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TOEICに点数を取りやすい月はある?月別平均点データを基に徹底検証

TOEICに点数を取りやすい月はある?月別平均点データを基に徹底検証

TOEICで目標スコアを達成するために日々学習を重ねている方の中には「TOEICって年に何度も実施されているけど、点数を取りやすい月ってあるの?」「もしそうなら少しでも良い点を取るためにその月にTOEICを受験したいな」と考えている方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、TOEICに点数を取りやすい月があるのかどうかについて、具体的なデータを基に検証しました。

興味がある方はぜひ記事を最後までチェックしてみてください。

【結論】TOEICに点数を取りやすい月はありません

【結論】TOEICに点数を取りやすい月はありません

この記事を書いている2022年は、毎月TOEICが実施されます。またそれ以前は、2月と8月を除いた年に10回程度実施されることが多かったです。

実施回数が度々変更されるTOEICですが、年にこれだけTOEICが実施されていれば、「点数を取りやすい月=問題の難易度が低い月」がありそうなものです。

しかし結論として、TOEICに点数を取りやすい月はありません。

なぜTOEICには点数を取りやすい月がないのかについて、詳しく見てみましょう。

TOEICの平均点は月によって違いがある

TOEICに点数を取りやすい月があるのなら、月によって平均点に違いがあるはずです。例えば毎年3月が点数を取りやすい月だとすれば、3月の平均点だけ高くなっているはずです。

2016年5月よりTOEICの問題形式が変更され新形式となった点と、2020年1月以降の新型コロナウイルスの流行による影響を含めないようにするため、2017〜2019年のデータを参考に、TOEICの平均点の月ごとの差について分析しました。

2017年 2018年 2019年 月別平均点
1月 574.3点 589.3点 578.4点 580.7点
2月
3月 569.2点 569.2点 579.2点 572.5点
4月 585.0点 575.8点 596.9点 585.9点
5月 586.8点 579.4点 596.8点 587.7点
6月 579.4点 578.8点 583.7点 580.6点
7月 581.2点 576.1点 581.5点 579.6点
8月
9月 577.1点 571.5点 583.1点 577.2点
10月 589.1点 599.5点 597.5点 595.3点
11月 577.0点 586.5点 585.5点 583.0点
12月 587.2点 582.8点 595.4点 588.4点

(IIBC 公開テスト 平均スコア・スコア分布一覧を参考に筆者作成)
※2月と8月は試験未実施
※小数点第二位を四捨五入

上記の表を参考に、平均点が高い月から順番に並べると、以下のようになります。

  • 10月:595.3点
  • 12月:588.4点
  • 5月:587.7点
  • 4月:585.9点
  • 11月:583.0点
  • 1月:580.7点
  • 6月:580.6点
  • 7月:579.6点
  • 9月:577.2点
  • 3月:572.5点

あくまで2017〜2019年の3年分のデータを参考にしたものに過ぎませんが、10月が最も平均点が高く、3月が最も平均点が低くなっていることが分かります。

そして10月と3月の平均点の差は、22,8点あります。

実施月によってこれだけ平均点に違いがあれば「TOEICは点数を取りやすい月があるのでは?」と考えるのも普通です。

しかしそれでも「TOEICは点数を取りやすい月がある」とは言えません。

平均点の違いは試験の難易度ではなく受験者の属性によるもの

月による平均点の違いは、試験の難易度によるものではありません。詳しくは次の項目で解説しますが、TOEICでは毎回難易度が同じくらいになる仕組みが導入されているからです。

では最大22,8点に及ぶ平均点の違いは、何によって引き起こされているのでしょうか?答えは受験者の属性です。

TOEICは、ここ最近では毎月、それ以前は年に10回実施される試験でした。よって受験者は、TOEICを受験したいときに好きに受けられます。一方で英検は年に3回しか実施されません。よってどんな受験者も3回の受験日の中から受験する日を選ぶ必要があります。

TOEICは毎月実施されるため「この月はこういった属性の人が受験しやすい」といった形で受験者の属性に偏りが生まれます。

具体的にはどのような偏りが生まれるのでしょうか?

ここからはあくまで仮定ですが、最も平均点が低い3月は、就職活用や進学のために普段TOEICを受験していない人や、英語力が低い人が多く受験しているのだと考えられます。

また最も平均点が高い10月は、3月のような受験者が少なく、地道にしっかりTOEIC対策をしている方が多いのだと考えられます。

また受験者数を見てみると、3月の受験者数が最も多く、10月の受験者数が最も少ないという結果になっています。受験者数からも、3月は普段TOEICを受験していない層や本気で対策をしていない層が長期休暇などを利用してTOEICを受験しているのではないかと推測できます。

TOEICでは特殊な採点方法により実施回ごとに難易度の差が出ない

TOEICでは特殊な採点方法により実施回ごとに難易度の差が出ない

先ほど、TOEICでは毎回難易度が同じくらいになる仕組みが導入されていると解説しました。

TOEICの満点が990点という中途半端な数字であることからお気づきの方もいるかもしれませんが、TOEICの配点は1問5点ではありません。TOEICは全200問の試験なので、1問5点だと合計1000点になってしまいます。

1問5点のような配点だと、試験ごとに平均点が大きく変動してしまう可能性があります。簡単な回の平均点は650点で、難しい回の平均点は550点のように、100点近い差ができてしまうかもしれません。

ではTOEICではどのように点数が算出されているのでしょうか?実は詳しい点数の算出方法については、明らかになっていません。しかし以下のように考えられています。

  • 試験ごとに受験者全体の英語力を考慮して、点数の補正が行われれる
  • 試験ごとの平均点の差をなくすように点数の補正が行われる

実際にTOEICでは、数問間違えているのに満点を取得できたり、全問正解できているのに満点が取れなかったりする会があるようです。

どうしても月によって平均点の差は生まれてしまいますが、こうした仕組みを使うことによって、TOEICの難易度が実施回によってできるだけ変わらないようにしているのです。

TOEICの採点方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:TOEICは1問5点は間違い!配点の仕組みとスコア換算表まとめ

まとめ

TOEICに点数を取りやすい月はある?月別平均点データを基に徹底検証

TOEICに点数を取りやすい月があるのかどうかについて解説しました。結論として、TOEICに点数を取りやすい月はありません。

TOEICは、本人の学習の結果がそのままスコアに反映されるように設計されています。

頑張ってTOEIC対策をしても、平均点が極端に低い試験を受けてしまえば、努力が報われません。しかしTOEICではそのようなことが起きないような仕組みが整っているので安心です。

TOEICは毎月実施されている試験です。ただしノープランで直近の試験を受けようとするのではなく、十分な学習期間を設けた上で試験を受けるようにしましょう。

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インタビュー

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目標:海外選手に英語でインタビューする。達 成

英語に関しては、1年前の僕と今の僕を比較すると、めちゃくちゃ成長しました。僕にとって情報源がものすごく増えたんです。 ゴルフ専門チャンネルで解説をしているのですが、そのときに現地の音声や解説者の声など英語でしゃべってくる音声が全て聞こえてきます。

それはテレビでは放送されていないのですが、映像だけでは入ってこない情報が耳から入ってくるので、それを聞きながらしゃべっています。 現地のリポーターや解説者は一番リアルな情報なので、それが耳に入ってくることによって、例えば解説でも「今、現地ではこういうことを言っていますね」ということが、スッと言えるようになりました。

 

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