に、英語を勉強していると日本語との違いに直面することが多々あります。そうした気づきこそが、英語学習者として成長しているひとつの証です。 限られた時間でTOEIC対策を行い、目標スコアを達成するには、英語コーチングスクールがおすすめです。 TOEIC対策スクールの「トライズ」では2ヶ月間のTOEIC専門コーチングカリキュラムが用意されています。短期間でTOEICスコアを上げて、キャリアアップや就職に役立てたいという方は、トライズをおすすめします。 無料カウンセリングも行っています。以下より詳細をご確認ください。 無料カウンセリングの予約はコチラから TOEICの次は英語を話せるようになりたい方におすすめのスクールは「トライズ」 TOEICで満足のいくスコアが出せた後、次はやはり英語が話せるようになりたい、という方が多くなっています。 そんな方におすすめなのがトライズ。 トライズは、日本人コンサルタントとネイティブコーチが専属でサポートしてくれる、英語コーチングスクール。レッスンは週3回確保される上に受け放題。マンツーマンの面談やメールで日々サポートも受けられて、他のスクールとは一線を画す本格的なプログラムになっています。 「短期間で英語が話せるようになりたい」という方には、おすすめのスクールです。 受講生のインタビューもご紹介します。 トライズでの1年は、 一生につながる1年だったと思います。 プロキャディ杉澤伸章さん インタビュー Versant 29 → 40 目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成 英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。 それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。 > 詳しくみる 投稿者: adomiso02英語お役立ちコラムTOEIC, 英語, 語学学習 忙しい社会人や隙間時間に学習したい... TOEICの公式認定証・アビメはど...